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サリバン②

誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。

誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。

サリバンの街は予想よりもずっと賑わっていた。


以前の様子を知らない私達には十分活気があるように見えるが、以前からいる人にとっては違うのだろう。


「やっぱり宝飾店が多いわね」


「そうですね、会長もこの街の細工は見事だと言ってました」


商店が立ち並ぶところには宝飾店の看板が目立つ。


その中に魔石、原石販売という看板が目についた。


「あそこ!原石や魔石が売ってるみたい。見に行こう」


私はガブリエルの手を引いて一軒の店に入った。


「いらっしゃいませ〜!」


元気な女の子の声に出迎えられて店内に入ると、見渡す限り石だった。


「すごい!」


色んな色の宝石の原石や魔石が置いてある。


大きい物から小さい物まで。


明らかにお値段が高そうな物は、カウンターの透明ケースの中に入れてあるようだ。


「何かお探しですか?」


とても感じの良いお姉さんが、声をかけてくれる。


「いえ、何か珍しいものがないかと思って」


「宝石ですか?それならこちらのショーケースの中のものは希少価値の高い原石ですよ。もしお気に入りのものがありましたらこちらで細工職人の紹介もさせていただけますよ」


へー、職人も紹介してくれるのか。


しかしここには長居するわけじゃないしな…。


「旅の途中なので細工はお願いできないのですが、原石を見ても良いですか?」


「えーと、お父様でなく、あなたがご覧になるんですか?」


まあ、確かに5歳児が高価な宝石の原石見せてっていうのはおかしいよね。


「この子はなかなかの目利きなんですよ」


お、ナイスフォロー、ガブリエル。


君もなかなかわかってきたね。


さて、商品の石達のステータスを確認させてもらおう。


どれどれ、ダイヤモンドの原石、品質S。


ルビーの原石、品質S。


魔晶石、品質SS。


このお店のラインナップが凄すぎる。


それともこの街では普通のことなのか?


「どれも素晴らしい品質ですね。この値段でここまでの品質とはすごいです」


私が賞賛の眼差しで店員さんを見ると、彼女は得意げに色々話してくれた。


彼女の名前はノエル。


生まれた時からこの街で暮らしているらしい。


鉱夫をしているお父さんと2人暮らしで、ノエルはお母さんの亡きあとこの店を一人で切り盛りしているらしい。


ノエルのお父さんはこの街では有名な凄腕鉱夫で、宝石を見つけるのがとてもうまいとか。


しかしやはりというか、最近は良質な原石が年々減っているんだそう。


「この店はそんな風には見えないですね」


「そこは父の腕の良さで、うちはこの町で一番品揃えがいいんです!」


「へー、すごいお父さんですね」


私が言うと、


「はい!自慢の父です!」


とノエルさんが自慢げに言った。


仲が良いんだな。




読んでいただきましてありがとうございました。

感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。

引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。

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