第104話 地上に舞い降りし貞潔の女神
「さあ、オわりをハジめようか」
夜空に満ちる星々は、連なる闇魔に遮られ、地上の人々の目に届くことはない。更には、異変をいち早く察知した民間人が外へ逃げようとすると、何やらドロッとした闇色の壁に阻まれ、街に留まざるを得ない状況と化している。
外の世界とは、ほぼ隔離状態。己がエネルギー源であるからか、自然魔力を用いて、好き勝手にグラン街を荒しているのだろう。
そんな闇塊は、徐々に集約していき、姿を変え、黒雲と共に顕現した。
「マスター、一体どうするつもりだよ」
「とりあえず、奴の意識を街から私に向ける!」
これ以上、人間に恐怖を与える訳にはいかない。空気中に散乱する不快な魔気を避けつつ、大胆に常闇へ迫っていく。
「まだコりぬか…。マリョクのツきたウヌらにヨウはナいと、イったハズだが?」
夜空に反響する、語気の崩れた底気味悪い声。寄生状態じゃなくても発声できてるのは、魔力で音を作っているからであろう。
「ふん!マスターがそんな薄っぺらい一言で食い下がるとでも思ったのか?闇の化け物さんよ!」
「ほう、あくまでワレにイドむとイうのだな。そのドキョウだけはカってやろう」
密集した闇の塊は、気づけば誰もが知る強大な魔物へと形作られていた。
虚空の空を覆い尽くさんばかりの巨大なシルエット。歪に曲がったツノに、獰猛な牙を持ち合わせ、背中にはその体を包み込める程の至大な翼が生え揃っている。
強靭な肉体から、全てを引き裂くような爪の先、寸胴な尻尾まで忠実に再現。魔物の中で、常に頂点に君臨してきた最強最悪の種族――ドラゴン。正しくその姿だ。
人間に恐怖を与えるには、これ以上ない姿態。案の定、恐れをなした人々の悲痛な叫び声が、地上から絶え間なく聞こえてくる。
「けったいな姿だな、こりゃ。ま、そんなんでビビると思ったら大間違いだぜ」
「キュラ、あんまり煽ったら―――っ!!?」
そう言いかけた私は、ふと周囲の空気に異変を感じ、闇竜から大袈裟に距離を取る。既に奴から、容赦のない『死魔』を密かに仕掛けられていた。
「ほう、ワレの〝万死位相〟をサッチするか。サスガはテンセイシャといったところ。だが、ジゴクはハジまったばかりだぞ」
危ない…。判断が遅れてたら、どうなってたか。
一定範囲の空間を、無理やり現実世界から切り離して、己だけが権限とする〝多次元領域〟――概念や法則を無視した自由圏へと改変する。その一種を位相魔法と呼ぶけど、闇竜はそれに加え、特殊な即死魔法を織り交ぜてきた。
この世界における『加護』以外に防ぐ術の無い理不尽な〝死〟。状態異常のような〝パッシブスキル〟から際限のない結界をも潰し、確実な永眠がもたらされる。
自身の空理に則るのであれば、使えても何らおかしくはない魔法だけど、あまりに非道だ。生物の心など持ち合わせていない奴が、自由に魔力を使えてしまうと、こういう異端事は必ず起こり得る。
「悪い、マスター!気づくのが遅れた!」
「ううん、大丈夫。多分、私には通用しないだろうけど、もしキュラに何かあったら怖いからね」
「アタシを心配して……くっ、シェルだったらすぐに察知できただろうな…。完全にお荷物だぜ」
「そんなことないよ。誰にだって、向き不向きがある。即死魔法の効力範囲は狭いし、そう何度も打てないだろうから、避けるのは私に任せて。キュラは、最後の一撃に集中してもらうよ!」
「あ、あいよ、マスター!!こっからは集中していくぜ」
「うん、お願い」
