32話 入り婿当主の新たな企み
2月6日、当作品のタイトルを『ヒロインの異母妹に転生した気がするけど、まさかね』に変更しました。
最近ようやく、「レオディーナって義妹ではなく異母妹では?」ということに思い至りまして(汗 ご迷惑をおかけしました。
カタリナの私室には、アルベルトと彼に寄り添うナタリー。そして護衛の傭兵達がいた。
(あの侍女長さんがいない。クローゼットが空になってるし、まさかカタリナ様の遺品を売り払うとか……)
不安になってレオディーナが見ると、それに気が付いたナタリーが「大丈夫よ」と微笑む。どうやら、心配いらないらしい。
「ディーナ、どうした? それにあの執事の姿が見えないが……何かあったのか」
一方、アルベルトはレオディーナとルナリアの背後に控えているサイラスの様子から、この場にいないノーマンがやらかしたのだと察した。
「パパ、お姉様からお願いがあるの」
しかし、ノーマンのことは後でいい。
「ルナリアがか? そうか、言ってみなさい」
レオディーナではなくルナリアからのお願いと聞いたアルベルトは、彼女達にとって意外なことに聞く体勢に入る。
それでも不安そうな面持ちで、ルナリアは口を開いた。
「お父様、私、社交界の礼儀作法やダンスを習いたいのです。魔法も、他にも色々な勉強も……ディーナのように」
「それは本気で言っているのか、ルナリア?」
「は、はい。お願いします、お仕事に支障が出ないようにしますから」
不安のあまり声を震わせるルナリアのお願いを聞いたアルベルトは、すっと手を上げた。それを見たレオディーナは思わず息を呑み、ルナリアは肩を強張らせる。
「よく言ってくれた、ルナリア」
しかし、アルベルトの手は優しくルナリアの肩に置かれた。
「えっ……」
「私も、前々からお前には社交界のマナーを学ぶ必要があると考えていた。自分から言い出すとは、偉いぞ」
「ほ、本当ですか?」
信じられないと顔を上げるルナリアに、アルベルトは「本当だ」と頷いた。
「以前からカタリナに手紙で提案していたのだが、彼女やライオットから聞いていなかったか?」
「いえ、初耳です。でも、もしかしたらだからお母様はあの遺言を……」
「遺言?」
「はい。私に社交をして友人を作るようにと。学問だけではなく芸術やマナー、ダンスを学ぶようにと」
「カタリナが……そんなことを……」
今度はアルベルトが驚いた顔をすると、短い時間押し黙った。しかし、すぐに視線をルナリアに向け直すと彼女に頷いた。
「仕事のことは気にしなくていい。ライオットには私から話しておく。お前はまだ十歳だ、今は学べるだけ学びなさい」
「ほ、本当ですか?」
「もちろんだ。とはいえ、家庭教師を手配するにしてもすぐにとはいかない。ギュスタン師もパウルとここに向かっているはずだが、まだ数日かかるだろう。
ディーナ、ナタリー、暫くの間二人でルナリアに教えてくれないか?」
「えっ?」
事態が想定外に上手く進んでいくなか、急に名前を呼ばれたレオディーナは驚いて聞き返したが、すぐに頷いた。
「もちろんよ、パパ」
「ディーナなら大丈夫だと思うけど……ルナリア様、私のことは先生じゃなくて年上の学友だと思ってね」
「はい、よろしくお願いします!」
こうしてルナリアの初めてのおねだりは、トントン拍子に叶えられることになった。
「あ、あの……もう一ついいでしょうか?」
それで勇気が出たのか、ルナリアは退室する前にさっそく二回目のおねだりを口にした。
「なんだね?」
「ノーマンを、あまり怒らないでいただけないでしょうか? 伯爵家のためを思うがあまりのことだったと……それに、私がもっと早く止めるべきだったと思うのです」
