ガブさんは天使でした
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
女神フォンテーヌとの話を終えて、私とガブリエルはこれからのことを話し合うことにした。
「まずガブリエル、確認するけど貴方は私の側を離れる気はないと言う事ね?」
「もちろんです!ソフィア様が生涯を終えるまでお守りさせてください」
ガブリエルはやる気に満ちているようだ。
「では一緒にいられるように、家族を説得しなくちゃ。ガブリエルが天使ということを家族には伝えてもいい?」
「ええ、もちろんです。ソフィア様のご要望でしたら人間のふりをしますが、別に隠す必要もありませんので」
家族には隠し事はしたくないが、普通の人生を手に入れるためにはガブリエルが天使と知る人は少ない方がいい。
「そうだね、とりあえず正体を伝えるのは私の両親とジェイコブ、ニーナさんにしようと思う。弟には知られてもいいけどまだ小さいし」
「かしこまりました。その方々以外には人間として振る舞うことにします」
よし、なるようになるだろう。
まずは、父とジェイコブにガブリエルのことを伝えてみよう。
夕食後、父とジェイコブにガブさんのことで話があると、宿の部屋によんだ。
「改まってどうしたんだい?ソフィア?」
父とジェイコブは不思議そうに尋ねる。
「実はガブさんのことなんだけど」
私はガブリエルを見た。
ガブリエルはそこでしまっていた白い羽を伸ばした。
頭の上にはエンジェルリングも光っている。
「「…」」
父とジェイコブはガブリエルを見てポカンと口を開けたままだ。
「天使様…」
先に言葉を発したのは父だった。
「そうなの、ガブさんは私を守るためにきた天使なの」
「よろしくお願いします。ガブリエルと申します」
「本物?」
ジェイコブも言葉を取り戻した。
「本物ですよ。羽を触ってみます?」
父とジェイコブが羽を恐る恐る触った。
「すごいしっとり滑らかだ。」
「自慢の羽です」
そうなの?私も後で触ってみたい。
「ほんとにガブさんは天使様なんですね」
ジェイコブが言った。
「ソフィアは知ってたのかい?」
父が私に尋ねた。
「うん、初めて会った時にわかったの」
「そうだったのか、それでガブさんは何のために地上に?」
そうだ。
その説明もしなきゃ。
「ソフィア様、ここからは私が」
大丈夫?ガブリエル。
「実はソフィア様は、前世の行いから魂の輝きがとても素晴らしく、良くも悪くも色々な物から気に入られる体質をしております」
「魂の輝き…」
父、大丈夫?ついて来れてる?
「そこで、それを心配した女神フォンテーヌ様が私をソフィア様の守護天使にご指名されたのです」
「女神フォンテーヌ様…」
ジェイコブもついてきてないな、コレは。
私は父とジェイコブに向かって言った。
「つまり、女神様に気に入られてる私が、この前みたいな誘拐に会わないように、守ってくれる天使を遣わしてくれたってこと」
「「ああ、なるほど」」
2人の顔がようやく理解したと語っている。
「ソフィアが3度も誘拐されたことは私達も心配だったんだ」
「天使様がソフィアを護ってくれるなら、安心だ」
さすが商人なのか、物事への順応性が高い。
それともこの世界にはゴロゴロ天使がいるのだろうか。
思ったよりすんなり、ガブリエルが側にいることの許可をもらうことができたのだった。
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
引き続き次回もお読みいただけると嬉しいです。
よければ評価ブックマークもお願いします。




