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M・C・O 植物好きの道草集め  作者: 焦げたきなこ
第3章 村の宴会
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139話 大作と神器

 どうやら興奮して物を見せるだけになってしまっていたようだ…幼児じゃないんだよ俺よ。好きな物や気になったものを見せるだけだったり、周囲を指を差すだけじゃどういった物なのか分からないんだからちゃんと説明しないと駄目だよな……この自分にとって良い物が目の前にあると興奮しちゃうのは人の性みたいなものだしどうしようもないのかもしれないけど、抑えないとな。

 それに今目の前にいるフェルが覚えてしまってそっち方面に向かってしまうと、プロングさんやパネットさんみたいに制御不能になってしまう。抑えるのが1人はいないとどうしようもないからな!


「それ俺は手遅れってことでは?」

『ん?』

「ああいやこっちの脳内の話だから気にしないでくれ」

 取り敢えずそんな余計な未来予想図は永遠にポイしておくとして、このセットの素晴らしさを伝えなければ!勿論ウィーツさんとフォルクさんにもな!


「そうだ。もう要望書は書けたのか?」

『ん…んぬ!』

「終わってるけど発表するまで見せたくない?」

「こりゃ大作が出来てるみたいだね!」

「見せて貰うのが楽しみですなぁ」

「……よし!なら先にこのバケツたちの説明をしてからのトリにしようじゃないか」

『む?』

「良いの良いの、こっちは鑑定結果を伝えるだけなんだから」

 正直前座にしていい物ではないんだけど、驚かせてしまったお詫びと頑張って書いていたという贔屓目を合わせてこっちの説明を先にしてしまおう。別に今すぐに説明してこの興奮を共有したいとかそういうわけじゃないからな!


 それに……

『んふ~♪』

 頑張るぞーってやる気を出してるフェルには悪いが、紙に書かれたやつの説明に時間がかかりそうだしな――今チラッと見えたけど、文字じゃなくて絵が描かれてんだもの。そりゃ描くのに時間がかかるわけだわ…お蔭でちょっと冷静になれたけど。プロングさんなら絵から内容が解りそうな気がするけど、この場で見せた場合何となくでわかる俺がフェルの言葉を翻訳する形になるだろうし。


「ちゃんと準備しとくんだぞ」

『んむ!』

「よしいい返事だ……んではこのバケツたちの鑑定結果を説明させていただきます!」

「あいよ!」

「お願いいたします」

『……む~』

 おい、これなんだったかなとか紙を見ながら言うんじゃないよ。本人が分からなかったらどうしようもないじゃないか。




 先程までとはまた違った意味で首をひねっているフェルを他所に、どうみてもただのバケツやハンマーにしか見えない樹液採取セットの説明を目を輝かせながら始めるモルト。

「まずこのバケツやハンマーたちは、全部含めて樹液採取セットって名前になるみたいです」

「ほう、樹液採取ですか」

「あのエルダートレントの記念品と考えると納得がいくさ!」

「メープルシロップもドロップしましたもんね」

 まさしくこれを渡すのにふさわしい敵だったもんなぁ。戦う前はカエデの木だとは思わなかったけどな!だって葉が一枚も生えてないんだもの。流石にあの何も生えてないつるっつるなのと樹皮が炭化した状態で判別するのは無理よ。


「それでこれを作ったのがですね…樹木神と加工神って呼ばれている方らしいんですけど、分りますかね?」

「ほう!まさかの上位神からの賜りものですか」

「こりゃあの驚きようにも納得するよ!神器となれば狙って手に入るものじゃないからね!」

「神器?」

「ええ、神々が作り出す武器や防具、道具の中でも上位神が作るものや特殊なものはそう呼ばれるのですよ。実際その名に恥じない効果を持っている物ばかりですから」

 神様が作ったものだから何かしらの呼び名はあるかと思ったけど、そのまんまで神器か。日本にもいくつかあるよな?十種神宝(とくさのかんだら)ってやつの蛇と蜂の布だったかが欲しいと思ったなぁ…なんせ虫害防いでくれるんだもの。山菜取りの時とか大活躍間違いなしだ!


「そうか、虫札作って農耕の神様に祈った後に畑に飾るのもありか…上手くいくかはわからないけど」

「どうされました?」

「ああいや、神器と聞いて思い出したものがあっただけです」

「他にも見たことがあるのかい?」

「えーっと、レプリカみたいな物なら?」

 社会の教科書に載ってる三種の神器だけど。

「レプリカねぇ、確か教会にそんな物を渡していたっけね?」

「ああ、だいぶ前に司祭殿に預けた物があったな……」

 そう言うと何とも言えない渋い顔をしだしたフォルクさん。一体どうしたんだ。というか神器のレプリカ持っていたことあるんですね?このゲームというか世界は偽物作ったりするの厳しそうだからちゃんとした物っぽいな…教会に預けたそうだし。


「モルト殿…この神器ですが」

「はい」

「何があってもプロングには見せないようにして下さい」

「ああ、興奮して面倒なことになりそうですね」

 もうあの被り寄せは味わいたくないのでマジで隠しておこう。下手すりゃそれ以上のことが起こりそうだしな!

「面倒というか、厄介事が起こるね!」

 はい、それ以上のことが確定しました。

布の名前はそのまま蛇比礼と蜂比礼っていう物です。

プロングの被り寄せはもうデフォルト。


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