ねだったのは、ノーマンに対する寛大な処置だった。彼女にもノーマンがかなりの失礼を働いたのは分かっているが、彼もこの屋敷の数少ない使用人。そして彼女にとって家族同然に暮らして来た一人なのだ。
「具体的なことは彼が何をしたのか聞いてからだが……分かった。彼の今後のことを考えると約束しよう」
ルナリアの背後で小さく首を横に振っているサイラスに視線を走らせてから、アルベルトはそう言って頷いた。
「あ、ありがとうございますっ」
そして一礼して今度こそ退室すると、緊張の糸が切れたルナリアはほっと息を吐いた。
「うぅ……お父様が、私のことも考えてくれていたなんて……」
「良かったですね、ルナリア様」
そして安堵と嬉しさのあまり涙ぐむルナリア。レオディーナも安堵していたが、同時に戸惑ってもいた。
「ママ、パパどうしたの? なんだか様子が変わったような気がするんだけど」
昨夜までのアルベルトなら、ルナリアに勉強をさせるどころか今まで以上に仕事漬けにしそうなのに。そう尋ねる娘に、ナタリーも安堵した様子で答えた。
「お腹の子のことを話したの。そうしたらね、あの人ったら憑き物が落ちたようなすっきりした顔つきになって……きっと目を覚ましてくれたのね」
実は、アルベルトはオルフェ伯爵家の乗っ取りを内心企んでいた。それを説明すると、レオディーナは目を瞬かせた。
「なんだか釈然としないけど、パパが正気に戻ってくれたならそれでいっか」
「あの、お腹の子とは……もしかしてナタリー様、身籠っておられるのですか? おめでとうございますっ」
「ありがとうございます、ルナリア様」
異母弟妹が増えるのを心から祝福できるなんて、この子はディーナの言う通り本当にいい子なのねと、ナタリーは再確認したのだった。
レオディーナ達三人が温かな雰囲気で会話を交わした少し後、肩の痛みに顔を歪めたノーマンが亡きカタリナの執務室に立っていた。彼の横には沈痛な面持ちのライオットとケイティもいる。
「料理長はどうした? 彼も呼ぶようにと言ったはずだが?」
そして三人の前に厳しい顔つきで彼らに対峙するアルベルトと、二人の傭兵がいた。
「夕食の準備で手が離せないそうです。作り置きのパンだけの食事になっていいのならお呼びくださいと、伝言を預かっております」
ライオットの答えにアルベルトは深くため息を吐いた。
「料理長はともかくとして……騎士団長のルザムが戻るのを待つつもりだったが、先にお前たちにこれからのことを話しておく」
アルベルトの言葉に、ノーマンが肩を震わせライオットとケイティが息を呑んだ。彼の処遇を下すと思ったのだろう。
「まず、ルナリアが現在行っている業務を出来るだけ減らす」
しかし、アルベルトが口にしたのは次期オルフェ伯爵夫人のルナリアについてだった。
「ライオット、ルナリアが負っていた業務はお前が割り振るように。次に――」
「待てっ、お嬢様を伯爵領の運営から遠ざけてどうするおつもりだ!?」
「ノーマン、落ち着きなさい!」
堪らずといった様子でアルベルトの声を遮るノーマン。ライオットは叱責するが、それは彼の口調が主人に対するものではないからだろう。胸の内では、彼も同じ疑問を抱いているに違いない。
アルベルトはそんな彼等に対して「鋭いな」と内心思った。
オルフェ伯爵家の乗っ取りを企んでいた時も、アルベルトはルナリアから業務を取り上げるつもりだった。仕事漬けなんてとんでもない。領地運営から遠ざけ、彼女が後継者である理由を血筋だけにするために。
ライオット達は今もアルベルトがそう考えていると思ったのだろう。しかし、違う。
「無論、ルナリアを次期オルフェ伯爵夫人に相応しい貴婦人に教育するためだ」
今のアルベルトは、ナタリーとレオディーナ、そしてこれから生まれてくる二人目の子のために生きている。だから、どれだけ難しくてもオルフェ伯爵領を立て直し、ルナリアを懐柔したいのだ。
