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FILE:21 いきなりの告白

 僕の家に上田さんに加えて大田さんも一時的に一緒に暮らすことになり僕は、大田さんが再び親が家に戻ってきてから自宅から学校に通うときにストーカー及び痴漢に逢わないように対策を考えている。


 すると上田さんが、冷蔵庫を開けて牛乳を飲もうとしたらあまり残っていないことに気づきこう言った。


「牛乳があまり残っていないみたいだから、少し買ってくるね」


「それなら僕が買ってくるよ」


「餅田くんは、せっかくの休みなんだから家で休んでてよ! 」


「それじゃ、今日は上田さんのお言葉に甘えさせてもらうね。ありがとう」


「いえいえ!私も体力を最近つけておきたいなって思っていたからね。やっぱり体育祭の時に走って思ったんだよ、自分はまだまだ走るのが遅いなって」


「上田さんは、十分足は早い方だと思うだけどね」


 そして上田さんは、運動も兼ねて牛乳を買いに出掛けていく。


「それじゃ今から行ってくるからね」


 それから僕は、大田さんと二人きりになってしまい会話にお互い困っていた。 取り敢えず僕が先に話しかけてみることにした。


「そう言えば、あれからいじめの方は起きていないですか? 」


「あれからは、あんたのおかげで何も起きずに学校生活を遅れてるよ」


「そうなんですか! それなら安心しました。 あれからどうなっているのかな?って気になっていましたので」


 すると大田さんがいきなり僕にこんな質問を聞いてきた。


「あんたは、彼女とかガールフレンドは誰かいるの? 」


 僕は、この時お茶を少し飲んでいる途中だったので吹き出しそうになった。


「いきなり何を言うのですか? 僕は、彼女とかガールフレンドはいませんよ」


「そうなんだ。てっきりいるのかと思っていたよ」


「何故いきなりそんなことを聞いたのですか? 」


「ただ気になったから聞いただけだよ。なんか悪いか? 」


「いや、別に悪くないです」


 するといきなり大田さんは、恥ずかしそうにしながら小さな声でこう言ってきた。


「それじゃあたいの彼氏になってよ。あたい男嫌いで彼氏出来たことが無いんだ。でもあんたは好きだから! 」



 僕は、いきなり告白をされてすごく興奮してしまい顔が真っ赤になった。


「いきなり告白されても心の準備が出来ていないし」


 するといきなり顔を真っ赤にしながら僕に抱きついてきてほっぺに軽くキスされた。


「大田さん? そんなに長くされると可笑しくなってくるじゃないか」


「良いよ。可笑しくなっても! でもあたいが将に告白したこととキスしたことを他の人に話したから怒るからな」


「何で怒るんだよ。その前に僕は、言わないし」


「だって恥ずかしいじゃないか。あたいが告白をしたことがバレたら変態女って呼ばれたらどう責任とってくれるんたよ」


「誰も変態女なんて思わないですよ。 でもありがとう! 嬉しかったよ」


「今日だけなんだからね♡ 感謝しなさいよな」


 この時大田さんは、キツく偉そうな口調で話していたが、恥ずかしさでいっぱいだったのだ。彼女は素直に話せないので今回の告白もかなり頑張って気持ちを伝えたのだ。


 僕も気持ちを伝えることにした。


「僕も好きだよ! 大田さんの事。 見た目はキツい感じがいつもして時にはすぐ他の人に疑いをかけたりして問題起こしたりもするけど、たまに女の子らしいところがあるからそこのギャップがたまらないと思うから」


 すると大田さんは、すごく嬉しかったのだが上手く口に出せずこう言った。


「将から先に告ってよね【告白してよねの意味】あたいに先に言わせ上がって。まだ上田さんが買い物に出掛けてすぐだからお風呂に入ってくるよ。覗かないでよ」


「覗きませんので安心してください」


 それから大田さんは、シャワーを浴びにお風呂に入っていく。


 しかし時間が経ってもなかなか出てこないので声をかけてみた。


「まだお風呂なのかな? なかなか出てこないから心配になってるんだけど」


 すると更衣室から小さな声で恥ずかしそうにこう答える。


「実は、洗濯機あるじゃん。あたいの家の洗濯機にすごく似ていたからいつもの癖で下着とスカートを洗濯機に入れてボタン押して回してしまったんだ。幸い上着とかは、いつも後で洗うから大丈夫なんだけど。だから出てこれないんだよ。 そもそもあんたの家が悪いんだからね。」

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