ダンジョンの街
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
私たちは翌日、次の街ファンダムに向けて出発した。
いつものように次の街について聞いたら、一言で言うとダンジョンの街だそうだ。
十数年前にダンジョンが発見され、ダンジョン中のお宝目当てに冒険者が集まった。
その冒険者達相手に宿屋やダンジョン探索の必要品などを売る店ができ、だんだんと街になっていったところだ。
今は冒険者を引退した人など、一般の人といえば一般の人も暮らしているが、やはり冒険者メインの街と言うことで治安はいまいちと言うことだ。
しかし、最近では冒険者ギルドがファンダムの街の治安維持に力を注いでおり、冒険者ギルドが警備隊のような見回りもしているので、以前よりはかなり治安が良くなったようだ。
3度、いや魔人を数に入れれば4度誘拐されている私にとっては、あまり期待できない街のようだ。
道中の夕食時にダンジョンとはどう言うものか聞いてみた。
これはさすが冒険者、マルコスさん達が詳しくて教えてくれた。
ダンジョンと言うものは、階層に分かれており下の階層に潜るほど強い魔物が現れる。
強い魔物ほど良い魔石を持っており、中にはレアに変化した魔石を持ってる魔物もいる。
そして落とし穴などのトラップもあるが、お宝の入った宝箱がある。
冒険者はその宝箱から出てくるレアな武器や魔道具、宝石を求めてダンジョンに入るらしい。
深い階層で見つかったレアなお宝は高値で取引され一攫千金も夢じゃない、まさにダンジョンドリームだ。
「マルコスさん達もダンジョンに潜るんですか?」
「ああ、資金が乏しくなってきたらダンジョンに潜るな。いい稼ぎになるんだが、その分危険も多いから俺たちはあまり積極的には潜らないかな」
冒険にはやはり危険が付き物なのだ。
「だが冒険者の中にはダンジョン探索をメインにしているやつもいる。大体命知らずの若いやつだけどな」
一度死んだからこそ心から言える、命大切に!
「まあ、今の冒険者ギルドのギルマスはしっかりした人だし、ファンダムのギルド支部長もやり手だしな。新人がなるべく死なないように教育にも力を入れているからだいぶ死者は減ったようだ」
「そうなんですね。少し安心しました」
ガブリエルが、こっそり私に言う。
「ソフィア様、もしダンジョンに興味がおありなら、私が全力でお守りしますが」
「うーん、興味はあると言えばあるけど、今は危険を犯してまで行く必要はないかな」
なんせまだ子供だしね。
「了解しました。また行くようなことがあればいつでもお申し付けください」
ガブリエルの強さは知ってるからダンジョンも余裕なのだろう。
私も4度目の誘拐からガブリエルに教えてもらって魔法を練習中だ。
もう誘拐されたくない、人間にはもちろん魔人なんて2度と会いたくない。
リスクを回避して平和な今世を。
そのためにチートもいらないのだから。
少し思ってたのとは違ってきている気もするが。
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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