しかし全てを破壊することしか能のない闇竜は、口内に黒炎を濃縮させ、こちらへ向けて撃ち放ってくる。
チャージ時間が短いのなんの。大気に満ちる自然魔力を全て吸い尽くす勢いで、極大のエネルギーを瞬時に生み出している。
今の私に、避ける以外の選択肢はない。上手く空中で体を捻り、華麗に光線を躱しつつ、標的へ迫る。
威力は勿論、射程の範囲・距離は、『超位者』に位置する魔物とは比べ物にならない。それを街に向けられようものなら、確実に全員がお陀仏になってしまう。
「ふん、すばしっこいハエよの。ならば、ウヌらモロトモ、マチをケしサってくれよう」
「なっ!お前の相手は私でしょ!」
「マトモにアイテをするキなどナイのであろう?シタのニンゲンをネラえば、オノずとウヌはショウメンからウけることになる。チガうか?」
「くっ…」
やはり逃げてばかりでは、注意を引くのにも限界がある。
一旦様子見も兼ね、滑空するように降下。そのまま街をバックに、相手と距離を取ったところで防御の体勢へ入る。
それにしても、いちいち下劣な考えができるものだ。必然的に私が守りへ入ることを分かった上で、街を狙おうと狡猾に判断しているのだから。
「アンシンしろ。すぐラクになれる」
もはや、何処からエネルギーを溜め込んでいるのか理解に苦しむ。自然魔力にも限度はあるし、何でもかんでも自分の思い通りになる程、世界でのこいつの地位は高くない。
けど、それは世界ランクという〝水準〟が存在するこの世界でのお話。であれば、考えられる可能性は一つ。そこまで思考し、私は改めて、常闇の真の脅威を垣間見た気がした。
こんな奴を解き放ったら、人間界どころか、魔界すらも更地にされかねない。魔力の質――その成長限界は存在しない上に、自我を持ち合わせた悪性の闇なんて、放置すればすぐに肥大化してしまう。
「ここで叩かないと、どっちみち終わりだね」
「ちょっと待て、マスター!あのエネルギー量はマズくねぇか!?」
「うん」
「うん……じゃなくて!あんなの受けたら一溜りもないぜ!?かと言って、避けたら街が消し飛ぶ…ほんとに勝算あるのか?」
「なきゃ、ここに浮いてないよ」
一切の動揺を表に出すことなく、砲撃を正面から受けようとする私の腹の据わりように、キュラは別の意味で恐怖を感じ始める。
焦ったところで状況が変わるわけでもない。こういう絶望的なシチュエーションには慣れている。
「〝デッド・レイ〟…」
再び放たれる巨大光線。闇夜を照らし出すおどろおどろしい魔光が、街に向けて暗晦の柱を伸ばしていく。
細長い光束だが、その威力は計り知れない。空気中のあらゆる物質を滅して、勢いよく迫ってくる。
ちゃんともってよね、私の体!!
と心の中で語り掛け、自分の魂へ干渉を開始した。そう、街を襲った〝黒炎〟を消し去った時のように。
しかしその直後だった。幼き少女の怒号が、すぐ傍から飛び込んできたのは。
「何ぼーっとしてんの、バカ!!死にたいの!?」
「へ…??」
刹那、時が止まったように感じた。
極限まで集中していた私は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で、いつの間にか変貌した周囲の光景を前にフリーズする。民衆の悲鳴や地上に建っている筈の建造物を間近に感じるだけでなく、今自分の足が間違いなく地に付いている状態であることに、驚きを隠せなかった。
一瞬で何処かに飛ばされたのだろうか。流石の私も理解に苦しみ、キョロキョロと近傍を見渡しながら、あたふたする。
待って、砲撃は!?街は!?
