A.D.2217.07.06:#1
※コンテスト審査員様
こちらはネット小説大賞6選考外として見て構いません。外伝と称した別のタイトルです。
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多くの方にお読みいただいたことに感謝の意を。
昔、プルステリアの続編として考えていた小説を、外伝としてお披露目いたします。未完です。
未だに新規投稿のリストに残っていたので、ちょっとだけ修正して……という程度です。
文体が違っていたり、いきなりブツ切りになりますがご了承下さい。
本編と絡みのない、同世界上のお話です。
なろうだけの特別公開ですよ。
──副長日記 補足
これは、我が艦長マオ・イコマ自身の証言を記録用に編集したものである。
何故当人が記録を付けないのか、と尋ねたところ、一度説明したことを文字に換えるのはナンセンスだと言い張るので、僕が代わりに記録しておくことになった。
まぁ、あの艦長の言うことだ。話の信憑性は85パーセントぐらいだと推測する。
残りの15パーセントは、彼女のひねくれた性格や戯れ言の類である可能性が高く、所々曖昧な部分も見受けられることを予め記しておく。悪く思わないで欲しい。
なお、以下文面は記録ついでに載せろと送ってきた艦長のメールだ。どういう意図かは理解しかねるが、艦長なりに考えていることがあるのかもしれない。解釈は各人に委ねるとしよう。
>Fw:
――宇宙が一つだけだって誰が決めつけただろうか。
メートルの次にキロメートルがあるように、地球のような星は惑星という単位でいくつも宇宙に漂っている。
きっと、宇宙にも宇宙を数える単位があって、外宇宙にはいっぱい宇宙が転がっているんじゃないだろうか。
だとしたら、わたし達ヒトも、宇宙の縮尺で見たら宇宙人という一単位になる。
わたし達が異星人をそう呼ぶように、彼らもわたし達のことを宇宙人と、それらしい呼び方をするに違いない。
つまり、異星人も地球人も、互いに同じ宇宙の中にいる同じ単位というわけだ。
そう考えたら、宇宙人と聞いて騒ぐほどのことは何でもなく。
むしろ、同じ宇宙という世界に住む人々なら、みんなまとめて仲良くなっちゃえばいいんじゃないか。
だって地球には、ほとんどヒトがいなくなってしまったのだから。




