明石閑話・千夜紡ぐ物語 前編
この物語には、決して賢者の石は出てこない。
この私――創造の女神がたまたま視線を落とした先で展開された物語。
聖人でもなければ神でもない、たった一人の少年がつむぎだした……少し愉快な冒険譚。
さてみなさん、眺めている間に使うポテチと、「ちょwwwww」とコメント欄に打ち込む用意はできたかしら? 私はとっくの昔に用意済み。
世界閲覧者として、当然のたしなみですものっ!!
…†…†…………†…†…
時は安条。世界的に見るなら約8世紀。
地球で言うところの、アラビア圏に広がる広大な砂漠の領土。
そこに小さな足跡を残しながら、日差しよけの布を頭に巻いた白人の少年が、横断していた。
「あっつ……。イリス様、馬鹿じゃねぇの? こんなくそ熱い土地を作ったのだけは、あの人の生涯、唯一の失敗だと俺は思うね……」
「お前その愚痴いったい何度目だよ……」
そんな少年に話しかけるのは、不可視でありながら、確かに少年のそばにたたずむ存在。
とある儀式によって、彼を僕にすることができた少年は、呆れきったような声音を出す彼に向かって、口をとがらせる。
「うるさいな……。熱さ感じない幽霊とは違って、僕は生身の人間なんだから仕方ないだろ……。あぁ、水飲みたい」
「我慢しろ。砂漠の横断で水の多量摂取は死に直結するぞ? 本気で飲まないと死ぬって段階まで絶対に手を出すな」
「それもう、僕に死ねッていているようなもんじゃない?」
そんな軽口をたたき合いながら、見えない彼と白人の少年という、はたから見れば砂漠の熱さに頭をやられたとしか思えない光景を作り出しながら、彼らは砂丘を超えるためにまた一歩足を踏み出す。
「だったらさっさと帰れよ。公爵家長男。王立魔法学園首席卒業。卒業の時に書いた論文は、評価規格外もらって、ついたあだ名は『神童』。あとはもう国の幹部になる道が用意されたも同然だったろうが?」
「だ~か~ら~、そういう初めから決まった道に行くのが嫌だったんだよっ!!」
そんな恵まれすぎたすべての環境を蹴り飛ばし、少年は砂丘の上に立つ。
「だってみなよ、ラン! 世界はこんなに広いじゃないか!! 国に縮こまって、これを見ないなんて……もったいないよっ!!」
無限に広がる褐色の砂の大地。そのあまりの広大さに、目を奪われながら少年――シルドリア・フィ・エム・ラファエロは、《冒険家》としての一歩を踏み出した。
…†…†…………†…†…
「砂漠を一つ越えるだけで随分と景色が変わるもんだね……」
「そりゃまぁ、国境をこえちまっているからな」
あの砂漠を歩いて一週間。
そののち、干からびて死にそうになる自分の主を、ため息交じりに実体化した使い魔が、自身と同じように召喚した馬に騎乗し、信じられない速度で運び、オアシスについてから三日。
異国情緒あふれる朝のバザー風景に、こっそり実家から持ち出した宝石を換金した金で、朝食をとっていた、シルドリアことシルは目を輝かせていた。
イウロパ圏の煉瓦造りの町並みでは決してみられなかった、独特の砂を固めた建築物。
笛を鳴らすことにより自由に蛇や動物を操る魔術に、イウロパ圏ではあまり生産量がない、黄金の装飾品をまるで当然と言わんばかりにつけて、町を歩く人々。
鼻につく独特の香辛料の匂いも、シルの興味を掻き立ててやまない。
「それに暑さに適応するためか、衣服もやたらとオープン」
「あぁ。それに関しては見る価値があったな!!」
胸と腰に布を巻いただけの女性が目の前を通り過ぎるのを見て、盛大に鼻を伸ばすシルと、現在不可視化中の使い魔。
なんやかんやで彼らは似た者主従であった。
「で、見事イウロパから抜け出したはいいが、一体全体何するんだよ?」
「なにって?」
