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M・C・O 植物好きの道草集め  作者: 焦げたきなこ
第3章 村の宴会
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148話 水色のナスと目潰し

 これからの旅で煽てられたらそのままついて行ってしまうんじゃないかと思われる相棒を心配しながらも、自分も収穫の手伝いを始めるモルト。

「このナスはどれぐらい必要なんですか?」

「そうねー大体この籠いっぱいぐらい?」

 ピリンさんが取り出したのは背負子に背負えるぐらいの縦長タイプの籠だ。うん、大分多くない?


「そんなに使うんですか」

「まぁこの村の人たちって大食漢な人たちばかりだから」

 あぁ…ウィーツさんみたいな感じの人ばかりなのね。それなら納得がいくわ。むしろ足りないんじゃないかと思うけど、流石にこのナスだけで料理を作るわけじゃないし大丈夫か。

「ちなみにこのナスの名前はっと」


【色長ナス・品質6:土壌の環境により果皮の色が変化する進化をした長ナスの変種。酸性であると青くなり、アルカリ性であると赤く変化する為土壌の環境変化の指標として極少量を検査の為に植えられることもある。味わいも異なるが一番状態の良い物は薄い青であるとされている。食用:そのまま焼くのも揚げびたし等にしても非常に美味であるが、その柔らかい果肉を利用したグラタンやソースとして利用するのも良い】


 色長ナス……色の変化がアジサイじゃん。となるとここの土壌は弱酸性ぐらいってことになるし、鑑定結果の通り一番いい状態なのかな。後土壌の環境変化のために極少量ってところが気になるな?この畑にはそれなりに植わってるんですけど…

『ん!』

「フェルちゃん流石!いい青みのあるナスじゃない!」

『んふ~』


 フェルが良い品質のものを見つけたようなので見てみると、見事に名がナスの果皮全体が綺麗な水色をしていた…うーん、傍から見ると食品サンプルにしか見えん。でも鑑定してみると品質が7だから当たりみたいだ。

『んむ!』

「おー偉いぞ。その調子でどんどん良い物を見つけるんだぞ」

『む~』

 何?こちらももっと本気で探せって?本気で探すといっても俺にはどうしようも――あ、魔力視使えって事か。


「よし一番旨いのを探してやろう!」

 そんな訳で魔力視発動――――…っ!?

「うおぉぉ!?」

『ぴぃ!?』

「何!?何があったの…いや本当にどうしたの?」

 スキルを発動した途端に目を抑えて蹲る主人に驚いたフェルに反応して、かがんでいた体を起こしてすぐに確認に走って来たピリン。


「目、目が…」

「目?土が入りでもしたのかしら?それとも花粉を運ぶ虫とか」

『あぅ~』

 心配する声を他所に、ゆっくりと蹲った態勢で目を開くモルト。その目はいまだにショボショボとしているが、叫ぶほど酷い状態ではないようだ。


「立ち上がった状態で畑を魔力視で見たら驚くほど輝いてまして……太陽みたいって言えばいいんですかね」

「あー……成程ね。うちの畑って貴重な物があったりするらしいんだけど、それを村の人たちが全力で育てているから品質とかが良いのよ。それが更に今回の山の騒ぎが解決して魔力が豊富に流れてきたから…」

 結果的にこんなに高品質な物ばかりが生えまくっているというわけか。嬉しいことだけどお蔭で俺の目に大ダメージだよ!もう少しで飛〇石の輝きを受けた軍人みたいになるところだったわ!


『ぐぅ』

「良いのよフェルちゃん!悪いのは徴税官に竜と老木だわ!」

 仲が良いようで何より…ふぅ、やっと落ち着いてきたぞ。若干まだチカチカするけど、それは蹲った状態でも主張の凄い目の前の長ナスが原因だから諦めよう。

「取り敢えず、フェルはそこの長ナスを収穫してくれ」

『ん!』

「おお、これはまた艶のいいナスねー!」

「品質は8と…これパネットさんに持って行って大丈夫ですかね」

「多分興奮はするだろうけど、見慣れている物だから大丈夫だと思うわー」

 なら良かった……フェルよ、良いのを持ってきたのは分かったから俺の目の前で固定するのはやめてくれ。それ光りすぎて何も見えないから!

バ〇ス。意図せず天空の城の石と似たような色じゃないか…


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