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第39話 さて、困った! (1)
(う~ん、さて、困ったな?)
これが今僕の脳内で呟けれた言葉でね。
先程も説明をしたと思うけれど。
僕が焼くお好み焼きは、この辺り、区内でも有名でね。
レビィアやリムが二階の部屋で家事──。
掃除や洗濯、夕飯の準備……。
ああ、後休憩等で、僕が店番をして大きな作業用の鉄板の前に立っていると。
来店したお客様達がね。
鉄板の前で仁王立ち──。
「いらっしゃい」
「毎度」等と。
来店してくれたお客様達へと声をかけると。
皆が一瞬──!
『えっ!』と、言った感じでね、硬直する。
僕、一人だけの姿を見てね。
でッ、その後は?
「マ、マスター、今日は一人?」
「レビィアさんは?」
「リムちゃんは?」
「えっ! マスターもしかして? と、言うか? 余りにもマスターとは不釣り合いなお嫁さんが、やっと現実と言うものが分り。マスターに愛想をつかして。新しい彼氏と出て行った?」




