第2章 第1話 千年以上の久し振りのデート? (1)
第一章 改修版の完結です。お付き合いありがとうございました(o*。_。)oペコッ
今のエリカさんの説明を聞き、他人が聞けば情けない奴だと思われようとも、流石に俺も他人の子……。ドラゴンが産んだ子をカッコウのように育てようと言う気は失せてしまった……と言うか? 無理だと言う事が良く分かったから。
「ご、ごめんね、エリカさん……」
俺は力無い声音で彼女へと謝罪をする事しかできなかった。
だけど彼女は「うぅん」と涙を流しながらだが、俺に微笑みながら気にするなと首を振ってくれた。
だから俺はエリカさんのその優しさだけで心が救われ。今度は君を置いて他界をしないからね、と心に誓いつつ涙をポロポロと漏らす彼女を抱き締めた
(完)
◇◇◇
第二章 再出発
第75話 千年以上の久し振りのデート? (1)
「きゃ~、こわい~! こわいです~、陛下~!」
俺の真横で可愛く絶叫を上げる彼女──。それも我が家の愛車……。家のお店の飾りと言うか?
まあ、シンボルかな?
そう、お店の前に展示していても、道を行き交う人達や自転車、バイク、車を運転している人達も一度は「ほぉ~」と声を漏らしながら、こちらを見詰めてくる、あのホンダの【N360 Ⅲ】に400CCボアアップ済み、ウエーバーのキャブレターを装着した。
「パンパン」と甲高いエンジン音とマフラー音を出しながら走る、ホンダのN360の助手席でエリカさんが「陛下~、怖い、怖い」と叫びながら俺に腕に捕まってくるのだけれど。
「エリカ、大丈夫だよ。レビィアもリムも最初は怖がったけれど。今は喜んで車に乗っているし。夜とか暇ならばドライブに連れて行けとせがんでくるくらい、車に乗る事を二人は楽しんでいるよ」
俺は我が家の愛車の一台……。
そうレビィアとリムのお蔭で売らずに済んだ俺の宝物……。俺の親父が所有していたホンダの【N360 Ⅲ】の運転席……。重いハンドルを握り絞め運転をしながら苦笑いを浮かべつつエリカへと告げる。
「えぇ~、でも~、この車と呼ばれる、鋼の乗物は胴体が跳ねるから、わらわのお尻も痛いし、頭も天井で打つから~、陛下~、大変に乗り心地が悪いです~。それに陛下とのお話もゆっくりとできませんから~。わらわはこの車と呼ばれるものに乗るのは余り好ましくありません~」
でもエリカさんはこの通りで不満を漏らしてくるのだ。このホンダの【N360 Ⅲ】がローダウンをして車高が低くなっているからね、乗り心地が良くないと不満を漏らしてくる。
「あっ、ははは~。まあ、そうだね~。レビィアとリムもこのホンダの【N360 Ⅲ】に乗るのは、乗り心地が悪いし、車酔いするから大変に嫌がるね。あっ、ははは~」
俺は今にも泣きそうな様子で不満を漏らしくるエリカへと高笑いを浮かべながら告げ。
「ごめん、ごめん。あっ、ははは~」
と再婚? それとも出戻り?
まあ、俺はどちらでも良い事だけれど。お互いのわだかまり……。
そうエリカのお腹に他人の子……。俺が産まれ育ったこの世界の異世界冒険譚のアニメやマンガ、ライトノベルに出演する主人公のような勇者、英雄、領主、国王の子が居る可能性があった。
でも先程リムが、自分が沢山の妊娠検査薬を持っているのだと、苦笑いを浮かべながら暴露……。
だからエリカはレビィアとリムに連れられてトイレへと急ぎ足──。
その後検査でエリカは妊娠をしていない事が分かり、家族皆でホッと安堵する。
でッ、その後はもう二度と向こうの世界へとエリカも戻らないと告げるから。リムが城に戻り。城山とお城だけに結界を張り、戻れば。
エリカがこの世界……。日本で生活するならば化粧品や下着等の生活用品と胸元が大きくあいた西洋式のドレスに良く似たデザインのドレスをいつまでも着ている訳にはいかないからと二人がエリカを連れて近くのショッピングモールへとデート気分で買い物をしてこいと言われて只今向かう最中の俺達二人なのだが。
「もう~、じゃ、何故この車と言われる乗物で買い物へと、陛下はいかれるのですか~?」
そう乗り心地が悪いホンダの【N360 Ⅲ】で何故ショッピングモールへと向かうのか? と不満を告げてくる。
第二章の始まりです。よろしくお願いします(o*。_。)oペコッ




