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サリバン⑤

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

何故急にスミス商会の会長は息子と私を婚約させると言う話になったのか。


まあ、もちろん私達はなかったことにはするつもりだが。


我々が思うに、最近鉱山の産出量が減って商会の勢いが減っているからじゃないかということだ。


今一番勢いのある我が商会と縁組をして、援助でも受けようと思ったのか。


しかしあちらの息子さんのジャックは18歳、私は5歳。


結構年も離れている。


いや、貴族でもあるまいし、年が近くてもできれば結婚は自分のしたい相手としたいものだ。


「それで、鉱山の話に戻るけど、私の探し物の力で新しい鉱脈を見つけられないかなと思うんだ」


私は父やジェイコブに言った。


「ノエルのお父さんがよければ、明日鉱脈探しに行ってみたいんだけど」


もちろんガブリエルにも同行してもらうつもりだ。


なるべくガブリエルのチートは使いたくないが、命、大切にだ。


「わかった、私も行こう。見つかった時の権利やら何やらあるしな」


父も同行すると言ってくれたのは心強い。


私とガブリエルだけではノエルのお父さんに怪しまれそうだ。


あんまり期待させて、鉱脈が必ず見つかるとも限らないし、説明が難しい。


次の日、父とガブリエルと再びノエルのお店を訪れた。


「あら?昨日のソフィアちゃんじゃない?今日はお父さんと一緒なのね」


ノエルが父を見て言った。


「初めまして、ソフィアの父のクリストファー=ロイドです」


父が挨拶すると、奥から驚いた声がした。


「ロイド会長!ここでお会いするとは、昨日は失礼しました」


なんと、店の奥から出てきたのはスミス商会の息子のジャックだった。


「どうした?お客さんか?」


良かった、ノエルのお父さんもまだ鉱山に出かける前で家にいたようだ。


「ジャックさんとノエルさんはお知り合いだったんですね」


私が言うとジャックとノエルは何か言いたげになった。


「実はまだ父には紹介してないのですが、将来ノエルと結婚したいと考えてます」


ノエルさんは照れながらも嬉しそうだ。


「なるほど、そういうことだったんですね」


私達は微笑ましい気持ちで2人を見た。


「お恥ずかしながら、最近の我が商会は業績が年々落ちていまして、そこで父がソフィアさんとの婚約を思いついたわけです」


「あいつは思いつきで行動することがあるからな、君も苦労するな…」


父はマイケルさんをよく知ってるようだ。


「そうなんです。それで、最近ノエルのお父さんのダニエルさんと一緒に新しい鉱脈を探して鉱山に行っている最中なんです」


それはちょうどいい。


「私たちもちょうどそのことで話があってきたんです」


私達は新しい鉱脈を探しにきたことについて詳しく説明した。





読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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