「世界を見るっていうのは立派な志だとは思うが、それだけじゃ旅は続けられんぞ? せめて、もうちょっと明確な旅の理由がないと」
何やら経験豊富な含蓄ある言葉を垂れる使い魔に「一理あるな……」と、頷きながらシルは顎に手を当て、しばし黙考。
そして、
「そうだっ! 世界各地の絶景を巡ろうっ!! 建物、大自然、何だっていい!! それを魔術で描き出して、本にしよう!! イウロパに帰って売ればきっと売れるよっ!!」
「帰ったらお前は金儲けの心配をする必要はないだろ、公爵家長男」
「バカ言うなよ。勝手に出て行った長男をそんな長い間待っているわけないだろ。きっと僕は死んだものとして扱われているし、そう扱われるようになるまで帰る気もないよ」
この親不孝者……。と、呆れきった声音で呟く使い魔の苦言を、ひらひらと手を振ることで躱しながら、シルは座っていた場所から立ち上がる。
「さて、そうと決まったら絶景探しだ! どこかに教えてくれる人とかいないかな?」
「そんな酔狂な商売しているやつ、いるわけないだろ」
嘆息を漏らしながら、頭を抱えている雰囲気を出す使い魔が、もうちょっと他の目的を……。と、忠告を漏らしかけたときだった、
「お兄さん、お兄さん! いい景色が見たいんだって?」
…†…†…………†…†…
「「え?」」
突如かけられた声に振り向いた僕――シルドリアが見たのは、なにやらモミ手をしながらこちらにすり寄ってくる、褐色の肌と黒い髪を持つ、砂漠の民らしい若者だった。
胡散臭い奴だな……。と、僕にだけ聞こえる言葉で呟く使い魔を、目配せで黙らしながら、千載一遇のチャンスのにおいをかぎ取った僕は、その少年の話に食いついて見せる。
「そうだけど……君は?」
「えぇ! アッシはこの界隈で旅人の案内をしております……一種のガイドみたいなもんですね。名前をアルジラ。気軽にアルと呼んでいただいて結構で」
恐らくハンサムに分類されるであろう、爽やかな笑顔を作り出す若者。
あいにく、僕は女性ではないのでその笑顔につられることはないが、
「実はとっておきの場所があるんですよっ! あらゆる旅人が訪れて、すばらしいって評価していただいた場所がっ!!」
「へぇ~!!」
この話には食いつかざるえなかった。
おい、信じるのか? と、呆れきった声を使い魔が出してくるけど、それはとりあえずスルー。
騙されたって盗られて困るのは命くらいだし、その命も使い魔がきちんと守ってくれる。なら、多少の詐欺くさい話であっても、乗ってみて損はないだろう。
僕はそう思い、少年の手を握る。
「ぜひとも案内してくれ! 金はいくらぐらいあればいいかな?」
と、僕は自らの懐を探る。
その時だった。
「いえいえ、お金は結構で。ただ、一つだけ……ちょっとアッシの冒険に付き合ってほしいんでさぁ!」
「ん? 冒険?」
「えぇ……」
何それ面白そうと目を輝かせる僕に、若者はニッコニコ笑いながらモミ手をし、
ほんの少しだけ、申し訳なさそうな色を、その顔に隠していた。
…†…†…………†…†…
『王者の資格あるものよ。試練を受けるといい。そしてその器足りぬなら、我が腹の中で朽ち果てよ』
巨大なコブラを象った遺跡。地面にたらされた頭部が開く大きな口が、この遺跡の入り口らしかった。
「物騒な形してんな……。生きてるみたいだ……」
「というか、生きてないこれ?」
悪魔でも宿っているの? と、明らかに異様な魔力を放つ精巧な蛇の頭部から、ただならぬ気配を感じ取った僕は苦笑いをして、出会った時の笑顔をこわばらせている、アルに話しかけた。
「冒険ってこれのことかい?」
「へ、へぇ。なんでもこの遺跡に中には、莫大な財宝が眠っているらしくてですね……」
「それを取りたいから協力してくれと?」
