朝から暑い
朝の日差しが強くなって僕は目を覚ました。
あ、沙音華がいない。
見ると包みも開けてある。
起き上がって顔でも洗いに行こうと思っていると、
「あ、たいせー! おはよ! ありがとうー!」
後ろから沙音華が抱きついてきた。
後ろにいたのかよ。かなりびっくりした。
「いつもよりだいぶ強い抱きしめだな……」
水着姿じゃないのに、水着の時と同じくらいおっぱいが感じられるぞ。
「だって、朝起きたらたいせがプレゼントくれたんだもん! 直接渡すのは恥ずかしい恥ずかしがりやの泰成くんがね」
「……」
直接じゃなくてもこうなるんなら恥ずかしいじゃんかよ。
まあしょうがない。
でもとにかく喜んでくれたみたいでよかった。
時計ってあんまどうでもいいって言う人もいそうだし。
あ、ちなみに僕は浪人して演習と模試ガチ勢になったので、とある店に売ってる三百円の時計がお気に入り。マジで見やすいし、安いので電池切れ対策のために複数個購入することもできる。
一応だけど、沙音華にそれあげたわけじゃないからね。沙音華には沙音華に似合いそうなのを店員さんと僕のお金さんたちと相談して買いました。
「……なんか暑いんだけど」
「確かにねー。高原に来たのにね」
沙音華が離れた。そもそも今日が蒸し暑いのと、沙音華の体温と、僕が恥ずかしくなってたっていう三要因で、汗を朝からかきそうだった。
「顔洗ったりしてから朝ごはん行く?」
「行くー!」
沙音華は時計を早速つけてくれていて、それで時間を確認しながらそう言った。
で、それから朝食を食べに行ったわけだけど。
「すごいな、バイキングだからってそんなに取らなくても」
「え、まだ後で取りに行くよ」
「マジかよ昨日の夜より食べてない?」
「うれしくなるとお腹も空くよー」
「そうか」
僕は冷えたリンゴジュースを飲んだ。
まあ確かに昨日体力を使った分、お腹は空いているけど。
沙音華、あれかな、喜んでもらえたのはいいけど、そのせいで太らないようにするっていうのを忘れちゃったか。
とりあえず幸せそうなのでいいとして、僕は今日の予定について沙音華に訊いた。
「今日はどうする?」
「今日はー、ちょっと下に降りて行くと自然に囲まれたレジャー施設があるからそこ行こっかなって思うんだけどどう?」
「いいね」
「プールもあるよ!」
「プールもあるのか」
沙音華の水着姿は見てるけど、プールにいる水着姿の沙音華はまた違うんだろうなあ。
お読みいただきありがとうございます。三百円の時計、実際入試の時私使ったんですけど、みやすくてよかったです。




