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手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2021年に作ったもの
503/514

もう幼くはない(ヒューマンドラマ)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


追い払おうと投げつけたマグカップは、石壁に当たって砕け散った。


「どうした?」

「猫よ。うるさいったらないわ。もう来なけりゃいいのに」


 見張りに答える声が聞こえただろうか。

 地下牢からは遙か遠く、地上との通風口を小さな足がぱたぱたと横切っていった。


 もう二度と来なければいい、と強く願う。

どこか遠くで、幸せになってほしいと。


 母としての思いは、王妃としての行動とは裏腹だ。

 投げ渡した王の証したる指輪は、間違いなくあの子を危険に引き込むだろうに。


 隙間からねじ込まれた手は、しっかりと指輪を掴んでいた。

 かつて私の手を引いたあの方にそっくりな節くれだった手が。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2021/02/02(火) ジャンル:ヒューマンドラマ

『三題噺ったー!』https://shindanmaker.com/264399 からのお題です。

名無しのVさんは「猫」「指輪」「割れたマグカップ」を使ってなにかお話を作ってください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「変わらないもの」  不朽不変を挙げるなら、お二方の絆もそれであろうと思わされるやり取りでした。  重ねた年季が違うぜ。 「殺人鬼とアップルパイ」  言われてみれば、殺人鬼は手料理好きな…
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