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姉妹契約で結ばれた魔法少女たちは特別な感情を抱いてしまうかもしれませんよ  作者: 三色ライト
2章 留学生編

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017 留学生が来る?

「あー、美味しかった〜」


 氷彗(ひすい)さんと初めてご飯を食べ、心もお腹も大満足で部屋に戻ってきた。


愛梨(あいり)はたくさん食べるのね」

「育ち盛りですから」

「ふっ……胸はそうでもないようだけど」

「ガーン!」


 氷彗さんも、雪溶けしてからたくさん話してくれるようになった。少し毒舌なところは相変わらずだけど、全体的に柔らかくなったのは言うまでもないと思う。

 お互いベッドに座って、向かい合わせで話をする。


「その……ごめんなさいね。愛梨にはキツく当たりすぎたわ。愛梨だけじゃなく……今までの妹たちにもだけど」

「それに気がついたのは私に一撃もらったからですか?」

「……いいえ。愛梨が私のことを好きと、私の妹でありたいと言ってくれたからよ」


 少し視線を逸らして頬を赤らめ、恥ずかしそうに答える氷彗さん。世間ではこれを「デレ」と言うのかもしれない。なら憧れのアレもいけちゃうかな?


「じゃ、じゃあこれからは氷彗(ひすい)お姉さまと呼んでも?」

「そ、それはむず痒いからやめて」


 また顔を赤らめて、今度は拒否した氷彗さん。ちぇー、お姉さま呼びはダメか〜。まぁ薄寒いと言われた頃よりはマシになっているし、またいずれ、だね。

 氷彗さんは一度咳払いをして、真面目な顔になった。


「これからの訓練は愛梨(あいり)を成長させるために行うわ。そこの厳しさは変わらない。わかっているわね?」

「もちろんです! 魔法少女として成長することも私の目標ですから!」


 エネミーを倒して倒して倒しまくって、誰かの助けになり続けるんだから!

 氷彗さんとお話をしていたらもう寝る時間になってしまった。あれだけ居心地の悪かった部屋も、雪溶けと共に快適な空間になった。


「おやすみなさい、氷彗(ひすい)さん」

「えぇ。おやすみ、愛梨(あいり)


 ちゃんと返事が来たことに安堵し、私は満足げに眠りについた。



 翌朝、部屋のポストから紙を持って机に向かう氷彗さんを視界にとらえて目が覚めた。


「おはようございます氷彗さん。なんですか? その紙」

「おはよう。たまにだけど連絡が紙ベースで来ることがあるわ。特にクラス6の魔法少女だとね」


 なるほど、情報漏洩防止のためかな? じゃあ私は見ちゃダメなのかな〜。気になるけど。

 そんな私の心を読んだかのように、氷彗さんはふふっと笑って紙を渡してきた。


「これは大丈夫よ。むしろよく読んでおきなさい」


 手渡された紙には大きな見出しで『魔法少女留学生のお知らせ』と書いてあった。


「留学生ですか……」


 そんな制度があったとは魔法少女オタクの私でも知らなかった。

 紙を読み進めていくとかなり衝撃的なことが書かれていた。


「えっ!? クラス6の魔法少女が来るんですか?」

「らしいわね。私も初めて顔を合わせるわ」


 クラス6魔法少女は世界でも有数だ。有名どころだとアメリカ、ドイツ、イギリス、中国、ロシア、そしてルーマニアにいると言われている。

 今回留学生としてくる子はルーマニアの子みたい。歳は20歳で、名前は『ブラッディ・カーマ』。


「この子は日本に来て何をするんですか?」

「日本は世界的にエネミーの出現数が多くて、その分魔法少女も比較的多い。学ぶものも多いんじゃないかしら。今週末の土曜日から2週間と少し、滞在するみたいよ」


 まぁでもクラス6の魔法少女が来たところで、私には関係ない話かな〜。気になるのは美人かどうか。そこだけかも。

 なんて思っていた私。これが間違いだと気がつくのはそんな遠い話ではありませんでした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 氷彗はデレれるわ、ブラッディはやってくるわで忙しいな。 にしてもデレ氷彗、急にデレすぎでは?最高かよ [一言] いやー、良いですね、デレ氷彗。 急に愛梨のグイグイに弱くなっちゃって。
[良い点] いや〜ようやくデレてくれましたね
[良い点] 絶妙なデレがよい感じ 続きが楽しみです
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