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鉱山①

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

私達はサリバンの鉱山にやってきた。


私達とは、私、ガブ、父、ジャック、ダニエルさんの5人だ。


父とジャックの話し合いにより、発見した鉱山の権利はロイド商会、スミス商会、ダニエルさんで3分割されることが決まった。


父が一緒に来て良かった、私なら何も考えず譲っていたかもしれない。


これから商人になる可能性があるなら、しっかり自分の利益も考えるようにと父に言われてしまった。


鉱山の中は所々灯はあるが薄暗く、ひんやりしていた。


「こっちはほとんど掘り尽くされている。あるとしたらこっちだと思う」


ダニエルさんの指示のもと、途中から分岐してどんどん人のいない方に進んで行く。


かなり暗くなってきたのでガブリエルに頼んで灯の魔法を使ってもらったら、一気に明るくなった。


「へえ、光の魔法とは便利なものですね。とても進みやすい」


ジャックさん達にはガブリエルが色々な属性の魔法が使えることを話して、他言しないようお願いした。


「ソフィア様、足場が悪くなってきたので私が抱きかかえてもよろしいですか?」


5歳児ではかなり歩きづらくなっていたので正直助かる。


「うん、お願い」


ガブリエルは嬉しそうに私を抱きかかえた。


「ソフィア、お父さんが抱っこしようか?」


父が対抗意識を燃やして言ったが父も自分が進むので精一杯な気がする。


「ありがとう、今はとりあえずガブさんにお願いするよ」


そうしてしばらく進んだ後ダニエルさんが止まった。


「この辺りからが、行き詰まっているんだよな。ソフィアちゃん、何かわかるか?」


「はい、やってみます」


私はガブリエルに抱っこされたまま、心の中で唱えた。


まだ見つかっていない新しい鉱脈どこ?


すると辺りにいくつかの矢印が現れた。


私は、石の壁に向かって指している一番大きな矢印のその先を指差した。


「こっちです」


その先を掘ろうとするダニエルさんとジャックをガブリエルが手で制した。


「よろしければここは私が。ソフィア様、私が掘ってよろしいですか?」


「うん、よろしく。あまり大きく掘らずに人が通れるくらいでいいからね」


私が言うと


「はい、了解しました」


とガブリエルは私を片手で抱っこしたまま、反対の手を壁に向かって指差した。


ドドドド。


風を渦巻き状にしてドリルのように石壁を掘り進んでいく。


「こりゃあ凄いな。あっという間だ」


私達はガブリエルの作った穴を進んで行った。


矢印の方向が変わると私がその都度伝えて、ガブリエルが掘って行くということを繰り返し、遂に残り数メートルという表示がでた。


「ガブリエル、あとちょっとで鉱脈に着くからゆっくり掘って」


「かしこまりました」


そして…ボコッと開けた空間に繋がった。

読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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