141話 熟練と発表
今年の投稿はここまで!皆様良いお年を!
さて、気を取り直して次のやつの付与の確認をしよう。うん、このヨモギを入れたハーブティーが旨いなー!
「えーっと、次はバケツなんですけど品質保持というのともう1つは分からないです。んで最後のブラシは不純物除去と清潔というもので、共通して不壊の効果が付いてるみたいです」
『おぉー…おむ?』
驚いた後にそれって何ってなるんじゃないよ。まぁ俺も詳しい所までは見てないというか見えないからよく分からないけどさ。
「全てに不壊ですか…ブラシまでとは流石神器といった所ですな」
「完全に予想以上の効果が付いてるね。それに読めないのもあるのかい」
「ですねぇ…鑑定結果で品質も分からないので何が何だか」
正直樹木神と加工神の追伸は読めなくていいから、他の読めない効果の方を知りたいよ。マイナスになる効果とかは付いてないだろうけど、隠されてるのは気になって仕方がない。
「品質も分からないとなると、恐らく鑑定の熟練度合いが関係しているでしょうな」
「熟練ですか」
「ええ、言ってしまえばその効果や品質を見ることが出来る度合いまでに達していないのでしょう」
成程なぁ。付与の効果を詳しく見れないのもそこが関係していそうだ。因みに今の鑑定のレベルは…4だな。魔法系のスキルで次の段階のやつを覚えたのが3だったからまだまだ序盤も序盤って感じな気がする。
でもユニークやエピックのステータスは見えたしよく分からん…もしかしたら何かのスキルが作用しているのかもしれないけど……龍眼とか。後で詳しくスキル情報確認しておこう。
「ちなみにその熟練度上げってのは」
「ひたすらにそのスキルを使うか、体が強くなる時についでにぐんと上がる時があるよ!」
やっぱりスキルレベルか。となればモンスターを狩るのが手っ取り早いんだけど、ここら辺には今いないからまたの機会になるか。もう1つのスキルを使い続けるってのは鑑定ならすぐに出来そうだし実践するのはありだな。
「この後雑貨屋の畑でも見させてもらおうかなぁ」
『むぅ!ぴーぃ!』
おっと、ピリンさんの所に依頼をしに行くのが先だよな。忘れてないぞー……だからそんなに紙を押し付けてこないでくれ、悪かったから!
頑張って描いたんだから忘れるんじゃないとグリグリと紙を持った手で捻じってくるので地味に痛かったが、大作が痛むけどいいのかと言ったら止めてくれたので助かった…本当に地味な痛さだけど、いじけるような感じでやってくるので精神のダメージの方がでかいんだ。従妹の子供たちみたいだよな本当に……
「ではフェル先生!鑑定も終わったので作品の発表をお願いします」
『んぬ!』
「妖精の手書きってのは面白いね!」
「一体どんな作品なのでしょうか」
オーディエンスも盛り上がってまいりました。さぁその紙を開いて全貌を明らかにするんだ!
『あぃ!』
パサッ
フェルの手に持った紙がテーブルに開かれ、描かれた物の全容が目に入ってきたが……なんだろうなこれ?
「ふむ」
「へぇ」
『んふー!』
フォルクさんとウィーツさんが興味深そうにしているのを見て満足そうにしているけど、やっぱり予想通りというかなんというか――見事に子供が描いた絵です。本当にありがとうございました。
「これはモルト殿ですかな」
「え、俺ですか」
どれどれ…このどこかの青いアーカイブに出てきそうな感じのがそうかな?あ、ちゃんと耳の後ろに角みたいなのがあるし俺で間違いなさそうだ。ちゃんと特徴を捉えてるのは良いな。
「それで右腕に矢印が付いてるけど、多分それのことじゃないかい?」
ウィーツさんが指をさすのは、俺の手首に嵌まっている精霊の腕輪…ということは。
「作るのは腕輪がいいってことか?」
『ん!』
どうやら正解らしい。あれ、子供っぽい絵だと思ったけど結構わかりやすく描かれてるな?さっきこれなんだっけなと首を傾げていたのは何だったんだ。
「このままピリンに持って行っても大丈夫そうだねぇ」
「ええ、あの子なら妖精の意図も私たちよりも解るでしょうし」
「意図ですか」
となるとこの何かが高速で移動しているやつとかにも意味があるのか……分からん!
「フェル、このものすごい勢いのは何なんだ」
『むぃ』
意味ないんかい。
意味もなく線を引く…そして原型がなくなったりする。
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