「はい。何分アッシだけじゃ入ることもできません。この遺跡は、王者の資格がある人間と、その同伴者しか入れないんですよ。ですから、ぜひともシルの旦那のような王様がごとき貴公子様に」
と再び揉み手をして、こちらのご機嫌を取ってくるアルに「別に逃げたりしないから、下手なおべっかは必要ないよ?」とよほど言いかけたんだけど、
「ばか。相手はこっちが乗せられていることに、気付いているって、気付いていないんだぞ? だったら騙されたふりをしておけ。もしかし万が一厄介な事態になったら、それが切り札になるかもしれんのだから」
と、使い魔からの僕にだけ聞こえる声の警告が飛び、僕はため息交じりに肩をすくめる。
警戒しすぎだと思うんだけどな……。
「まぁ、いいや。面白そうだしね。じゃぁ、行こうか?」
「え、ちょ!? そ、そんなあっさりっ!?」
と、平然と蛇の口に張り込んだ僕を見て、アルはどういうわけか一瞬ぽかんと口を開け、固まった後、
「って、口とじねぇし……。ほ、ほんとにどっかの偉い人!? て、ちょ、ま、待ってくださいよ、シルの旦那ああああああ!!」
慌てて僕の後についてきた。
…†…†…………†…†…
「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
「うおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
遺跡の中の巨大な広間。
そこに足を踏み入れた瞬間、一斉に襲い掛かってきた、鎧を着た白骨の戦士たち相手に、僕らは大立ち回りを演じていた。
人間離れした咆哮を目の前で上げる白骨死体の攻撃を、神聖術によって作り出された、十字の模様が刻まれたエネルギーの盾によって防ぐ僕。
僕の十八番である『十字盾』。それが僕を守る術式の名前。あらゆる存在を反発し弾き飛ばす絶対防御。
それを瞬時に、作り出し、動かし、補充し、時に勢いよく前に押し出すことによって、白骨たちを弾き飛ばしながら、僕はかろうじて戦い続ける。
だけど、使い魔はまだ動こうとしない。多分まだ余裕があるからと、アルのことを警戒して、自分の存在はまだ切り札として伏せておく気なんだろう。
だけど、僕は基本的に防御神聖術なら、都市一つ守れるほどの規模を張ることができるけど、攻撃神聖術は苦手。
盾の射出による弾き飛ばしでは、やはり決定打に欠けた。
でも、そんな力が欠けた僕の代わりに、大活躍してくれたのが。
「それにしても、意外とやるじゃないかアルくん!」
「そいつぁどうも!!」
僕の感嘆の声に答えながら、鋭く振り下ろされた半月刀を躱し、貧乏そうな格好をした少年には似合わない、質素だがしっかりとしたつくりをしたレイピアをふるい、白骨の首を刺突。
一撃でその頭を落とし、白骨たちを動かなくしていく。
「いい腕をしているね。だれに、おそわったのっ!」
「我流っすよ! 変な形した剣ってことで、二束三文で買いたたかれていた安物の剣を、護身用に振るってたんっす。突くための剣だってことは武器屋の親父から教わっていたんで、いろいろ工夫してこうしてなんとか使いこなしている訳っすけど」
そう言われてみると、確かに彼のレイピアさばきは、正規の物にない余分な動作や、無駄も多いが、それでも剣一本で、これだけの数の敵を捌き切る手腕は感嘆に値した。
「相当死線くぐってきてやがるな、この小僧。才能は感じられんが、相当な場数と経験をしてやがるぞ?」
「へぇ。僕とそう歳も変わらないだろうに、大変だったんだねぇ……」
少し同情するよ。と、言いながら作り出した盾で白骨を殴りつけた僕に、なぜか使い魔から半眼の視線が送られる。
「なに?」
「いや、お前も十分貴族らしくない実戦的な戦い方してるよと思って……」
