表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手のひらの一滴  作者: 狼子 由
2018年下半期に作ったもの
258/514

ロッカーの怪異(微ホラー)

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


学校の下駄箱の隅、置かれている古ぼけたロッカー。

打ち捨てられたような剥げたグレーの扉の奥に、幽霊が出るらしい。

噂を聞いたあたしは、真夜中の学校に単身忍び込み、探ることにした。



昼間の内に鍵を開けておいた窓から中へ。

真っ暗な廊下を進み、下駄箱に到着。

しんとした校舎の中、ロッカーから微かに響く低い声。


「はぁ……はぁ、ああ、少女の匂い……」


こみ上げる悲鳴をぐっと喉元でこらえ、静かに近づいて持ってきたガムテープでロッカーごとぐるぐる巻きにしてやった。

出来るだけ音を立てないようにしてたおかげか、声の主――変態幽霊は全く気付いてないらしい。

幽霊封印完了。満足したあたしはひっそりとその場を後にした。



夜が明けても、ガムテープまみれのロッカーは誰からも特に問題にはされなかったらしい。あたしが貼ったガムテープはそのままになってる。もともと捨てられなくて置いてあるだけのゴミのような存在だから、それも仕方ないのかな。

でも、これで幽霊が出てくることはもうないだろう。

中から物音が聞こえたような気もしたけれど、近づく気には到底なれなかった。


あ、そうだ。

問題と言えば、昨晩からうちのゴミみたいな父親が行方不明になってるんだけど……ま、それはどうでも良いか。


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


2018/11/16(金) ジャンル:微ホラー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