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ジェイド視点②

今話も読みにきてくださってありがとうございます。

相変わらず誤字脱字が多くてすいません、報告お待ちしております。


一迅社様より「地味な私が転生したら王太子妃の取り柄のない妹だったので、自立の為に頑張ります」の書籍化が決まりました。発行をお楽しみに。

「帰ったぞ! モーガン、どこだ?」

「はい、ジェイド様。ここにおります」

俺は帰るなり家令を呼びアメリアの病名と薬が手に入ったことを伝えた。

「それは素晴らしい。急ぎアメリア様にお薬を飲んでいただきましょう」

アメリアの部屋に入ると、寝台の上にぐったりと横たわっている姿が見えた。

更に顔色は悪く、眠っていても苦しいのか眉根を寄せて時折呻いている。

「アメリア。大丈夫か?」

ベッドの脇に行き、声をかけるとアメリアは目をゆっくりと開き、掠れた声で言った。

「お兄様、おかえりなさい。私は大丈夫ですよ」

「俺にまで気を使うな。安心しろ。お前の病名がわかったんだ。薬も手に入った」

優しくアメリアの頭を撫でながらそう言うと、アメリアの目が驚きで見開き涙が溢れた。

「本当に? 私、本当に良くなるの?」

心配かけまいと振る舞ってはいたが、どんなに不安だっただろう。

「ああ、もちろんだ。お前だけに教えるが、この薬は星読みの魔女様にいただいた薬だから間違いない。だが星読みの魔女様に占っていただき、薬までもらったことは口外してはいけないと仰った。皆が占ってもらえるわけではないからな。だからこの事は俺とアメリアだけの秘密だ」

全く初めての薬を飲む事は不安に違いない。星読みの魔女様もアメリアに伝えることだけは許してくださるだろう。

「星読みの魔女様ですって? あの王家の紹介か星の導きによって選ばれた者しか占っていただけないと有名な? お兄様すごいわ」

アメリアの頬に赤みが差し、瞳が輝き始めた。

「だろう? だからお前も絶対に良くなる」

トントン。

ドアがノックされて、アメリアが返事をすると、薬を持ったメイド長のジーンと家令のモーガンが入ってきた。

「アメリアお嬢様。ジェイド様が持っていらしたお薬です。お飲みになれそうですか?」

「ええ。もちろん飲むわ。お兄様起こしてくださる?」

アメリアはジェイドに支えられてスプーンですくった薬を口に入れると水で飲み込んだ。

「ふう。変わった味だけど何か元気が出そうな気がするわ」

再び横になったアメリアは微笑んで言った。

「私、きっと元気になるわ。ああ、元気になったらやりたい事が沢山あるの。待ち遠しいわ」

「そうだな。元気になったら全部やるといい」

そして翌日。

星読みの魔女の言う通り、翌日にはアメリアの体の模様が消え始め、一週間もすればすっかり起き上がれる様になったのだった。

まったく、星読みの魔女様は素晴らしい方だ。

このご恩は一生忘れず、もし彼女に助けが必要な時があるなら全力でお助けしよう。

読んでいただきましてありがとうございました。

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。

投稿ペースは以前より少しゆっくりになるかもしれませんが、よろしくお願いします。

感想、ブックマーク、評価もよろしくお願いします。


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