こころが平らであるうちに
掲載日:2015/03/04
ぼそっとつぶやいてみる
胸のボタンを外すように
穏やかな音符を弾いている
不思議の森は小さくなって
机の端に寄せてある
息を水色に薄めていった
波打ちぎわの泡が沢山
炭酸みたいに踊ってる
唇をそっと開いてみる
勢いは置きざりにして
スープはやさしい
クルトンが沁みて
かなしみがあり
山場は強くなり
陽はあたたかく
飲み干しているよ
いつも美味しいというよ
いいものはいい
うつくしいものはうつくしい
大切なものはしんじる
こみあげてくるものを戻さない
すきなものはすきだ
クローバーの風車は回る
不思議の森は刺繍して
まっすぐにうたうから
うさぎも蝶も住んでいて
凭れることなく真ん中で
いつもの詩を傍らに
誰かの声を聞いてみる
こころが平らであるうちに