「あぁ。5人いる弟たちが軍人志望だったからねぇ……。意外と実践派の訓練をしていたから、兄弟喧嘩の時苦労したんだよ」
「それでこれだけの腕になるって、いったいどんな腕だったんだお前の弟たち……」
兄弟喧嘩でえられた経験値が、実戦と変わらねぇとか、ほとんど化けもんじゃねぇか。
と、呆れかえる使い魔に、そうかな? と僕は首をかしげながら、最後に出てきた巨大多腕骸骨を見上げる。
「よくぞ最後の試練を潜り抜けた! さぁ、我を打倒し王者の門を」
「ちょ! 気が散る、うるさい!」
なんか言っていたけど、他の暮骸骨たちの増援がいないか警戒していた僕には耳障りで、思わずそう言って作り出した盾を、円盤のようにぶんなげ、巨大骸骨の頭部を切断して黙らせる。
「って、えぇええええええええええええええええええええええええええええ!?」
「ん? どうしたの、アルくん」
「いや、あれ! あれラスボス!!」
「ラスボス?」
何言ってんの君? と僕が首をかしげる視界の向こうでは、
「オウフゥ……」
なんて不気味なため息をつきながら、ガラガラと音を立て、巨大骨格が崩れ落ちていた。
…†…†…………†…†…
「まさか、あれが最後の門番だったなんて……。意外とあっけなかったね」
「いや、あの骸骨もまさか口上の途中で攻撃されるなんて思ってなかったんじゃ……」
と、意外と簡単だったラスボス討伐に拍子抜けする僕に、顔に縦戦を入れながら一応骸骨の弁護をするアル。
そんな僕らが、ラスボスが守っていた、長い長い階段を上ると、
「おぉ!!」
「いや、これはまた……貴族の僕でもちょっと絶景だね!」
「そうか? こんくらい大したことないだろう?」
もと巨大な帝国の王だった使い魔以外は、歓声をあげる黄金の財宝の山が僕たちのことを出迎えてくれた!
「やった! やったぁあああああああああああああああああああ!!」
歓喜の声をあげて、黄金の山にかけていくアルを見送り、僕らも適当に旅に仕えそうな何かを見繕っていく。
「この短剣なんてよくないかな、ラン?」
「どうかな……。お前短剣の扱いなんて知らんだろ」
「そこは暇を見つけてランがさぁ」
「暇っていつだよ、砂漠渡るときだって干からびかけていたバカ野郎が。それよりもこの袋良くねぇ? 中の空間が拡張されてんのか、どれだけ宝物入れてもいっぱいにならんし、重くならないぞ?」
「ほんとっ! やった! これに水いっぱい詰め込んでおけば、砂漠横断する際の水問題は解決だね!」
「海水を飲める水にするための浄水石も貰って行こうぜ!!」
金銀財宝など目もくれず、実用的な物ばかり見つけた袋に入れていく僕たち。
もちろん、積み上げられた金貨の山も少々(ごっそり)いただきましたけど?
そんな風に僕たちが楽しい楽しい物色タイムをしていた時だった。
『願いを言いたまえ……!!』
「「!?」」
爆発的な魔力の高まりを感じとり、僕と使い魔は目をむく。
「な、なに!?」
「奥の方からだ! アルのやつ、何か妙な物に触れやがったな!!」
僕たちが慌ててそちらに走っていくと、そこには毒々しい赤い煙によって作り出された、真紅の魔人が腕組みをして宙に浮いている。
下半身の先に足はなく、代わりに小さなランプの口へとつながっていた。
そのランプを持っていたアルは、その魔人をふるえながらみつめ、
「お、お願いだ……どうか、あの横暴な王を殺せる力を、ぼく……」
なんだかわからないけど、とりあえずあの願いをかなえさせるのはまずい。
そのことを直感で悟っていた僕は、胸に下げた十字架を握り締め、
「主よ! そそのかす悪魔を排せよっ!!」
祈りと共に十字架の盾を作り、ランプに向かって射出。
アルの手からそのランプを弾き飛ばした!