(もっとも、滑り出しは予想していたより順調だが)
そんな思いを表に出さないまま、アルベルトは続けた。
「一族の正当な血筋を継ぐ唯一の伯爵夫人として、ルナリアは将来領内を纏めなければならない。そのために必要な業務は少なくないだろう。今から学んでおかなければならないこともあると、理解しよう。
だが、社交はどうする?」
「そんなものはお嬢様がせずともどうとでもなる!」
「なるのか? 国王陛下主催のパーティーや次期国王の戴冠式にルナリアが出席しなくても済むと? まさか、代替わりした後も私に伯爵代理をさせるつもりか?」
「それは……っ」
そう問い返すと、ノーマンは答えに窮して押し黙った。ライオットとケイティも答えを持ち合わせていないようだ。
……実際、カタリナはどうするつもりだったのだろうかとアルベルトは、不意に考えた。
自分にいつまでも社交を任せればいいとでも思っていたのか、ルナリアの入り婿になるカルナスに役目を引き継がせるつもりだったのか。あるいは、何も考えていなかったのかもしれない。
そうしたことも、自分がまだ読む気になれない彼女の遺書に書き残してあるのだろうか?
(今考えることではないな)
注意を目の前のライオット達に戻すと、まだ答えられない彼に向かって再び口を開いた。
「それともカルナス君に私の代わりをさせる気か? 彼は騎士志望だ。ルナリアと結婚した後も、数年は騎士団員として勤めることになるだろう」
「そんなもの――」
「ノーマン、そこまでにしなさいっ」
ケイティがノーマンの言葉を遮り、ライオットが彼の肩を強く掴んで止めさせる。
「そうだな。お前たち使用人に伯爵家の将来を尋ねるなんて戯れが過ぎた。忘れてくれ」
「己の分をわきまえろ」と遠回しに言ってから、押し黙る三人に改めて告げた。
「遅くとも来年の秋にはルナリアをデビュタントさせる。それに備えてマナーを身に付けてもらう。魔法も含めた他の科目も学ばせる。他の令嬢のようにな。
家庭教師の手配も私が行う。当面の間はレオディーナとナタリーに教師役をしてもらうことになるだろう」
それを聞いたライオット達の反応は様々だった。ノーマンは気に食わないと顔を顰め、ライオットは眉をわずかに動かしただけ。対して、ケイティは何処か安堵した様子だった。
アルベルトがカタリナの遺品を処分しようとしたのを、ナタリーが止めたのを見て彼女に対する印象を改めたのだろう。
(いい傾向だ。流石、私のナタリー。レオディーナもルナリアと仲良くなってくれている)
あの二人なら、アルベルトが頼むまでもなくルナリアを懐柔し使用人たちもある程度纏めてくれるだろう。彼女達に絆されない使用人には、対処すればいい。
「さて、ここから話すのはお前たちに直接関係があることだ。今後の当家の運営方針についてだ」
その絆されない使用人、ノーマンへの対処にアルベルトは取りかかった。
「ま、待ってください。ノーマンの家は祖父の代からオルフェ伯爵家に仕えてきました家柄です」
「いずれは息子のいない私の後任にと。それに、既にノーマンはいくつもの役目を果たしており当家にとって必要な人材です」
アルベルトの様子から察したのだろう。ライオットとケイティがすかさずノーマンを庇う。
「ノーマン、旦那様に謝罪を」
「申し訳、ありませんでした。旦那様……」
謝罪を促されて、自分がしでかしたことをようやく思い出したのだろう。青ざめた顔で非礼を詫びるノーマン。
彼が今日やらかしたのは、鞭を打たれた後身一つで放り出されても文句が言えないことだった。この部屋に集められてからのアルベルトに対する非礼だけならまだしも、カタリナの遺言を世迷言と断じたこと、そしてナタリーとレオディーナを『奴と情婦の娘』だと侮辱したのは致命的だった。
