模試が近いな
奈乃さんと行った結局散歩はかなりリフレッシュになった。
午後の授業も集中して受けて帰ってきた僕は、いつものように自分の部屋に戻る。
そして沙音華が水着姿でいる。
まあここまで日常なのだが、今日は沙音華がめちゃめちゃ机に向かって書きまくっていた。
「テストか」
「そーだよ大学もテストあるわけよわかる? たいせ」
「わかるぞ」
沙音華は、高校では習わなくなった行列をやっていた。
見た目が行列だということはわかるけど、行列とはなんなのかは知らない。
とにかく難しそうだと思った。
まあ僕は自分の勉強をしないとな。
今日は抱きつかれたりはしなさそうだから、落ち着いてできるけどちょっと寂しいかも……いや沙音華の胸が当たることがないと寂しいっておかしいな。
僕は今日の復習をするべく、テキストを開いた。
復習はさっさと終わらせて、志望校別模試の対策を進めなければならない。
志望校別模試はもうすぐだ。
そこでいい判定をとって、気分良くリフレッシュと弱点補強を両立させた夏休みを送りたい。
いやあ…頑張らないとな。
現役の時はD判定だった。
ちゃんとA判定を取りたいもんだ。
「そーいや志望校別模試あんじゃんそろそろ」
僕がちょうど考えていたことについて、手を止めて伸びをした沙音華が話してきた。
「あるよ。がんばる」
「がんばってね! ていうかあれから一年経ったのかあ……確かC判定だった気がする」
懐かしむ余裕を見せる現役合格幼馴染。
ちなみにC判定はあまりいい判定とは言えないが、現役生なら、あとからちゃんと勉強して伸ばせば普通に合格を狙える成績である。
まあ微妙なラインの人々がいっぱいいる世界が大学受験なので運とかもあるけど、きちんと受かった沙音華はそこからしっかりと実力を伸ばしたタイプだ。
そして何が問題かと言えば、沙音華のような人が今年もたくさんいるのだ。
浪人生はここでAか悪くてもBを出さないとやばい、って山上先生におどされた。
こわいこわい。
僕は焦りを感じながら、テキストの問題を頑張って丁寧に解いていった。
お読みいただきありがとうございます。
これはあくまで友達の話なんですけど、受験生時代に、模試の時近くの席にすごい可愛い女の子がいて、試験中も「可愛すぎだなあ」とかばっかり考えていたことがあるらしいです。




