表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
姉妹契約で結ばれた魔法少女たちは特別な感情を抱いてしまうかもしれませんよ  作者: 三色ライト
5章 戦争編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/102

100 氷×桜

「ひ……す……いさ……」

「ふっ、私が……この様なんてね」


 氷彗さんは血液を凍らせ、棘状にしてヴリッドを攻撃した。

 初めてと言っていいほどヴリッドに対しての有効打となった。血色の氷はヴリッドに突き刺さり、彼も自由に動ける身ではなくなっている。


「にがさ……ない」


 ガクッと膝から崩れ落ちた氷彗さん。

 もう死を覚悟したかのような顔をしているのに、どこか顔は……柔らかかった。


「どうして……どうして私なんかを守ったんですか!」

「さぁね。体が勝手に動いたのよ。でも……心の底から良かったと思ってる」


 そう言って氷彗さんは震える手で私を抱きしめた。


「愛梨、絶対に生きてね。あなたのこと、死ぬほど愛しているわ」


 ぎゅっと力がこもったその瞬間、胸が熱くなった。これは精神的な表現だけではなく、物理的な表現だ。


「これ……は……」

「マギア・ムーン?」


 私と氷彗さんのマギア・ムーンが宙に浮き、そして2つは意思を持っているように私の手元へやってきた。

 手をかざすと、カチッと音が鳴り、マギア・ムーンは半月と半月を重ねて満月となった。


 次の瞬間、私の袴装束が光り輝き、新たな魔法少女衣装が生まれる感覚を覚えた。

 再構築された魔力は、ずっと側にいた氷彗さんの力を感じる。


「なんだてめぇ……」


 ヴリッドも思わず顔をしかめる。この力を私は知らない。でも、使い方はわかる気がする。

 胸まではスパンコールの入ったパーティードレス。そして下半身は和織された折衷スカート。


 私と、氷彗さんの力が合わさった衣装と呼ぶにはぴったりだった。


「愛梨……綺麗よ。その力ならきっと……」


 そうして氷彗さんは目を閉じた。駆けつけたブラッディさんに氷彗さんを預け、私はヴリッドを睨んだ。


 血の氷で作られた棘をすべて抜き切ったヴリッドは先ほどより少しキレているようだった。


「なんか強そうになったじゃねぇか。俺を楽しませてくれんゴッ!?」

「『氷結:魔装の拳』」


 強めの右ストレートが入った。次は……


「『縦桜無尽(じゅうおうむじん)』」


 桜の束が連なり、剣や槍、斧など殺傷力の高そうな何かたちに変貌する。

 氷彗さんの……戦闘スキルが流れ込んでくるようだった。もし氷彗さんが桜使いだったら、こうしていたのかもしれない。それを今、実現して、その上でヴリッドを倒さんとしている。


「てめぇ! なんでそんなに急に強くなった!」

「……氷彗さんが気づいてくれたから。1番強い愛ってものは『命をかけてでも守りたい』。そう思う心だってことに」


 覚悟を決めた。

 ヴリッドを……殺す!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