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バーリへ向かおう

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

バーリへ向かいながら、私達は魔人について詳しく聞いた。


リジーさんによると、魔人とはSランクの討伐対象で気まぐれで神出鬼没らしいということだ。


能力もまちまちだが、統一して言えることは人型をしており、能力が高いほど美しい外見をしている。


リジーさんも見たことはないという。


「あれは明らかに魔人でした」


ガブリエルが言い切る。


「一瞬見ただけだが、私も魔人だと思う」


父もそう言った。


魔人だとすると、あの外見と転移魔法を軽々使っていたことからかなり能力の高い魔人だろう。


死んだと思われて本当に良かった。


2度と会わないことを願うばかりだ。


それはそうと、また再会したシエルとシドさん親子も次の目的地はバーリということなので今は一緒に向かっている。


聞いたところによると、冒険者として息子のシエルの訓練をしつつ旅をしているそうだ。


シエルは私より5歳上の10歳だ。


10歳で紅蓮の剣の皆にも引けを取らないとは大したものだ。


イケメンでそれだけ強いとは将来モテるだろうなあ。


「今日はここで野営にしよう」


バーリに入る前の野営地だ。


野営といえば煮込み。


肉を焼いたりする日もあるが、やっぱり大鍋料理が基本だ。


紅蓮の剣の皆もたくさん食べるし。


今日はホワイトシチューを作ろうと思う。


「ガブリエル、人参ジャガイモ玉ねぎを出してくれる?あと鶏肉も」


「はい、ソフィア様」


ガブリエルが出した食材を一口大に切っていく。


「次は鍋とバター小麦粉、牛乳と白ワインをお願い」


バターで肉と野菜を炒める。


途中で小麦粉を振ってまた焦げないように炒める。


牛乳と水と白ワインを入れていい感じに煮込んだら出来上がりだ。


ハーブも忘れちゃいけないな。


コンソメがないのが残念だ。


最近はガブリエルもかなり料理が上手になっている。


そのうち店を出せるかも。


ガブリエルにそう言って褒めると


「ソフィア様とレストランをやるのも悪くないですね」


と、満更でもないようだ。


大天使が作る料理とか贅沢すぎる。


別の皿にパンを乗せて本日の夕食の完成だ。


「夕食ができましたよ!」


みんなを呼ぶとゾロゾロとやってきた。


「この時間がこの旅1番の楽しみだな」


「今日のメニューは何?いい匂い」


クリームシチューの優しい匂いがあたりに漂っている。


「今日はクリームシチューを作ってみました」


「「クリームシチュー?」」


「野菜と鶏肉を牛乳などで煮込んだものですよ。とりあえず食べてみてください」


私はホワイトシチューを皿にいれていき、ガブリエルが配っていった。


「うまい!なんだこれ?こんな食べ物食べたことない」


「これは旨い!初めて食べる味だが癖になりそうだ。」


シエル達にも好評だ。


やっぱり疲れた時にはこういう優しい味が嬉しい。


一体私は何度攫われるんだ。


今回の魔人みたいな奴があとどのくらいいるんだろう。


「どうしたら攫われないようになるんだろう」


ボソリと呟くと、


「バーリの街に着いたら女神様に聞いてみましょう」


とガブリエルが答えた。








読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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