その衝撃でもんどりを売って倒れるアルだったけど、彼は慌てて立ち上がりランプに駆け寄る。
でも、弾き飛ばされたランプは大きく凹んでおり、そのランプから出ていた巨人はすでに雲散霧消して、アルの前に姿を現そうとはしなかった。
「っ!? な、なんてことをしてくれたんだっ!!」
怒り狂ったアルが、レイピアを引き抜き、こちらに食って掛かってくる。でも、
「近づくな、小僧。それ以上近づいたらテメェの首を落とす」
ようやく実体化した僕の使い魔――はるか東の帝国の、絢爛な黒と金の鎧を着込んだ、細身で鋭く吊り上った瞳を持つ青年が、鋭く槍を旋回。アルの首筋に突きつけることで、その行動を止める。
「なっ!?」
「怒り狂う前に礼を言うべきじゃねぇのか小僧? あの魔人はやばいぞ。煙のにおいをかぐ限り、中毒性のある幻覚効果がある煙で編まれていやがる。さっきの発言から、大方願いをかなえる魔人だとでも言われたんだろうが、とんでもない。あの魔人はまず間違いなく、願いがかなったように見せかける、幻覚を見せる魔人だ!」
そして、願いがかなったという悦楽を覚えた使用者は、何度も何度もその魔人を頼るようになり、最後にはその魔人の奴隷として魂を奪われることになる。
そういった類の悪質な呪いを紡ぐ魔人だと、魔法道具の造詣に深い僕の使い魔は断言する。
「そ、そんな……せっかく、せっかくシェイラを助ける手段が見つかったと思ったのにっ!!」
「シェイラ?」
誰それ? と首をかしげる僕をしり目に、アルはそのまま膝をつき、先ほど財宝を見つけた時とは真逆の、この世の絶望すべてを味わったかのような顔で落ち込み始める。
「くそっ……。くそっ……せっかく、せっかく、育ちのよさそうなトンマで抜けている、貴族の兄ちゃんをだまくらかして、ここまで来たっていうのに!! 俺はやっぱり……何もできないままなのかよォ!!」
なんかえらいこと言われた気がするんだけど……。と、アルの割と酷い暴言に僕の顔が思わず引きつるけど、泣きながら、何度も床に拳を叩きつけるアルが気の毒になった僕は、
「あぁ、まぁ……良かったら理由聞かせてくれない?」
「おい、シル!! こいつはお前を利用したんだぞっ!」
「いいじゃないか。どうせ急ぐ旅でもないんだし。絶景が見られそうにないのは……ちょっと残念だけど」
まぁ、絶景なんて自分の足で探せばいいしね! と、僕は笑いながら、アルから事情を聴くことにする。
后に姦通されたことにより発狂し、市井の娘たちを伽に呼んでは殺す狂った王と、
そんな彼にとらえられ、彼の心を穏やかにする無数の物語によって、かろうじてまだ生きながらえている、彼の幼馴染である少女の話を。
少女の名はシェイラ。お忍びでよく街に遊びに来ていた幼馴染。アルジラが恋した、身分の違う大臣家の令嬢。
後々、吟遊詩人になった僕が、お金を稼ぐために世界各地で歌うこととなる、千夜紡ぐ物語の作者様だ。
明石閑話なんて言っているけど、賢者の石全く関係ないアラブ(もどき)圏の物語。
むろんベースはかの有名な千夜一夜物語ですが、説話集そのものになった物語ではなく、広がる経緯となった冒険家のお話ですかね。
なのですが……一話で終わる予定が前・後編になってしまった……。
次で終わるよっ!? 竹姫みたいな終わる終る詐欺とかじゃないよっ!?
決して鬱い話書きたくないから引き伸ばししているわけじゃないよっ!?




