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【Web版】唯一無二の最強テイマー 〜国の全てのギルドで門前払いされたから、他国に行ってスローライフします〜  作者: 赤金武蔵


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末端魔族──②

【コミカライズ開始】

 コミックノヴァ様、ニコニコ漫画様にてコミカライズがスタートしました!

 是非、よろしくお願いします!!

「それでセア。なんで新月草なんて探してるんだ?」

「そ、それは……」



 目がバタ足ばりにびちびち泳いでいる。

 この反応、知られたくない何かを隠してるみたいだ。

 新月草は闇の魔力のもと、生えてくるらしい。だから光を僅かに照らされると、それだけで枯れてしまう。

 そんな特殊植物が必要ということは、間違いなく何かあるな。



「魔族に関わることか?」

「(ビクッ)」

「封印を解く為とか」

「(ビクビクッ)」



 この反応、真っ黒じゃないか。



「となると、獄門のレトに対する忠義ということか」

「ち、違いますっ! ……ぁっ……!」



 ……え、違う?

 セアを見ると、ローブの裾を掴んで俯いていた。

 今、確かに違うと言ったな。俺が忠義という言葉を発したら、食い気味に。



「何が違うんだ?」

「い、言えませんっ」

「文字に書くのは?」

「出来ませんっ」



 封印されていて何も出来ない七魔極をここまで怖がるなんて……なんらかの呪いか、それとも強制力が働いてるのか……。



「スフィア」

『はい、ご主人様』

「え、すふぃあ? なんです?」



 説明すると長くなるから無視。

 スフィアがセアの頭に手をかざす。

 と、スフィアの瞳が七色に光り出した。



「あ、あのっ。何か圧を感じるのですが……!?」

「すぐ終わるから。動いたら頭爆発するぞ」

「ピッ!?」



 嘘だけど。



『ご希望とあらばやりましょうか?』



 やめなさい。

 そのまま待つことしばし。

 スフィアが手を下ろすと、振り返って頷いた。



『確認したところ、まず間違いなく隷属の魔法が掛けられています。裏切りの言動があった場合、自動で体の内側から爆散する魔法が発動するようです』

『七魔極。相変わらず汚い真似をするな』

『コゥ〜、死んだら食べていーい?』



 お腹壊すからダメ。

 しかし、隷属の魔法か……なんだかテイマーみたいなことをするな。

 当然、テイマーとは性質が全く異なる。

 テイマーは、テイマーだけが使えるスキルを用いて、契約(テイム)という方法で魂同士を結びつける。言わば対等の関係だ。

 だが隷属の魔法は違う。一方的に主従関係を結び、従える。

 今のセアはその状態だ。

 レトに関する裏切りの言動があれば、死ぬ。

 恐らくセア以外の末端魔族も、同じ状態なのだろう。


 だからと言って、セアが魔族であることには変わりない。

 ここでセアを逃せば、獄門のレトを復活させる為にまた奔走するだろう。

 力も弱いし、捕まえて牢獄に繋げておけば……。



「スフィア、連れていこう」

『かしこまりました』



 スフィアが拘束している鎖を引っ張ると、セアはバランスを崩して地面に倒れる。



「ななななっ!? なんですかこれっ!? 魔法っ、魔法ですか!?」

「魔法じゃないけど、説明はしない。長くなるし。それに君は魔族だからね。牢獄に捕らえさせてもらうよ」

「しょんなっ……!? わわわわ私なんて捕まえてもなんの意味もないですよ! 何かあったら直ぐ切り捨てられるだけの木っ端な存在なので!」

「セアが今後、人間を襲わないとは限らないからな。念の為だ」

「う、うぅ……確かに未来は否定しきれません」



 ……なんか、ヤケに聞き分けがいいな。

 魔族っていうのはもっと独りよがりで傲慢だと思ったんだけど……様子がおかしいような?

 クレアもおかしいと思ったのか、じとーっとした目でセアを睨めつける。



『ねえコハク。この魔族、おかしくないかしら? なんか優しすぎるような気がするけど』



 クレアの言う通りだ。

 魔族は狡猾な種族だと聞いていたけど、セアはそんな感じもしない。



「セア、聞いてもいい? 俺は今まで二体の野良魔族と、七魔極・創造のグラドと戦ってきた」

「ぇ……ぐぐぐ、グラド様と戦ったんですか!? え、でもあなたは生きて……!?」

「ああ、殺したからな」

「ころっ……!?」



 人間の俺が七魔極を倒したのが信じられないのか、セアの目が見開かれる。

 まあ、正確には俺一人の力じゃなくて、幻獣種(ファンタズマ)のみんなやギルドのみんなが助けてくれたから出来たことだけど。



「それで、その三体の魔族と会ってきたからわかるけど……セアの言動は、明らかに他の魔族とは違う気がする。俺を騙してるようにも見えないし」



 それに何か違和感があれば、スフィアが絶対に教えてくれる。

 つまり今のセアの言動は、素の姿ということだ。

 セアは唇を結び、顔を合わせないようにして俯いた。



「……さっき、私が言った通りです。私は末端魔族。その中でも更に、弱くてのろまで雑魚で……魔族としては欠陥品なんです」

「欠陥品?」

「魔族というのは、強い生命体です。頭の回転も早く、狡猾で、何より強い。……でも私、変なんです。人間さんを攻撃しようとしても手が震えちゃうし、殺すなんて以ての外。こうして生きて来れたのも、レト様が拾ってくれたからでして……」



 なるほど、だから欠陥品と言っているのか。

 確かに魔族の常識や個体の強さを基準にしたら、欠陥品と言われても仕方ない弱さだ。

 みんなの反応を見るに、セアが嘘をついているようにも見えない。

 うーん……こういう魔族がいるなんて予想外だ。

 扱いに困るな、本当に……。

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