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38歳社畜おっさんの巻き込まれ異世界生活~【異世界農業】なる神スキルを授かったので田舎でスローライフを送ります~  作者: 岡本剛也
第4章

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第432話 魔力塊配り


 従魔たちへの魔力塊配りが終わった。

 質も高く、数も多かったこともあり、ほぼ全ての従魔が進化を遂げることに成功した。


 “ほぼ”といったのは、唯一ライムだけが進化できなかったためだ。

 ライムの分の魔力塊を、スライムパークにいる他のスライムたちにも分け与えたというのもあるだろうが、単純に他の条件も必要なんだと思う。


 前回の進化では銀鉱石が必要であり、いつの間にか体色が金色に変わっていることから、今はゴールドスライムに進化を遂げているはず。

 つまり、次の進化にはミスリル鉱石が必要なんだと予測している。


 金鉱石まではまだ市場に出回るんだけど、ミスリル鉱石は滅多に見ない。

 ミラグロスさんとの交換で頂く鉱石セットの中にミスリル鉱石も混じってはいるんだけど……ミスリルは使い道が豊富だからね。


 ロッゾさんに使わせてあげた方がいいため、ライムの進化に関しては当分先になってしまうかもしれない。

 何より、ミスリルを与えても進化しない可能性があるのも、気軽に与えられない理由の1つになっている。


 そんなライムの進化先の考察をしながら、魔力塊の入った袋を持って歩くこと約10分。

 私はヴェレスさんのところへと向かっている。


 ヘレナは魔力塊を食べないとのことだったが、ヴェレスさんはもしかしたら食べるかもしれないため持ってきたのだ。

 堕天使が魔物に属するのか分からないし、ヘレナ同様にいらないと言ってくる可能性は高いと思うけど、一応確認だけは取った方がいいからね。


「おお、佐藤様ではないですか! こちらの水田に来るのは珍しいですが、どうしたのですか?」


 まだ水田すら見えていない場所だったのに、私が近づいたことを察知してやってきたヴェレスさん。

 視認できていないのに気づかれたことに驚きはしたが、いつものことなので触れずに会話を進める。


「ヴェレスに用があって来たんですよ。仕事の方はどうですか?」

「私に用事ですか!? 順調も順調ですので、今から時間を取ることができます! 私への用事とは一体何でしょうか?」


 目をキラキラと輝かせながら、そう尋ねてきた。

 何だか期待させてしまったみたいだけど、大した用事ではないから切り出しにくい。


「えーっとですね、大量の魔力塊を頂いたので、ヴェレスも要るのかなと思いまして……。そもそもの疑問なのですが、堕天使って魔力塊を必要とするんですか?」

「魔力塊ですか。魔力を回復させるのに必要とはしますが、特段求めてはおりませんね」

「やっぱりそうなんですね。ヘレナもいらないと言っていたので、いらない可能性が高いとは思っていたのですが、一応声は掛けた方がいいかなと思って寄ったんです」

「ーーですが、佐藤様から頂けるというのであれば、頂きたいです!」


 魔力塊のプレゼントということでわテンションがガクッと落ちたものの、再び上げ直してくれたヴェレスさん。

 欲しいと言ってくれたのは嬉しいが、特段必要ないのであれば別の従魔にプレゼントしたいところ。


「必要ないのであれば、別のものをプレゼントさせてください。魔物にとっては進化のために必要な貴重なものなので」

「これは申し訳ありません! でしたら、何も受け取れません! 佐藤様のお気持ちを無下にしてしまい、本当にすみませんでした!」

「いやいや、頭を上げてください。量は少ないですが、代わりのお菓子セットを用意していましたので」

「い、いえ、そんなお宝を受け取ることはできません!」


 ヴェレスさんは断固として拒否する言葉を口にしているけど、目は完全に用意していたお菓子セットに向いている。

 これで渡さないなんて意地悪なことはできないため、無理やりでも受け取ってもらおう。


「ヴェレスは働いてくれていますからね。感謝の気持ちですので受け取ってください」

「……! そ、そういうことであれば、受け取らなければ失礼に当たりますね。佐藤様、本当にありがとうございます!」

「そんな大層なものではないので、頭を上げてください」


 土下座する勢いでお礼を言ってきたヴェレスさんに頭を上げるよう伝えながら、私はお菓子セットをプレゼントした。

 こんな仰々しいやり取りをしているものの、日本では200円もしないお菓子の5袋セットだからね。


 高価ではないプレゼントでここまで喜んでくれるなら、プレゼントし甲斐もあるというもの。

 ヴェレスさんには今後とも頑張ってもらいたい。


「佐藤様には頭が上がりません。本当はもっとお礼を言いたいところなんですが……1つ気になることがあるので、お尋ねしてもよろしいですか?」

「気になることですか? もちろん大丈夫ですよ」

「ありがとうございます。先ほど、魔力塊で魔物が進化すると言っていたのは本当でしょうか? 私の知識では、魔力塊にそんな力はないのですが」


 ヴェレスさんのそんな何気ない問いに、私は腕を組んで考え込む。

 てっきり魔物は魔力塊を摂取することで進化すると思っていたけど、そんなことはないのか?


 確かに、スライムパークのスライムたちは1体も進化していなかった。

 単純に魔力塊の数が足りないのかと思っていたけど、もしかして私の従魔……いや、【異世界農業】のスキルで購入した魔物だから、というのがあるのかもしれない。


「そうなんですか? 詳しくは知らないのですが、私の従魔たちは魔力塊を与えたことで進化しています」

「なるほど……。佐藤様の従魔だから、というのはあるのかもしれませんね」


 詳しく考えたことはなかったけど、ちゃんと調べた方がいいかもしれない。

 冷静に考えて、普通の魔物も魔力塊で進化するのなら……情報を規制する必要があるからね。



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