いや、街は健在しているし、夜空には禍々しい闇の竜が浮遊しているだけで、襲い掛かってきていた光線の魔力一つ見当たらない。
一体、何が…。
その答えを語るのは、目の前で眉間に皺を寄せながら、怒りを露わにする可愛らしい幼女の姿だった。両手に抱えたウサギのぬいぐるみを強く懐抱しつつ、私に詰め寄ってくる。
「このバカ!!命知らずにも程があるでしょ!今の攻撃がどれだけの魔力を有してたか分かってんの?」
「うん」
「魔力も無しに真正面から受けるとか、何考えて……って、分かってたの!??」
当たり前のように相槌を打つと、そのいたいけな少女――リツは、面食らったような表情で、ワンテンポ遅れた突っ込みを見せる。しかし、すぐにまた怒りの形相に直って、私の胸元へ人差し指を突きつけてきた。
「じゃあ益々意味不明。魔力切れかけてるのに、あんな化け物に突っ込んでいくのも正気の沙汰じゃないし、一体何を考えてるのやら…。ただのバカとしか言いようがない。何か策があるって言うなら、聞くだけ聞いてあげる。どうせロクでもないことだろうけど」
「……」
酷い言われようだ。まあ傍から見れば、私の行動が理解不能なのは否定しないけど。
仮に事情を説明したとて、納得してくれそうにない。何が起きたのか、未だ状況が掴めてないものの、とにかくリツが大変ご立腹なことだけは分かった。
でも、見た目と声質のせいか、全く怒られてる気にならない。寧ろ、もっとバカって言って欲しいまである。
疚しい意味ではなく、純粋に可愛いから。いや、それもそれでちょっと気持ち悪いかも…。一応相手は幼女なわけだし。
って、私の心中なんてどうでもいいのよ!先ずは色々と説明して貰わないと!
「さっきの砲撃は??」
「消し飛ばしてやった。あんな安っぽい魔力、私の前じゃ無力に等しい」
やっぱりこの子、滅茶苦茶強かった。あの高出力のエネルギーを一瞬にして消し去るなんて、強力な悪魔を携えた勇者の肩書は伊達じゃない。
それでも、闇そのものを打ち消すのは難しいのだろうか。できるなら、もうやってるだろうし。
「もしかして、私を助けてくれたの?」
「勘違いしないで。あんたに死なれたら、色々と困るってだけ」
「困る…?」
「そんなことより、今の状況がどれだけ絶望的か理解してる?この街は、既に世界から切り離されて、あの闇の完全な支配下に置かれてるの」
「……なるほど。だからアイツ、無限に魔力を使えるのか…」
現在、街全体を取り囲んでいるドロッとした巨大な壁は、ただの魔力や結界ではない。一定範囲の空間を世界から〝隔離〟した際に生じる、『次元の間』というやつだ。
外部からは、一切の干渉が不可能とされている。世界から切り離されているということは、私たちがいる筈の主軸の世界――その常識や法則が、闇の思うままに上書きされつつあるのだ。
いくら何でも出鱈目が過ぎる。いや、私が言えたことじゃないけどさ。
闇の寄生魔力がキロの体から離れた際、空間の法則を書き換える程の魔気を放っていた。あの時点で、奴は自身の一部を巻き散らし、グラン街を己の自由領域にするための下拵えを始めていたのだろう。
街一つと言えど、勇者が治めていた巨大な国家。それだけの広域を支配するために、闇のエネルギーを全て使い果たしたとしても、その後、無限に魔力を使える次元空間を生み出すのであれば、闇にとってはノーリスクハイリターンだ。
「………あんたのその気持ち悪いくらいの冷静さは、どこから来るんだか…」
と、リツから闇を見る以上に引いた視線を向けられる。ちょっと分析してただけなのに…しゅん。
「リツでも、この状況は覆せないの?」
