心無い言葉①
今話も読みにきてくださってありがとうございます。
お待たせしました。
相変わらず誤字脱字が多くてすいません、報告お待ちしております。
アーススターノベル様より「チート能力断って、運だけもらったはずなんですが」の書籍化が決定しました。
一迅社様より「地味な私が転生したら王太子妃の取り柄のない妹だったので、自立の為に頑張ります」の書籍化が決まりました。どちらも発行をお楽しみに。
「リリィ、元気ないんだって? そんな時は買い物よ」
数日後の朝、雑貨店を開けようとしているとマチルダがやってきた。
「マチルダ? どうしたのいきなり」
何故私が落ち込んでいることがわかったのか……聞くまでもない、ウノだ。
「ウノに聞いたのね」
私が物いいたげな顔でマチルダを見つめると、まあまあと宥められた。
「ウノはリリィが大好きだからね。リリィが落ち込んでると心配なのよ。そして心配のあまり、相手を探し出して亡き者にしてしまいかねない……」
「そんなわけないじゃない……いや、ウノならやりかねない」
想像するだけで恐ろしい。
「だから、私が来たってわけ。女の子同士ショッピングで気分転換しましょ」
マチルダはパチンと綺麗に片目を瞑ってみせた。
美女はウインクが絵になる。
「そうだね。最近ショッピングしてなかったから久々にいいかも」
「そうでしょ、そうでしょ。そうと決まればさっそく行きましょう」
マチルダは私の背を押して外へ連れ出した。
我がリンドバーク王国、王都の中心部は貴族も多く訪れるおしゃれな街並みだ。
私の店がある下町とはまた違った賑わいを見せている。
「さあ、今日は欲しいものは迷わず買うわよ。そう決めたわ」
「うん、そうだね。私もそうしよう」
マチルダも私もお金には困っていない。
特にマチルダは魔術の研究に忙しく、あまり休みもないようで、お金が貯まっているらしい。
働きすぎが心配だ。
「みて。この服、リリィに似合いそう。着てみてよ」
そんな風にマチルダと服を選び合い、髪飾りやお化粧品も買った。
「マチルダ。あっちに評判のクッキーの店があるのよ。行ってみない?」
次はお菓子だとばかりに私はマチルダと一軒のクッキーの店に向かった。
「へえ、すごい人気ね」
目的の店に来ると、女性たちが長蛇の列を作っていた。
「結構並んでるね。どうする」
私が聞くと。
「それだけ美味しいってことでしょ。いいじゃない。並びましょ」
とマチルダは列の最後尾に並んだ。
私も並ぼうとすると、聞いたことのある声がした。
「新しい星読みの魔女の占いはインチキだ。高い金だけ取って、全く役に立たない……」
この声、この前占ったリックさんだ。
知り合いの商人らしき男に大声で話している。
確かに私は全くリックさんの役には立ててない。
知らず知らずのうちに下を向いて、ただ自分を責めていた。
心に棘が刺さったようにチクチク痛む。
読んでいただきましてありがとうございました。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。
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