たしかに、ナタリーはまだ書類上は第二夫人でも後妻でもなくアルベルトの愛人。レオディーナは伯爵家の庶子ではなく彼女との間に出来た私生児だ。だから、『奴と情婦の娘』は事実。
しかし、アルベルトは伯爵家の当主で、ナタリーとレオディーナは彼に招かれて屋敷に滞在している。しかも、彼はルナリアに二人を「新しい母とお前の妹」と紹介した。
書類上どうであろうが、そんな二人を侮辱するのは伯爵家の執事として大失態である。
「そうか、分かればよろしい」
当然、アルベルトも許すつもりはない。
「いや、詫びるのは私の方かもしれないな」
すらすらと心にもないことを口にするアルベルトに、三人とも間の抜けた顔を向ける。ノーマンなんて、下げていた頭を上げてしまっている。
「いったい、何を……?」
「必要最低限以下の人数で屋敷を維持するために、複数の役割を熟して朝早くから深夜まで働き詰め。それにカタリナの急死が重なっては、常軌を逸した行いをしても無理はない。
伯爵家当主として、そのような劣悪な環境を長年強いたことを謝罪しよう」
そう言ってもノーマンは呆けたままだったが、ライオットとケイティは苦い顔つきになった。アルベルトが遠回しに前当主のクラハドールとカタリナを貶めたと、分かったからだ。
「だから、これからは人を増やすつもりだ。今の三倍、いや、五倍は使用人を雇い、お前たちが本来の役目に集中できる環境を用意しよう」
「しかし、急に使用人を増やすといっても当てはあるのですか?」
このオルフェ伯爵領に、すぐに使用人として雇える人材はいない。それは伯爵家が、使用人の子弟以外の人間を何十年も雇わなかったからだ。
就職の見込みがないのなら、使用人を志望する領民はいない。
「心配はいらない。私に伝手がある」
しかし、アルベルトには王都や周辺の領を治める貴族とのコネがある。各地で余っている人材をかき集めれば、伯爵家の規模相応な人数を雇えるはずだ。
「ですが、予算が――」
使用人の数を五倍にすれば、当然人件費は五倍以上になる。貴族とはいえ貧乏ならとても耐えきれない負担だ。
「それも心配無用だ。当家には十分な蓄えがある」
だが、アルベルトはオルフェ伯爵家が吝嗇であっても貧乏でないことを知っている。
先々代が残した借金の返済はとっくに終わっている。それでも必要以上に削り続けた予算と、領民に課した重税によって貯めた数えきれないほどの金貨が、この屋敷の金蔵に死蔵されている。
「その蓄えは、もしもの時に伯爵領を支えるための物です!」
異常気象や自然災害、そして魔物による災害。何よりも戦乱による出費に対する備えはたしかに必要だ。クラハドール、そして彼の方針を受け継いだカタリナはその名目で金を貯え続けていた。
「そうだな。しかし、伯爵領の予算十年分は必要ないだろう」
だが、伯爵家で死蔵されている金額はあまりにも莫大だった。削りに削った予算とはいえ、税金が一切入ってこなくても十年運営できる金額の蓄えは、過剰だ。
いったい何を考えてクラハドールは、そしてカタリナは自分達も侘しい生活をしながらこんな大金を貯め続けていたのか。昨夜死蔵されていた金額を確かめたアルベルトの眼差しは、暫く遠くを見つめていた。
「で、ですが……」
「ライオット。家令とはいえ、それ以上は口出し無用だ。とはいえ、今日明日から人を増やせるわけではない。だが――」
なおも抗弁しようとするライオットを制すと、アルベルトは事態の変化に追いつけずにいるノーマンの肩に手を置いて言った。
「まずはノーマン、君は明日から本来の業務である『庭師』に専念してくれ」
「に、庭師? 私は……」
「『庭師』だろう? すまなかったな、今まで不相応な執事の真似事をさせて」
