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233.死者の平原大砦攻め

 ■ 大砦 ■


 砦は邪神勢力と戦うため各地にいくつもあるが

 基本100人が詰めて襲いくる魔物と戦える様になっている

 大砦は1000人が詰め、大きな戦いの戦場になる 


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



 【教国】で一休みした後、いよいよ大砦だ。


 うっすら霧がかかり、耐寒耐暑の服を着ているのも関わらず、背中に寒気を感じる。


 まず、立地を確認する。


 大砦周りは本当にだだっ広い平原だが、


 北側に川、西側は泥地、多分川からの水が流れ込みやすいのだろう。湿地と呼んでも良いのかもしれない。


 攻めるなら東と南。足場のしっかりした土と低い草が所々。


 草が少ないって事は多分普段もこの東と南をヒトが通るのだろう。


 「よし! 【海国】兵は任せるわ。南側から攻めて十分に敵兵を引き付けたら、北側の川から攻めてくれる?」


 「任せてくれ、泳ぎなら得意だし、川に繋がってるってことは排水路があるだろうから、侵入してみよう」


 うん、懸念事項だった【海国】の動きは決まった。


 じゃあ、やっていきますか。

 

 「とりあえず、方針は決まってるからやってみようか『行くぞ!』」


戦陣術 激励


 「まずは、ドワーフ隊防御力上げつつ大盾隊から前進。上から色々降ってくるだろうから、盾を上に構えて、じりじり行こうか」


 「分った。全部隊『膨筋』大盾隊から前進」


 「相手が顔を出したら【森国】の弓兵で狙撃。下から撃つ分こっちの方が不利だけど、射程的には【森国】兵なら勝ってるから【鉱国】のドワーフが敵を引きつけている内に、少しでも削ろう」


 そして、戦場が動き出す。


 一つの指示で100人動くと言うのはなんとも、胃にくるな~。


 【森国】の近接兵達は、まだ待機だ。盾を持っているなら、弓兵の護衛に付けたかったが、当面は矢の撃ちあいになる。


 【鉱国】のドワーフ達が近づくにつれ、敵骸骨の弓兵が顔を出し、矢を放ち、大盾に刺さり始める。


 どうやら、相手は砦壁の上に並んでいるようだ。


 砦壁内に射撃用の狭間が無くて良かった。


 城壁から身を乗り出し撃ち下ろしてくるので【森国】兵の良い的になっている。


 【森国】兵の術を乗せたエフェクト付きの矢で頭蓋骨を撃ち抜き粉砕する。


 そして、大盾兵が壁に辿り着くと同時に、岩と丸太が降ってくる。


 「大盾兵ちょっと離れろ!」


 すぐに壁から離す。このまま壁に取り付き【壊し屋】で穴あけてやろうと思っていたのに。


 「【教国】は前衛ドワーフの支援と回復頼む」


 とにかく、回復して粘らせて、矢を集める囮にし【森国】スナイプで、砦壁上の敵を削っていく。


 結局の所、お互い表面の皮膚だけを削りあうような、微妙な展開だ。


 粘られた場合相手の方が疲れ知らずな分、こちらが不利だろうし、何より大砦に立て篭もってるって時点でずるいわ。


 壁に穴をあける方針だったが、門を破ってみるか?


 その場を任せ、少しずれて、門を睨みつける。


 破るなら門だなと、つい思ってしまう。はっきり言って壁より薄い鉄格子の門。


 鉄格子の隙間から槍で突ける造りなのだろう。


 しかし、石でできた壁を破壊するよりは早く抜けられるか?


 いや、罠かな。手薄に見せて攻めさせて、逆にこちらを削ってくるのが定石か。


 なんとか敵を釣り出して潰しあえないかな?


 まあでも、骸骨挑発した所で、出てこないだろうしな。


 嗚呼、爆弾持って来れればな~【海国】は今回爆弾持って来てないらしいんだよな。


 元の戦場に戻る。


 その時、まだ出番の無かった【馬国】兵から報告がある。


 なんでも後方から大量の骸骨がこちらに向かってきていると。


 自分の目で確認は出来ていないが、偵察に出ていた【馬国】の【騎兵】が見つけたらしい。


 「相手がどれくらいいるか確認してきてもらえる?」


 ん~攻城戦ってのはあちこち確認しなきゃならないし、結構面倒だ。


 何とか強引にでも総力戦に持ち込めないものだろうか?


 いや、相手は寧ろ少しでも時間を稼ぐ気なんだろうしな~。


 そこの駆け引きが攻城戦て物なのかね。


 どうにか打開出来ないか考えていると【馬国】兵が戻ってくる。


 「敵は凡そ200半分は騎兵です」


 「え?騎士って20人長なんだから10人じゃないの?」


 「はい、骨の馬に乗った骸骨達が100騎と歩兵100体です」


 え~ずるい。うちの【王国】兵は5騎しか騎士がいないのに。


 「分った。後方敵を【馬国】と【王国】に任せる。うまく連携してくれ。殲滅できなくても時間を稼いで欲しい」


 援軍か回りこんできた別働隊かは分らないが、あまり放っておいて良い状況では無いだろう。


 とは言え元々平原の戦闘は【馬国】を使う気だったし、別働隊は【王国】のつもりだったのだ。 


 【馬国】兵と【王国】兵を送り出す。


 そして、身の回りを確認すれば、【帝国】兵【砂国】兵が近くに待機している。


 【鉱国】兵【森国】兵に壁を任せ、そのフォローを【教国】兵がしている。


 このまま、状況が動かなければ流石にまずいか。


 やはり強引な一手が必要だ。


 「【教国】兵に聞きたいんだけど、前にアンデットに使った『ホーリーブレス』って骸骨にも効く?」


 「もちろん効果あります!使用しますか?」


 「じゃあ、自分に頼む」


 そして、兜割に光が宿る。


 剣が無い以上、この兜割とダガーしか頼れる武器が無いのがつらい所だ。


 氷剣術が使えれば、少しは安心できるのにな。


 まあ、しかしここは自分が体張って戦況変えていくしか無いだろう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 水中適応ユニットが湿地で活躍するあるある [一言] 聖属性鈍器が誕生したw
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