FILE:13 初めての手錠
「だけどなかなか弱点が出てこなくてイラついていたらお風呂上がりの時に体重を量ってるのをみて自分より重たかったら弱点になると思ってこっそり体重を見てみたら私より7㌔も太っていたからラッキーって思ったんだ。 後は夜中に変な寝言を言ったりしてるのを聞いてキモって思ったから机とトイレに書いて仕返しをしようとしたんだよ」
「そんなことをして何が面白い? イラついたからってして良いことと悪いことがある。君がしていることは立派な名誉毀損の罪と心に残る深い傷をつけたことになる。おまけに僕にも例え足とはいえ強く踏んだりしたから公務執行妨害の罪にも問われます。それでは腕を出してください」
するとおとなしく右腕を出した。
「10時47分一岡 雛を公務執行妨害と名誉毀損の罪で逮捕します。それではまずは校長室まで同行願います」
それから校長先生のところに連れていく。
「校長先生! 無事に逮捕しましたが、このあとどうなるのですか? 」
「このまま取り敢えず近くの警察署に連れていかれて話し合いによって内容が異なりますね。彼女の場合なら学生なので罰金はありませんので、懲役3ヶ月~10ヶ月になると思います。もちろん執行猶予は在学中は付くかも知れないけどね。ちなみに初回だから退学にはならないから懲役が終わったらまた戻って来られるはずですよ」
「そうなんですか! 教えてくださってありがとうございます」
その後一岡さんは、警察署に送られ懲役が言い渡され5ヶ月と執行猶予1年となった。
そして次の日僕が校内を巡回しているとあの人がやって来た。
「餅田じゃないか。おっす!わざわざあたいの事なんて構わなくてよかったのにほんとあんたは、変わってるよな」
「確かに変わってるかもしれないな。少し不良少女が入っている子を助けたんだからな。でも本当は不良でもヤンキーでも無く可愛い女子高生ってことは分かりますよ」
すると顔を赤くしながらこう言った。
「何を言ってるんだよ! こんな変態に助けられるなんて思ってもなかったよ」
「そういえばまだ、名前聞いてなかったですね」
「気づくのおっせー! でもあたいも言ってなかったからな、あたいは2年1組の大田 穂香ほのかだ。よろしく」
「穂香ってすごく可愛い名前ですね! やっぱり君は可愛い女子高生ですよ! なんだか萌えてきますよ」
すると少しキツそうな口調で、恥ずかしそうにしながらこう言った。
「本当に変態で気持ち悪いな。 勝手に萌えられても困るじゃないか。 でも助けてくれてありがとう」
「いえいえ!困っている人を助けるのが僕の仕事ですから」
いきなり大田さんは、僕の両ほっぺに軽くキスをしてきた。
僕は、この時すごく嬉しかった。
しかし大田さんは、顔を真っ赤にしながらキツい口調を言いながら去っていく。
「勘違いするなよ! あたいは、あんたに興味があってしたんじゃないからな。 ただあたいも両ほっぺを叩いてしまったからあたいまで公務執行妨害の罪に問われたらウザいし、叩いてしまったお詫びでしただけだから、それとこの事は、誰にも言うなよ! 言ったら蹴り飛ばしてハチャメチャにするからな」
「僕は、誰にも言いませんので安心してください」
僕は、こう思っていた。
「しかし本当に素直じゃないし、キツい口調だな。でもタイプ的には嫌いじゃない。もう少し可愛くなってくれると普通の女子高生らしくなるんだけどな。 まぁ、人それぞれ性格とかも違うからね。 だけど今回初めて手錠を使用したけど、本当に警察の人みたいな役割をしていかないといけないと思うと先が思いやられそうだね」
こうして事件は、解決したのである。
しかし僕が一件落着と思っている頃、本校は体育祭が近づいており練習が既に始まっており本番は3日後に控えているのだが、事件が発生しようとしている。
これは次回以降話していくことにしよう。




