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【Web版】唯一無二の最強テイマー 〜国の全てのギルドで門前払いされたから、他国に行ってスローライフします〜  作者: 赤金武蔵


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捜索──①

   ◆



 魔族を倒して数日が経った。

 さすがに毒の渓谷も、たった数日で元に戻るはずはない。

 でもスフィア曰く、少しずつだけどどこからかやって来た毒性の魔物が増えているらしい。

 このまま数十年、数百年と経てば、元の毒の渓谷に戻るんだとか。

 随分と気の長い話だ。


 で、俺はと言うと。


 ぶっちゃけこの数日、なーーーーんもしてない。

 燃え尽き症候群と言うやつだろうか。日がな一日、空を見上げてぼーっとしていた。


 ずっと修行漬けの毎日だったから、反動でやる気が出てこない。

 さすがにまずいよなぁ。ずっとぬぼーっとしてるけど……やらなきゃいけないとはわかってても、気力が湧かない。



「……いーい天気だ……」

『ぽかぽかだねぇ』



 丘の上で、フェンリルのおなかを枕に空を見上げる。

 こんなことしてる暇はない。

 それはわかっていても、もう少しだけこのままでいたいという気持ちが大きい。


 魔王サキュア復活まで、猶予はない。

 なのに……あぁ、堕落している……。



「スフィア。魔王の復活の前兆とかって、どこかで発生してる?」

『いえ。今の所は何もありません。魔族の気配も、現在は探知できません』



 そっか。スフィアがそう言うなら、間違いないだろうね。


 起き上がり、スフィアの淹れてくれた紅茶を飲む。

 うん、いい香りだ。大自然の中で飲む紅茶も悪くない。美味美味。



『しかし、ひとつご報告がありまして』

「ん? どうしたの? ずずー」

『ご主人様の居場所が、ターコライズ王国の者に知られたようです』

「ぶぼっ!?」



 げほ! ごほ! き、気管に入った……!

 えっ、ターコライズ王国!? 俺の母国の!? な、何で……!



『ご安心を。今ここにいることは知られていません。ブルムンド王国に移住したことを知られているだけです』



 あ、そういうことか。よかった……まあ、知られるくらいなら問題はないかな。



『しかし、ご主人様を連れ帰ろうとしている刺客が、ブルムンド王国へと来ています』

「問題だらけじゃないか!?」



 え、連れ帰る? 俺を? ターコライズ王国に?



「な、何で今更……?」

『これはご報告するか迷っていたのですが……実はコハク様が移住されたことにより、ターコライズ王国にいた全幻獣種(ファンタズマ)がターコライズ王国からブルムンド王国に移住したのです』

「……移住?」

『はい。その結果、今まで幻獣種(ファンタズマ)の恩恵を受けていたターコライズ王国は衰退。現在国王が立て直すために、粉骨砕身している状況です』



 そ、そんなことが起こってたんだ……。

 でも確かに、ターコライズ王国は他国と比べても異様なまでに発展していた。

 空気も綺麗で、土壌も豊か。作物には恵まれ、ハンター達の強さも近隣諸国とは比べ物に

ならないほど強かった。


 あれもこれも、幻獣種(ファンタズマ)がいたからだったんだ。



「つまりターコライズ王国のみんなは、国が衰退した理由が、俺が移住したからってことを突き止めた。そして俺を連れ帰るよう、国王陛下から命令を受けた……こんな所かな」

『はい。その通りでございます』



 それは、何と言うか……。



『知らなかったとは言え、随分と身勝手ね』



 俺の肩で黙って話を聞いていたクレアが独り言ちる。


 正直俺もそう思う。

 俺を【嘘つき】呼ばわりし、【無能】のレッテルを張り付けて、俺の話を聞こうともしなかった。

 そして俺がいなくなったことで国が衰退。俺が必要だということがわかって、手の平を返す。


 余りにも自分勝手だ。



『現在、ブルムンド王国に入っている刺客は2人。いかが致しましょう』

「……」



 2人か……他国に入り、その国の住人(俺)を拉致るなら、目立たない方がいいってことなのかも。

 それなら、恐らくその2人も長期間に渡って潜入するはずだ。

 無視、する訳にはいかないよね。その人達が血迷って何をするかわかったもんじゃないし。



「……その2人の人相とかってわかる?」

『申し訳ありません。そこまでは……』

「あ、いや気にしないで。そうだな……じゃあ、トワさんと連絡を取りたい。できるかな?」

『それくらいでしたら、造作もありません』



 スフィアの目が妖しく光り、空中に半透明の映像が浮かび上がった。

 そこには、目を点にして驚いているトワさんの姿が映し出された。



『あら~? コハクさん、お久しぶりです~』

「はい、お久しぶりです。お元気ですか?」

『私は元気ですよ~。……って、何ですかこれは~?』

幻獣種(ファンタズマ)の力です」

『……さらっととんでもないことをしますね~。超長距離でこうしてお話する技術は、まだ確立されていないんですよ~』



 あー、まあ機械人形(マシンドール)はこの世界の遥か未来の技術の集合体だし。

 っと、そこは置いといて。



「実はトワさんに報告と相談がありまして」

『それは、コハクさん個人のことでしょうか~? それとも、この国に関係することでしょうか~』

「半々です」

『なるほど~。……聞きましょう』



 おっとりした雰囲気から、急にきりっとした雰囲気に変わった。

 さすが、テイマーギルドのギルドマスター。変わり身が速い。



「では……実はですね──」

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― 新着の感想 ―
[一言] 細かいですが, この話のサブタイトルが『捜索──①』で次が『探索──②』なのは誤植でしょうか。 あと,ついでといっては何ですが, 3月5日投稿分の『絶海孤島──⑤』も『絶海の孤島──⑤』の…
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