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無月(恋愛)
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「今夜は曇りか。中秋の名月なのに残念だ。言いたいことがあったのに」
「どうせ、あの有名なヤツでしょ」
「はは、たまには風情のあるのもウケがいいかと思ってさ」
「私にウケても仕方ないし。それに……」
くるりと振り返った君が、悪戯っぽく笑う。
「どうせなら、月じゃなくて私が綺麗だって言いなさいよね」
その細めた眼があんまり素敵なので、僕は。
ああ、僕は。
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2020/11/16(月) ジャンル:恋愛
綺想編纂館(朧)@Fictionarys さんの企画「#novelber」
11月の間、各自で毎日1題の物語を作っていく企画です。
Day16のお題は「無月」。




