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サリバン③

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

「おいおい、お客さんに何言ってんだ。恥ずかしいじゃないか」


そう声がして、ドアから大柄の男性が入ってきた。


「あ、お父さんお帰りなさい」


ノエルさんがそう言うってことはこの方が凄腕鉱夫のお父さん。


「こんにちは、お邪魔してます」


私達はペコリと頭を下げた。


「腰の低いお客さんだな。ノエル、今日の分の鉱石だ」


ノエルのお父さんは持っていた袋をノエルに渡した。


「ありがとう。お疲れ様」


ノエルのお父さんは持っていた道具を片付けている。


「お客さん、どこからきたんだい?」


「モルドールです」


「そうか、モルドールまで噂が届いているか知らないが、最近はめっきり良い石が取れなくなっちまった」


「採掘される原石の質が落ちたと言うことですか?」


「ああ、質も量も落ちている。よその国に行こうかという者もいるくらいだ。しかし俺にはわかる。この鉱山はまだ死んじゃいねえ。必ずどこかに新しい鉱脈があるはずなんだ」


ノエルの父のベテラン鉱夫としての勘なんだろうか。


「もう、お父さんまたその話。そんな鉱脈あるならとっくに見つかってるでしょ」


「まあ、そう言われりゃそうなんだけどな」


ハハハと親子は明るく笑い飛ばしている。


どんな時でも明るく生きることは見習いたい。


「それでどうする?何かいい原石あった?」 


「はい!どれも素晴らしいです!これとこれとこれを買います」


「お客さんが即決しちゃっていいのかい?お父さんはどうなの?」


「あ、私、こちらの方の父上ではなく、従者兼ボディガードです」


ガブリエルが答えた。


「なんだ、てっきり親子かと思ったわ。どっちもびっくりするほど綺麗だし」


「ソフィア様と親子と思われたなんて光栄です」


ガブリエルが照れている。


「じゃあ、お客さんひょっとして貴族…?」


明らかにノエル親子はしまったという顔になった。


「ち、違います。庶民です。商人の子ですからご安心してください」


2人は明らかにほっとした顔になった。


「ところでさっきの新しい鉱脈の話、詳しく聞かせてもらってもいいですか?」


ノエル父に鉱山について詳しく教えてもらった。


なぜなら私には思うところがあるからだ。


サリバンの支店に戻った私達は鉱山について父とジェイコブに、意見を聞いた。


新しい鉱脈があると思うかという話だ。


2人の見立てではゼロではないということだ。


サリバンの鉱山にはまだ未開の地域がたくさん存在する。


しかし、もし何月と労力を費やして何も出なかったことを考えるとリスクが高すぎるということなのだ。









読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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