健康な体
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「待って、待って。助かって良かったけど、なんで私こんなに頑丈なの?」
チートをもらった覚えはないが、ステータスやらももらっていることだし、知らないうちに何かまたもらっていたのか。
「私が女神フォンテーヌから聞いているのは、ソフィア様は健康な体を所望されたと…」
「健康な体?」
いつ言った?
流れからして初めて女神に会った時に違いない。
「幸運と健康な体と魔力、言語能力があればそれでいいです」
とか言った、言ったわ。
過去の自分、結果的にはグッジョブだけど、意味が違うんだな。
そういうことじゃないんだよ。
これはもうチートでしょ。
あの高さから落ちて怪我一つしない5歳児とか明らかに人間じゃないでしょ。
イヤ、人間ですけど、間違いなく人間。
「一旦落ち着こう」
自分に言い聞かせる。
そうこうしているうちに、父とジェイコブと討伐を終えたらしい皆がやってきた。
「無事か!ソフィア!」
「はい!無事です、お父さん!」
父が私の元にやってきて抱き上げる。
「良かった!あの男に連れて行かれた時はどうなるかと思った。助けてくれて本当にありがとう、ガブさん」
「いえ、私はソフィア様にあたるのを恐れて手が出せなかったので。ソフィア様は自力で脱出されましたよ」
「自力で?」
あ、あんまり言わないで。
「魔人に目潰しして」
「え?目潰し?」
突然ブブッと吹き出す音が聞こえ、笑い声が聞こえた。
「アハハハッ!だめだ、もう我慢できない。魔人に目潰しって。ハハッ、ありえねえ」
「父さん、今笑ったらダメだって」
「でもよぉ、魔人に目潰しだぜ。めちゃくちゃオモロイだろ」
必死だったんだもん、そんなに笑わなくたって。
「オヤジ、笑いすぎ」
銀髪にグリーンの瞳の少年とその父…。
「えっ?シエルくん?」
まさかのトリスタンの街で私を助けてくれた少年とその父ではないか。
「また会ったな。シエルでいい。君付けとか柄じゃないし」
「ありがとう、シエル。私もソフィアって呼んでね」
「わかった」
ちょっと照れてるな、かわいいぞ。
「おう嬢ちゃん、しかしいつも攫われてるな」
本当にその通りです。
「今回も助けてくれてありがとうございます」
「いや〜、今回はオレたちはワイバーン狩ってただけだからさ。その銀髪の兄ちゃんがすげー勢いで飛んでったから何かと思ったよ」
「シドさん、本当に助かりました」
父がシエルのお父さんに頭を下げた。
「それで、あの男は魔人だったんだね」
父はガブリエルに向き直って尋ねた。
「ええ、まさか魔人に遭遇するとは思いませんでした」
「で、魔人は今どこに?」
「どこかに転移したようで、この辺り一体に気配はありません」
ガブリエルが答えると
「魔人だって?まさか魔人が現れたのか?」
と少し遅れてやってきたマルコスさんたちが驚いた。
父が経緯を説明すると
「魔人に連れ去られて、よく無事だったな」
「ソフィアちゃん、怖かったでしょ。離れてごめんね」
とリジーさんは私を抱きしめた。
「それで魔人がまたソフィアを狙ってやってくる可能性はあるのかい?」
父がガブリエルに聞くと
「魔人は気まぐれですから絶対ではないですが、偶然会わない限り狙われる可能性はないと思います」
魔人もなんせあの高さから落ちて、生きてると思わないもんね。
「それならいいが。ともかくここでこうしていてもしょうがない。バーリの街に向かおう」
私達はともかく、次のバーリの街に向かうことにした。
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
よければ評価ブックマークもお願いします。




