【続】05社運を賭ける前に会議にかけろ
砂の国と聖の国は、本格的に同盟を組み、食文化の発展から、輸入、そして旅行まで様々な提携がなされた。
砂の国の武器と聖の国の武器、便利な道具や娯楽品それぞれ扱い方も文化も何もかもが違うが、それを推し進めた各国の王子はそれ相応の評価と支持を集めた。
その名は言わずもがな、だ。
あの日、間一髪でそれぞれ向かい合ってソファに座り、和やかな空気で話したよ、と言う空気と空間を見事に作り出した(主に私が)ために、誰かが何かの罰を受けることも、フロルド殿下とゼフ殿下の友情に傷がつく事はなかった。
だがしかし。
あの一連のやり取りによって、ゼフ殿下の私に対する扱いは痴女。
そう、痴女。そして暴力反対と訴える割に暴力で肩をつけたやべぇ奴という認識となり、何故か懐いた。
何を言っているかわからないと思うが、起こったことをありのまま言うぜ。
懐いたんだ。
「トキ……!ああ、良かった。新作の菓子を持って来た。うちの料理人が意見を聞きたいって」
「え! やった! ありがとう(顔が良い)」
「はは、良かった」
◇
「あああ……! やっぱり……! ゼフめっ! あの時入国許可しなきゃ良かったぁぁ」
「ちっ」
「えー!! また信者増えてるじゃないですか!」
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