243.装備更新クラーヴン任せ
■ 照葉野茨 ■
つる性低木であり地面を這うように伸びる
鉤型の棘と歯牙のようなぎざぎざとした葉をもちながら
可憐な白い花を咲かせる
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預けておいた装備品を受け取るためにクラーヴンを訪ねる。
何しろまとめて預けてしまったので、結構日数が必要だぞと言いながらも預かってくれたのは本当にありがたい。
「よっ!出来たって?」
「おう、何でもかんでも預けていくから知り合いの職人に声を掛けて、何とか仕上げておいたぜ」
と言ってどさっとカウンターの上に装備を出してくれる。
武器防具アクセサリーから素材まで丸ごと預けた。使わない素材は買い取って貰えたので、本当にありがたい。
「ん~まず一つ言うと、ダガーが変わってるし、一本になってる」
「ああ、面倒だろうと思ってくっつけておいた、更に氷精が宿ってるから、使い勝手がいいだろう」
「いいだろうって・・・」
〔氷狼の牙〕 氷精効果上昇補正
装備スキル<採集>
戦闘開始時士気上昇
こんなんいいのかよ?前より気持ちシャープなシルエットになっているが、プギオの範疇か。
「後、何か剣帯が無い。剣の鞘どうすんの?」
「ああ、それな。まずそっちのダガーは足に巻きつけられる鞘を作ったからそれ使え、後ショートソードは鞄の背中側にさせばいいだろ?宝剣返したんだから」
「でも兜割りはどうするのさ。後ポーションホルダー」
「まあ、待てお前さんのこのごついベルト、これが有ると剣帯と並べて腰に掛けると見た目がもっさりするだろ?だからこのベルトから剣吊れる様にしたから。
後ポーションも鞄にするよりぐるっとベルトの周りに差せる様に小ぶりのホルダーをいくつもつけたからココにさしてけ」
嗚呼、確かに見た目はすっきりするしコンパクトだけど、ぴたぴたの服と相まってどこぞに潜入する軍人みたいだぞ?
あっ自分【兵士】だったわ。
いつのまにか根付も兜割と一体化してるし、好き放題改造してるな。まあいいけど。
「あっそうだ、大事な事いい忘れてたな〔剛猿の腕輪〕と〔巣蠍の爪〕は壊した」
「壊れちゃったのなら、気にしなくていいよ?全部丸投げで任せたの自分だし」
「いやいや、壊したんだ。効果が重複してるし、使いどころがって話だから〔双頭の手袋〕にくっつけたから」
〔双頭の手袋〕 握力補正〔大〕
腕力補正
装備スキル<掴み>
うん、便利だけどもこんなのいいの?手袋は大事だし、最大耐久値まで回復してるのは助かるけど。
なんか、クラーヴン何処まで出来る様になってるんだ?そういえば、コージァとか皮扱える子もいるのか、生産職は料理人のポーもいるし、なんか凄い事になってるな。
「新しく、兜から鎧から一セット増えてるのは?」
「ああ、そうだそうだ、それ言っておかなきゃな。<分析>出来る眼鏡あっただろあれの職人にも手伝ってもらって、兜作ったぞ。スリットにガラスが嵌ってて目を守ってくれるから」
「それよりも頭にくっついてる羽じゃん?増えてるし」
「一本じゃ格好がつかなかったからな。似たような羽見つけてきて、プルームにしたから」
黒いスリットの入ったフルフェイスの真ん中に羽が刺してあり、モヒカンの様になっている。
それに合わせた様な胸当ては肩周りまで何層も皮を重ね上腕まで覆っている。
そして、何よりその胸当ての肩後ろ側からマントが延びている。
「これは、何セットなの?」
「コレか?指揮官セットって所かな。あの外套付けてると防具装備できなくて大変だろう?だから集団戦用の別防具って感じだ。
お前さんの溜め込んだ甲殻や硬革やこの前嵐の岬が持って来た海蛇の皮なんかを使って作ったんだ。中々だろ?」
「このマントは?」
「なんかの皮膜だな。ビエーラが持ってきて、隊長の装備直してるって言ったら使ってくれと」
「何でまたそんな」
「いつも世話になってるからって、でも変に恩着るのも嫌だろうから、使えそうな素材は持ってってもらったぞ」
「全然問題ないわ。さすがクラーヴン分ってる」
何か皆色々協力してくれたんだな。ありがたい。
「最後の目玉は新しい相棒か」
「おう、説明するより持った方が早いかもな」
前よりやや鍔が薄く作られているが、その割に剣を持ってみると、刃を滑らせても手は守られる様に形は工夫されている。
刃の形状もほぼ直剣で、シンプルな形が自分好みだし、血溝が凄く綺麗だ。ゲーム内で圧力で剣が抜けなくなることは無いが。
柄尻がグラディウスっぽくないが、小ぶりで、先端が尖っている。刺さるほどではないが、殴ればダメージが出そうだ。
つまり<殴剣>を使うようになったから、殴れるように工夫してくれたのだろう。
〔雪竜舌蘭〕 氷精効果補正
耐久〔大〕
耐熱耐暑
氷精と耐久は分ってた。剣魂使ったし、そりゃあ丈夫になるさ。でも耐熱耐暑って、どういうこった?アンチ火精なのかな?この剣。まあでもそれより何より
「クラーヴン!お前本当にクラーヴンか?」
「何だよ急に、わけ分らん」
「なんでこんなおしゃれな名前付けてんだよ!」
「いや、前になんか考えろって言ってたろ?今回は時間あったし、形状からとってリュウゼツランにしようと思ったんだが。折角氷精だから、雪ってくっつけたんだ。分りやすいだろ?」
「分りやすいけど。まあ、気に入ったわ」
「んじゃ、良かったぜ」
何だかんだ装備はクラーヴンに任せておけば一番いい状態にしてくれるし、ありがたい事だ。




