✕✕✕✕
予告していた微エロ部分です。
苦手な方は下にスクロールせず、次話に進んでくださいませ!→→→→
そのまま体――いや、魂ごと学者さんにぶつかっていく。
ドバーン!
そんな脳内(もう無い)の効果音と共に、僕はそのまま学者さんの中を駆け抜けた。
はうわ、なんだこの全魂がチーズの様にトロけて炭酸みたいに弾けて弱い麻酔を掛けられたかの如くに甘く痺れて腰砕けになってしまう感覚は。
学者さんにぶつかっていって魂同士が混じり合って、そのまま向こう側に突き抜けて、その余韻を味わう。
なに、この全身――いや、全魂の気持ちよさと幸せ感は。
学者さんも気持ちよくなっていただけてるだろうか。
立った姿勢のまま着衣の乱れはなく、どこの何の肌の露出もない。
なのに、エロい。
学者さんは瞳を艶やかに濡れさせて必死にぼくに何かを訴えているようだった。
口許と眉間を悩ましげに歪まさせ、苦悩とも官能とも取れる何かを必死に耐えていらっしゃる。
右手は短めのスカートの上からお股辺りをキュっと押さえている。
左手の人差し指は色っぽく濡れた唇の中に咥えられている。
はわわ、そのポーズ、エロいっすよ学者さん!
僕堪らないっす。
何? 学者さん僕に何か訴えているのでしょうか。
えっ? 学者さんのパクパクしているお口を読み取ると「そ・う・て・い・よ・り・す・ご・す・ぎ・る」?
今さら、そんなこと言われてももうムリですよ。
それに、さっきは「君がしたいようにしてみてよ」って言ったのは学者さんですよ?
学者さんも僕と同じく、気持ちよすぎて困っているのでしょうか。
「――――」
学者さんが何かを僕に伝えようと必死に口が動いているのが見えるけど、すみません、もう何も聞こえないし、読唇術の余裕もないです。
「――――!」
学者さんが僕をキッと睨み付けて、また何かを言った。
すみません、ホントなんです。
学者さんの声、聞こえないんです。
読唇術の余裕も無いんです。(※嘘)
周りの音が消えていた。
もしかして、これがゾーン?
魂にもゾーンがあるんだ。
これも学者さんにレポート提出しなくては。
は、学者さんが苦し気な悩ましげな表情で耐えてらっしゃる。
大丈夫でしょうか。
大丈夫ですよね、きっと。
すみません、もうぼく止められないんです。
もう、無心で何回も学者さんの体にぶつかっていく。
何度も何度も彼女の中に出たり入ったりする。
突き抜ける。
全魂中を黄金の火花が弾けているような気持ち良さだ。
なんだろう、魂にも脳内麻薬みたいな魂内麻薬があるのだろうか。
例えるなら、そうだ。
初めての精通のような、とても気持ち良い夢精をしたときのようなそんな気持ち良さだ。
これも学者さんにレポート提出した方がいいのだろうか。
現世で✕✕✕✕したことないから違いはわからないけど、現世の✕✕✕✕もこんな感じなんだろうか。
あと、これで僕も童貞卒業した事になるのだろうか――?
はっ、と気づく。
学者さんが立っているのが辛そうにしてる。
僕は彼女のために即席でソファーベッドを作成した。
「――――」
学者さんが驚きの表情で何か言っている。
ソファーベッドの作成スピードに驚いたのだろうか。
自分でも驚いた。
必要は発明の母と言いますか。
違うか。
それから何度も何度も学者さんに突撃していった。
ドバーン! ズバーン!!
ソファーベッドに横たわる学者さんは相変わらずに着衣の乱れはなく、どこの何の肌の露出もない。
にも関わらず、僕と同じように快感を感じてくれているのだろう。
学者さんは着衣を乱さず、乱れていた。
その表情、ポーズは完全着衣なのにも関わらず堪らなくエロい。
なんだろう、新しいエロのジャンルが生まれた気がする。
完全着衣✕✕✕✕。
そうだ、いまなら真理は見えるだろうか。
み、見えない。
そこにあるのに見えない、見つからない。
ギリギリ見えないエロさ。
まさに真理!
頑張るぞ、僕は学者さんを気持ちよくする為に頑張ります。
学者さんがどんどん乱れていく。
表情がエロく真っ赤に涙目になっています。
僕に何かを――「――――!」――叫ぶように訴えていらっしゃる。
着衣が乱れてないのに乱れている学者さんは本当に表情がエロエロ可愛くて素敵です。
もっと、もっと学者さんを可愛くしてやる、もっと魅力を引き出してやる――――っ!
ドバーン! ズバーン!!
脳内(もう無い)に効果音が響く。
いまだ周囲の音は消えたままのゾーン状態だ。
何度も何度も彼女の中に出たり入ったり、出たり入ったりを繰り返す。
再突入して再々突入だ。
ものすごく気持ち良く、そして同時に学者さんへの愛おしさが次々と溢れてきて止まらない。
学者さん、学者さん、僕はアナタがとても、とても愛おしいです――。
そして、最後の時はきた。
学者さんも限界かもしれない。
全魂から学者さんの中に熱い精のようなモノを吐き出した。
放出しきった。
僕と彼女は同時に力尽きた。
そして周囲の音が戻ってきた――。




