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266話 困った時の⑤

 会議室に集まった全員が、なんかニヨニヨしてるように見えた。

 さっきは神社に来ていなかったアネもタウさんから念話で知らされたのか、会議室へとやってきた。

 と思ったら、ツカツカと俺の前まできた。



「カオるん、私もサクっと連れて行って」



 えっ、今?

 これから会議だからその後でもいいかな?



「今よ。今、行ってきていいでしょ?タウさん」


「はい。カオるん、お願いします」



 いや、まぁ、タウさんがそう言うならひとっ走り行って来ますが。と、アネを連れて三峰神社までテレポートした。

 そして狛犬まで案内した……しようとしたが、境内迷子になりアネに怒られた。


 アネはそこらに居た人に聞いて狛犬まで辿り着けた。

 アネの参拝が終わったのを見て、大雪山拠点の外までテレポートした。外の中央門真っ直ぐ突っ切ると南拠点だ。


 南拠点の大会議室なら、拠点内の通路を移動するより外からの方が早いと思いそっちに飛んだ。

 うん、早かった(し、真っ直ぐだから迷わなかった)。



「お帰りなさい、カオさん」


「香、お疲れ様です」


「カオるん、ご苦労様でした。今、皆さんの状況をまとめたところです。アネさんはいかがでしたか?」


「セカンドのELFが出てたわ。精霊魔法ってどうやるの?」


「今、その話をしていました。ゲームではELFは専用のクエストをクリアする事で精霊魔法を入手するのですが、リアルではクエストを受ける場所が不明です」


「ゲームの中ではクエストはクリアしてるんだけどなぁ」


「リアルじゃないとダメなんだろうか」


「クエストも神社とかか?」


「ええ、それも考えました。異世界では女神像でクエストが発生していましたよね。同じようにこちらでも神社でクエストがありえると」


「手分けして今行ってきたんだよ。俺はサムハラに行った」


「僕は椿大神社へ行ってきました」


「僕ね、三峰神社でクエスト下さいってお願いしたけどダメだったの」


「俺も三峰に行ったけど、カオるん達居なかったな。どこに行ってたん?」


「迷ってたのよ、カオるんがぁ」


「す、すまん、アネさん……」


「莉緒!連れて行ってもらってその言い方! カオさんに謝りなさい、」


「むぅ、ごめん。カオるん。でも迷子すぎなのよ」


「いや、うん。スマン」



「一応、他にも幾つか手分けをして行っていただきましたが、今のところクエストが発生した神社はありませんでした」


「ふーむ、何か条件があるのですかね。異世界だと15歳とか成人とかのボーダーが結構ありましたよね」


「ここに居るメンバーはマルク以外は皆成人してるぞ?」


「いえ、解放条件が15歳ジャストとかもあったかと……」


「なるほど。地球、日本だと成人は20歳……いえ、18歳に変わりましたね。血盟員の中から年齢を幾つか揃えましょうか」


「そうですね、とりあえず検証出来そうなのは年齢が条件の場合か」



 いや、それ以前に、そもそも神社でクエストがあるのかも疑問だし、今まで行った事のない神社の可能性もある。

 ずっと謎だったリアルステータスのスキル表示がされただけでも一歩前進だよな。みんな先を急ぎすぎてないか?



「そうですね、カオるんの言う通りです。浮き足立ってしまって申し訳ありません。とりあえず皆さんから集めた状況をまとめた事からの推測です」



 タウさんはいつもの調子が戻ってきたみたいだ。



「ステータスの職業欄の表示は、ゲームのレベルが関係しているように思えます」



 そうなん?

 リアルステータスにはレベル表示は無いのに、ゲームのレベルが関係するのか。



「恐らくですが、ゲーム内レベルが45、それがボーダーだと思われます。私は今回WIZが表示されてDEは非表示でした。WIZはレベル45を超えていますが、DEはまだ始めたばかりで40でした。他の皆さんも今回ファースト、セカンド共に45を超えた職は表示され、それ未満は非表示との事です」


「45がボーダーかぁ。こりゃあますますゲームが混み合うな」


「エルフの森のパルプ採取か、それともリアルステータスの職業取得のためのレベル上げか」


「みんなレベル上げに行くだろうな」


「そりゃそうだろ。リアルエルフやリアルウィズだぞ? 誰だってそっちに行くさ」


「自衛隊もこぞってレベル上げに行きそうですね」



 だろうな。あの茨城の地下シェルターの時もゲームへの向き合い方が凄かったよな。

 自衛隊は既にエルフなら45以上いってるんじゃないか?それ以外もレベル上げが半端なさそうだな。


 陸自、海自、空自、…………エルフ自、ウィズ自、ナイト自、ダークエルフ自…語呂が悪いな。


 まぁでも俺は頑張ってほしいと思う。



「いいんじゃないか? 自衛隊には頑張ってエルフやウィズやナイトになってほしいと思うぞ? だってさ、自衛隊って国を守るプロじゃんか? その人らがリアルファンタジーの力をつけてくれれば、ゾンビからも魔物からも守ってくれるだろ?」


「そうですね。出来るだけ早く身につけてほしいです。海外から攻めてきたりする前に、防衛に力を入れておいていただけるならそれに越した事はない」


「そうですね。僕らは一般人ですから」


「そうだぞ。俺らは一般人だからな」


「つい忘れるが、俺たちは一般人だったな」


「いや、誰かこの人達にツッコんでほしい」



 なんだよ、クマ君、俺らが一般人だとなんか文句でもあるの?



「明日には各血盟で、血盟員全員の参拝を済ませてください」


「うわぁ、また煩くなりそう」


「神社も混みそうですね」


「時間差の参拝にしましょう。1時間ごとに血盟員をカオるんに運んでいただきましょう。終わったらさっさとアジト帰還をさせてください。ゴンザレスさんには後ほど念話致します。自衛隊には明後日からの参拝にして頂くようにします」


「茨城の血盟はどうする? また、あそこらはカオるんタクシーを期待してるんだろうな」


「埼玉ですし、茨城からならそう遠くない。車なりバスなりで移動してもらいましょう」


「自衛隊から依頼が来そうだな。流石に北海道から埼玉は遠いからな」


「明後日のみ、カオるん、タクシーをお願い出来ますか?自衛隊には明後日のみカオるんの貸し出しをしましょう。それ以降は自力で行っていただく」




 明日は自分達の血盟や知り合いの血盟を三峰神社へ連れて行く。明後日は自衛隊でタクシーか。うん。


 そして、その次の日からまたパルプ集めだ。皆がレベル上げのための狩場に散っていくので、かえってエルフの森は空くだろうとタウさんが言ってた。


 この隙にパルプを取り放題だ。ゴンちゃんにテレポートスクロールを作ってもらうのだ。

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