女神と天使
誤字脱字など読みにくいこともあると思いますが、よろしくお願いします。
誤字報告とても助かっています。ありがとうございます。
「ソフィア、誘拐は大丈夫でしたか?どこも怪我してないですか?」
フォンテーヌ様は現れるなり心配そうに私の体を確認した。
「大丈夫ですよ。どこも怪我してません」
私は両腕を元気ポーズで上にあげた。
「良かった…。ソフィアの体は人間にしては丈夫にできているとはいえ、何があるかわかりませんからね」
え?丈夫って物理的な意味?
「さて、ガブリエル」
フォンテーヌ様はガブリエルに向き直った。
「どうですか?ソフィアの守護天使としてそばにいられるようになりましたか?」
「はい、女神フォンテーヌ様。無事にソフィア様と共に旅する許可を得ました」
私の後ろで微笑む超絶イケメンはいつのまにか天使の衣装で背中には大きな白い羽が生えている。
「それではこのまま、ソフィアの生涯において、ソフィアの迷惑にならない程度にソフィアを守り続けるのです」
「はい、この身に変えましてもソフィア様をお守りいたします」
え?生涯ってどういうこと?
「ガブリエルが一緒にいるのって、アルバーンまでじゃないんですか?」
ガブリエルがショックを受けたような顔で私を見た。
「何をおっしゃいますか、ソフィア様。ソフィア様が人としての生を全うするまでお側に仕えお守りさせてください」
「え、重い」
ガブリエルは床のようなものに膝をついて項垂れた。
「フォンテーヌ様!私チートはいらないって何度も言ってますよね。ガブリエルが側にいるのはチートじゃないですか」
私は女神にフォンテーヌに向き直って言った。
「でもでも、またソフィアが危ない目にあったらと思うと心配で」
「そ、そうですソフィア様。ソフィア様の魂の輝きはいろんな物から狙われやすいんですよ」
ガブリエルが秒で立ち直った。
「そうなの?」
「そうですよ、ソフィア。それにソフィアだけでなく、ソフィアの家族やロイド商会にも危険が及ぶかもしれないのです」
生まれたばかりの弟、ニックの姿を思い出す。
「確かに家族に危険が及ぶのは避けたいな」
「でしょでしょ。それにソフィア本人には何もチートを与えてないのですから、これはチートを持ってることにはなりません」
「そう言われれば、そうかも」
「そうですとも。チートを持っているのはこのガブリエルであって、ソフィア様はいたって普通の幼女です」
「そう?それならまあいいか。家族も心配だし」
女神フォンテーヌと大天使ガブリエルは、明らかにほっとした表情になった。
「それでは、改めて。大天使ガブリエル、ソフィアに仕え、ソフィアを守りなさい」
「なるべく目立たないようにね」
私は念を押した。
「目立たないようにソフィアを守りなさい」
「はい、必ずソフィア様をお守りします」
こうして最高級の強さと最高級の顔面を持つボディガードが爆誕した。
読んでいただきましてありがとうございました。
感想のお返事返せないことが多いですが、必ず読んでます。
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