「ハッキリ言うけど、無理。アイツを倒せば何とかなるだろうけど、その方法が思いつかないレベル。辛うじて街の人たちを保護するので精一杯ってとこ」
「そっか。……って、そっちだって冷静じゃん!」
「私は悪魔を連れて、ここから抜け出せる。あんな威勢だけの奴に殺される程弱くないし。でも、私が外に出たら、間違いなくここの人たちは全滅する。次元の間に風穴を開けることならできそうだけど、そこから街の人たち全員を逃がすのに、どれだけかかるか…。少なくとも、長時間の足止めは必須。誰もあの化け物を倒せないとなると…ね」
「可能性は無きにしも非ずか」
先手を取られた時点で、明らかに格上のリツでさえ、闇を葬り去ることは不可能なようだ。この領域において、知性の宿った闇はほぼ無敵状態に等しいのだから。
早々に決着をつけねば、奴の自由度は増すばかり。やがて、街を守護するリツの魔法も打ち砕かれてしまう。
やっぱり、ここは私が…。
と、再度闇竜の元へ向かおうとした私は、あることに気づいた。
「ねえ、リツ。あの悪魔は一緒じゃないの?」
「え?あの子なら…」
ずっと傍に付いている筈、とでも言うように、リツは周囲を見回す。しかし私にも視認できる異彩を放った死神の影は、何処にも見当たらない。
街に散漫している闇の粒子が、厄介な事に自然魔力を用いた『魔力連結』の類を妨害しているせいで、私たちの感知能力が格段に下がってしまっている。それもあってか、リツは悪魔が居なくなっていたことに気づけなかったのだろう。
「まさか…!!」
何かに勘づいたリツと同時に上空を仰いだ。
闇竜の元へ浮上していく黒い影が一つ、私たちの瞳に映る。そいつは暗黒のローブをはためかせ、巨大な大鎌を振り回し、既に闇の懐――危険領域へと躊躇なく切り込んでいた。
「ちょっと、何してんの!!?」
あのシルエットは、間違いなくリツと運命を共にしている悪魔だ。視界に捉えた瞬間、彼女の冷静沈着な表情が一気に崩れる。
それだけ、世界の法則を無視した闇魔との実力差は明白なのだろう。たとえ、勇者の魔力を自分のものにできる悪魔といえども。
「あのユウシャにシタガうアクマか。ジツにキョウミブカいが、ワがキミにとっては、ジャマなソンザイ。ニンゲンのミカタをしようヤツなど、マゾクとはヨべんな」
「……」
「なんだ?ワレにナニかヨウか?」
「………」
「コトバにせねば、ワからぬぞ。だが、ウヌのシりたいジョウホウをワレがモっていたとて、アタえてやるギリはナいがな」
何かを、話してる…??
交戦してる訳でも、いがみ合ってる訳でもない。遠すぎて、会話の内容は全く入ってこないけど、闇竜が一方的に言葉を投げかけていることだけは分かった。
悪魔の方は相変わらず無口だけど、闇に何か思念のようなものを伝えようとしている。
魔に通ずる者同士、分かり合える部分があるのだろうか。それでも、リツを裏切るような真似はしないと思う。いや、確信は無いけどさ。
こういう時、サキが傍にいたら、即座に盗聴できるのかもね。
「リツ、ちょっと待ってて。すぐに連れ戻してくるから」
「は?さっきの光線をもう忘れたの?一回死なないと分からない?」
言葉は粗末。でも、私を最大限に心配してくれているリツの優しさの表れだ。
一回死なないと分からない…か。ほんと、私には分からないことだらけだったなぁ。
人間と共生する悪魔なんて初めて見たし、これから知りたい謎だって大いにある。二度目の人生は、怠けてばかりだった前世のように無駄にはしない。
そんな思いを経て、私は口元を綻ばせつつ、上機嫌に返す。
「たしかに、死なないと分からないことは沢山あるかもね。まだまだ、私も無知なことがこの世界には存在してる。だから、二度はないよ」
「え…?」
