街歩き、リベンジ
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
今日は結局ほとんどバレンシア商会にいて、帰ってからは疲れて宿で食事をとって寝てしまった。
普段鍛えているシエルも精神的な疲れには耐性がないらしい。
宿の食堂で食べてる時もかなりの疲れが感じられた。
「私とお父さんとガブリエルは明日もう1日街を見て回るけどシエルはどうする?」
「…行くよ」
疲れているから行かないかと思ったが、意外にも街歩きが好きなのかな。
「そう?じゃあ明日の朝、また誘いに行くね」
そういうと、シエルはこくりと頷いた。
次の日、私はさっそくマーガレットさんにもらった服を着てシエルを部屋まで誘いに行った。
「シエル!準備はいい?」
コンコンとドアをノックしてそういうと、シドさんが顔を出した。
「ソフィア、おはよう。それももらった服か?よく似合ってるな」
私が今日きているのは胸元に白いリボンのネクタイが付いたブラウスにグレーの膝丈のスカート、青みがかったグリーンのカーディガンで同色のベレー帽を被っている。
「ふふ、ありがとうございます」
「ちょっと待ってくれ。シエル!ソフィアが来たぞ!」
シドさんは部屋の中に向かって叫んだ。
「すぐ行く」
そして現れたシエルも、昨日マーガレットさんからもらった服を着ていた。
白いシャツに折り返した裾の赤色がアクセントの紺色のズボン、サスペンダー、にズボンと同色のハンチング帽がよく似合っている。
「わあ、シエル!よく似合ってるね。かっこいいよ」
シエルはモジモジと照れながらも
「ソフィアはかわいい…」
と言ってくれた。
ほんとに見た目も中身もいい子だ。
「じゃあ、お父さん達が馬車で待ってるから行こう」
私はシエルの手をとって、馬車に向かって歩き出した。
昨日と同じ場所で馬車からおろしてもらった私達はリベンジとばかりに街の散策を始めた。
「シエルはどこか行きたいところがあるの?」
私が聞くと、
「昨日俺の服は沢山もらったから、オヤジの服だな」
なるほどシドさんの服か。
「オヤジは冒険者だから基本動きやすい服だが、たまに貴族や偉い人の家に呼ばれることもあるから、ちゃんとした服もいるんだ」
なるほど。
「へー、高ランクの冒険者となるとそういう事もあるんだね」
父も服を見たいと言ったので、先に男性の服を見に行って、その後お母様の洋服を探した。
もちろんかわいい弟のニックの子供服も忘れずに購入した。
ニックの服を買ったら無性に会いたくなった。
ニック、お姉ちゃんのこと忘れてないかな。
買いたいものを大体買って、お昼を食べようとレストランに歩いている時、レストランの近くにある雑貨屋さんのショーウインドゥにある髪飾りが目に入った。
それは花の形をした銀細工の髪飾りで、透明な石とブルーな石がところどころあしらってありとてもかわいい。
しかしもう散々買い物をしてみんな疲れているっぽいし、お昼を食べて余裕があれば帰りに雑貨屋さんを覗いてみよう。
店に入って皆んなそれぞれに注文した。
私は軽くサンドウィッチにした。
この街は表通りにはあまりがっつりたメニューの店がないそうだ。
がっつりメニューが好きな男性などは裏通りの店で食べるらしい。
おしゃれな街も大変だ。
私が昼食を軽めにしたのはスイーツのためだ。
この街のスイーツは絶品らしい。
どうも女性が強いイメージがある街だな。
昼食を注文するとシエルが買い忘れたものがあると言って店から出ていってしまった。
「すぐ戻ってくるから、先に食べてて」
と言って走って行った。
急に頼まれたものを思い出したのだろうか。
そんなこともあるよね。
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
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