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ファンダム②

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

ダンジョンの周りは買取販売のお店が沢山あった。


やはり、より少しでもいい物を安く買い取りたいとの想いなんだろう。


商人の間でも熾烈な競争があるのだ。


比較的余裕がありそうな、若い店員さんのお店に声をかけた。


「こんにちは、少し見せてもらっていいですか?」


「いらっしゃい。嬢ちゃんみたいに子供が見て面白いもんじゃないけど、ゆっくりみてってくれ」


この街の人は見かけによらずいい人が多いのかな。


商品をじっくり見つつ、店員さんに話を聞いたところ、ダンジョンから持ち込まれる物で圧倒的に多いのが魔石だ。


その次がポーションや毒消しなどの薬品。


最後が武器らしい。


武器は宝箱から出るだけじゃなく、運悪く魔物にやられてしまった冒険者のものもある。


基本、拾った人のものになるそうだ。


買い取った商品は定期的に更なる買取業者がまとめて引き取って行き、他の街や国で販売するらしい。


魔石も強い魔物やレアな物は高値で取引されるが、一番高いのはレアな武器だ。


中には宝箱から伝説級や神話級の武器が出たこともあるとか。


今店にある中で一番安いものはスライムの魔石で3つで銅貨1枚、一番高いものは短剣で銀貨5枚だそうだ。


高価なものが出たらすぐにオークションにかけられるので、お店にはほとんどないらしい。


そんな簡単に高価なものが出るわけないか。


「ソフィア様は武器が欲しいのですか?」


ガブリエルにそう聞かれて考えた。


武器というか魔法のロッドとかは憧れるが、そもそも前世一般人、今世商人の娘な私は武器を待つなんて思ってもみなかった。


危ない目に合わないために魔法の練習はしているが、今のところそれで冒険者になる気は全くない。


魔法は生活を豊かにする為と身を守るために使っていきたい。


「今の所、自分から戦うつもりはないから武器はいらないかな」


「そうですね。武器なんかなくても魔法で武器は作れますから」


もしかしてガブリエルの使ってるあの某SF超大作の剣みたいなやつのこと?


あれはちょっとな…。


イヤ、別にカッコ悪いとかじゃないんだけど、どうしても自分が持つ姿が思い浮かばないというか…。


「まあ、その話は置いといて、他の店もみてみよう」


そう言って、何軒かの店を見てみたがどこも似たり寄ったりだった。


「伝説や神話級の武器が見れないのはわかってるけど、属性がついた武器さえないなんて」


なんかシエルの武器が光っていたような気がするが、あれは属性武器じゃなかったのか。


「あれ?ソフィアちゃん?何してるの?」


ちょうどそこにリジーさん達が通りかかった。


「リジーさん達こそどうしたんですか?」


今日は宿でゆっくりすると言っていたが3人揃ってどうしたんだろう。


「ゆっくりするつもりだったんだがな」


マルコスさんが言うには、宿で顔馴染みの冒険者にあってしまった為に、ファンダムの冒険者ギルドに呼び出されたらしい。


「まだ依頼の途中だってえのに。ちょうどこの街にいるなら顔を出すように言われてしまったんだ」


「ほんと迷惑」


珍しくランガさんも自分から話している。


「ファンダムのギルド支部長ってどんな人なんですか?」


そんな感じで呼び出されて断れないということはかなりのやり手なのか。


「まあ、一言で言うと横暴だな」


「言い出したら聞かないタイプ」


「偉そう」


私の中でジャイ◯ンのイメージが浮かんだ。


「でも憎めないのよね」


「まあな」


「しょうがないやつ」


うーん、ちょっと気になる。



読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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