「とにかく、私を信じて欲しい。絶対死なないし、誰も犠牲にさせやしないからさ」
「あ、ちょ…!」
説得力の欠片もない言葉を並べた私は、リツの静止も聞かず、空へと昇る。
「アイツ…もしかして……」
自信に満ち溢れた笑みにか、はたまた含みのある言葉にか。
なんとなくでもいい。その裏付けを少しでも感じてくれたのなら良しだ。一先ずは、私に任せてくれたみたい。
「マずは、ミせしめとしてウヌをコロし、ユウシャにゼツボウをアタえてやろう」
「――っ!?」
異様な気配を察知した悪魔だったが、時すでに遅し。自由領域を生み出す本丸に踏み入った時点で、リツとの繋がりが断絶。魔力の共有が無効化されてしまった。
力の源であったリツの魔力を使うことが叶わない。悪魔の感情なんて分からないけど、かなり狼狽えているのは伝わってきた。
そうこうしてる間に、肉体の干渉を可能にした粒子が、人間の手を悍ましく再現し、悪魔の手足を拘束する。そのまま闇竜は、口内にエネルギーを蓄え、光線を放とうと、対象に狙いを定めた。
「ナニかイいノコすことは…ナいな」
「………!!」
必死の抵抗も虚しく、悪魔の眼前から、色濃く渦巻いた黒炎が迫りくる。
奴の生成する空間において、魔法の理なんて通用しない。きっと、悪魔の特性である〝被魔法無効〟も例外なく打ち消されるだろう。
身の危険を感じ、必死にもがく。そんな悪魔の姿に感化され、リツは居ても立ってもいられず、大声を上げた。
「……【サタン】!!」
直後、一筋の光明が悪魔と闇の間に割って入り、その場で目が眩む程の光量が放散される。常闇に染まった地獄のような夜空を晴らすように、純一無雑な閃光が地上にまで降り注いだ。
それは、ただの光ではない。何にも形容しがたい、神聖で孤高なもの。摩訶不思議で神秘的、見る者によっては、少しばかり恐怖を覚える面妖な輝き。
まさに、青天の霹靂。神のしわざだ。と、嘗てこの光を目にした者たちは、口を揃えて言う。
善悪の決定など、神の光の前では滑稽な戯れに過ぎない。それを崇めるも、看過するも、抗うもよし。
人の世、魔の世、神の世は等しく自由である。故に、彼らは生み出してしまったのだ。
考え得る全ての事象を打ち消す、人智と神、そして概念を超えた、史上最強の女王を――。
「精魂の記憶…」
放射された黒炎は、時が止まったかのように静止する。
だが、それも一瞬のこと。闇の魔力は忽ち自然魔力へと還元され、空気中に散らばっていった。
魔力というエネルギーの塊が、文字通り薄皮を剥ぐように削り取られていく。
十中八九、突如現れた光の影響だろう。悪魔を拘束していた闇すらも跳ね除け、じわじわと本体の闇竜へ迫る。
「ナンだ…このヒカリは……!」
このまま留まっていては、確実に消される。そう悟ったのか、闇竜は一旦引き下がり、散りゆく己の闇魔を切り離した。
警戒レベルを引き上げたのか、奴は目の前の煌びやかな光源に睨みを利かせ、完全に動きを止める。関わってはいけないと、本能で感じ取ったのかもしれない。
その判断は賢明だ。まあ、もう遅いんだけどね。
やがて、上空を晴らしていた光輝は一点に集約し、悪魔を連れたまま、地上へとゆっくり下降していく。民衆の誰もが刮目し、心の片隅から僅かな希望を見いだし始めた。
絶望的な闇夜を晴らす神秘の光塊が、人の形を成し、ふわりと地上に舞い降りる。
高潔に、雅に、そして嫋やかに。非の打ちどころのないその華麗な佇まいは、まさに神世に居座る女神の如し。
全てを変え得る神の加護。その概念を体現した小さき体には、無限の可能性が秘められている。
さてと、全てを終わらせようか。みんなとの大切な日々を取り戻すために。
「復元……〝貞潔の女神〟!!」




