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バーリ①

順番を間違えて投稿してしまいました

先に読んでくれていた皆様本当にすみません

こちらが先です

次の日の早い時間に、私達はバーリの街に到着した。


いつものようにロイド商会の前で紅蓮の剣のみんなと一時解散した。


「シエルとシドさんはこの街でどうするんですか?」


「俺たちはいつものように冒険者協会で素材を買い取ってもらってから、どこか宿でもとるかな。色々買い物もする予定だ」


「だったらうちの商会がやってる宿に泊まりませんか?助けてくれたお礼に無料にさせてもらいますよ」


父がシドさんに言った。


全ての街で宿をやっているわけではないが、ここバーリにはロイド商会直営の宿がある。


「それは助かるな。ありがたく泊まらせてもらうよ」


「ありがとう、ロイドさん」


シエルもちゃんとお礼が言えてえらいね。


5歳年下だが精神年齢は私が上だ。


「買い物って何を買うんですか?」


私が聞くと、


「洋服がだいぶ傷んできたから、せっかくバーリにきたついでに買い替えようと思って」


とシエルから返事が帰ってきた。


イケメンの彼なら何を着ても似合うに違いない。


「じゃあ明日一緒に服を見に行かない?私も服を買いたくて」


シエルを誘うと、


「ああ、いいけど」


とそっけないながらもOKの返事をもらえた。


「じゃあ明日宿の部屋に迎えに行くね」


うん、楽しみ。


シエルに色々着てもらいたいな。


「良かったな、シエル」


「うるさい!オヤジ」


何かシドさんと言っているが私はシエルにどんな服が似合うかという妄想に忙しかった。


「ソフィア様!フォンテーヌ様がお待ちかねです」


あ、そうだった、教会に行かねば。


「お父さん、教会に行ってくるね。じゃあシエル、また明日」


「また」


シエルに手を振って、私とガブリエルは教会に向かった。


バーリの街には神殿は無く、その代わりに教会がある。


ガブリエルにどう違うのか聞いたら規模の違いらしい。


神官達が暮らしてある施設があったり、大きな神事が行える施設があれば神殿になり、なければ教会となるそうだ。


バーリの街の教会は小さいながらもおしゃれな街並みに似合った可愛らしい教会だ。


さっそく祈りを捧げると、


「ちょっと〜、最近なかなか来てくれなかったじゃない。寂しかったわ」


とスナックのママのような事を言いながら女神フォンテーヌが現れた。


「ご無沙汰してすいません」


ガブリエルが答えた。


「旅に出てるんだから忙しかったんですよ」


私が言うと女神は少しふくれてみせた。


美女がやるとかわいいな。


「そんな事より聞きたいことがあるんです」


私は女神に向かった。


「なあに、ソフィア。今日もかわいいわね」


「同意します」


話を逸らすな。


「私の頑丈すぎる体のことですよ!」


「ソフィアが健康な体って言ったから、せっかくだから頑丈にしとこうと思ったのよ」


「まあ、そのおかげで助かりましたけど」


「でしょう?もしソフィアに何かあったら大変だと思って。前にも言ったけど、その魂はよくも悪くも色んな物に好かれやすいから」


「魔人にもですね」


「そうなの。困ったものよね。それもあってガブリエルを行かせたのよ」


そうだったのか。


「フォンテーヌ様、ありがとうございます」


丈夫な体の方が、狙われやすい体としてはありがたい。


「ちなみにその体、普通の剣とかで切り付けられても切れないから。あと多少の魔法でも傷一つ負わないわ」


ちょっと丈夫過ぎない?


「ちなみに魔族や何やらに狙われにくくする方法はあるんですか?」


「今は成長過程で魔力がダダ漏れだから狙われやすいけど、成長して漏れる魔力をコントロールできれば少し狙われにくくなると思うわ」


魔力コントロールか。


これから頑張って行こうと思う。


「後は何か困ったことはないかしら?」


「いえ、特には」


「また困ったことや質問があればいつでも呼んでね」


気軽な感じで女神は帰って行った、暇なのか?


「ああ見えて、とてもお忙しいかたなのですよ」


私の思ったことを察してガブリエルが言った。


「もっと感謝しないといけないわね」


そして、私たちは教会を後にしたのだった。








読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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