執事だったはずのノーマンは愕然とした後、肩に置かれたアルベルトの手を掴もうとする。
「うっ!」
だが、パンっと何かに音を立てて弾かれその場に倒れ込んだ。
「ノーマン!?」
「相当疲れているようだな。ライオット、ケイティ、彼を自室で休ませてやりなさい。話は以上だ」
アルベルトはノーマンと彼を助け起こしたライオットとケイティに、「下がれ」と命じた。彼の横では護衛の傭兵が武器の柄に手を伸ばしている。
「……失礼します」
失神したらしいノーマンを肩で担いだライオットと、ケイティが部屋から退室する。戸が閉まると、アルベルトは深いため息を吐いた。
「だん……アルベルト様、挑発するような真似は止めてください」
「自分から近づくなんて、お嬢の防御魔法が無かったらどうするつもりだったんですか?」
「すまない。調子に乗っていたようだ」
苦言を呈す傭兵達に、そう詫びるアルベルト。彼の手を掴もうとしたノーマンが弾かれたのは、彼にかけられたディーナの防御魔法のお陰だった。
つまり、あの時ノーマンはアルベルトを攻撃しようとしていたのだ。
「しかし、あいつらを本当に雇い続けるんですか? 最低でもあの若造は馘にするべきですよ」
「ルナリアに約束してしまったからな。奴が自分から辞めるまでは、庭師として使ってやるつもりだ」
「庭師ね。それも復讐ですか?」
執事、それも将来執事長や家令になるのを期待されていた立場から庭師に。同じ使用人だが左遷、もっと言えば転落と評すべき人事だ。まともな執事が同じ仕打ちを受ければ、退職を選ぶだろう。
「ノーマンに関しては否定できないな。割り切ったつもりだが、奴らを前にするとどうしても恨みを思い出す。
だが、それだけじゃない。伯爵家を新しくするために必要なことだからだ」
伯爵家の使用人たちに対する恨みが、アルベルトにはある。しかし、彼の今の狙いは伯爵家の刷新だ。
伯爵家の乗っ取りを企んでいた時は、使用人や家臣を解雇することを企んだ。だが、今はその逆。自身のコネで集めた大勢の人材を雇い、ライオット達が担っている業務を減らしていく。
そうすることで彼らの屋敷内での影響力は減っていくし、後進が育てば解雇も……引退を勧めることも容易くなる。
ナタリーが出産するまでには、そこまででなくともライオット達が身動きが出来ない状況に持って行きたい。
「何より、とても穏当な手段に見える。ルナリアとの約束も守れて、ナタリーやディーナが気に病むこともない。そうは思わないか?」
「その通りだと思います」
「やや、慎重が過ぎるとは思いますがね」
失態を重ね、防御魔法のお陰で未遂に終わったが主人を攻撃しようとした使用人に、重い罰を下すのではなく業務を軽くしてやる。この場で物理的に首にされていてもおかしくなかったことを考えても、温情人事というしかない。
「とはいえ、お嬢には防御魔法を欠かさないよう改めて言っておくべきだと思います。それと……」
「なんだ?」
「ルナリア様を懐柔するつもりなら、素直に謝ったらどうです?」
傭兵の一人がそう提案すると、アルベルトは気不味そうに小さく呻いた。
「部屋の件はお嬢と奥様のお陰で未遂で終わったんだし」
「こういうのは後になるほど謝りにくくなるもんですから、早めに頭を下げたほうがいいですぜ」
「本心はともかく、形だけでも謝罪しておくべきですよ。貴族なら、そう言うのはお手のもんでしょ?」
そう二人で重ねていうと、アルベルトは観念したように言った。
「……考えておく」
傭兵達は「それは何よりです」と口では答えつつも、胸の内では「やれやれ」とため息を吐いた。
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