表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Wisdom Joker Online 〜瑠璃色少女の配信録〜  作者: 月 位相
始まりのイベント

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

96/375

未探索遺跡 B11

 地下10階のボス(上半身にちょっとした鎧の増えたスケルトン)を5秒でぶっ飛ばして、11階の安全地帯で、イベント交換のアクセ『ヴォイド・カウンター』を入手した。


 早速装備する。


「……おぉ、結構暗視効果分かりやすいね」


 アクセの説明じゃ軽微ってなってたけど、あるのと無いのじゃ全然違う。

 なお、カメラには適応されないために、一個も視聴者さん達には伝わらない。


『いや、分からんから』

『具体的にどれくらい違うん?』


 悠真だったらルクス単位で言えたのかもしれないけど、生憎と私は完全感覚派だ。

 …………そもそも視界と言う極めて感覚的なものの話なんだから、むしろ私のほうが人に伝えるのは向いているけど。


「元々皆なが思ってるダンジョン!って感じの明るさから、ゲーム補正入った感じ? 懐中電灯の光量から室内灯の設定をかなり暗くした位に変わったと言うか」


 自分の感覚に則り過ぎて、誰にも伝わらなくなった。……泣きたい。


『なんとなく分かった』

『言いたいことは分かるが、もうちょい無かったん?』

『もしかしなくても割と明るくなった?』


「結構見やすいよ。ダンジョン入る人は交換した方が後々でも楽かも」


 まあ、これ以上は自分で体験するか、動きから把握するかしてもらうとして――


「再開しようか………!」


 ――歩法 迅雷

 一気に飛び出して、ダンジョンを駆け抜けていく。


 二分もしない内に視界の先には、一匹のコウモリ。これ暗視無かったら見えてなかったね。

 …………そう言えば、レベル50になったから『識別』が復活したんだった。


『リマイン・バット Lv.31

 属性:物理・打撃     』


 リマインって、遺跡・亡骸とかだっけ。

 そのままにも程がありません?…………いや、そもそもWJOかなりネーミング安直だったわ。


 ――歩法 碧空

 壁を蹴って、飛び上がる。大体床から4mくらいだね。


「瞬雷!」


 即時抜刀。

 身体を大きく斬り裂いて、地に落ちていく様子を見る。

 ……落下ダメ受けても、HP残りそうだな。

 仕方ない。


 ――撃法 降魔

 位置エネルギーと身体の捻りから繰り出される一撃によって、半ば尽きかけていたHP(こういう状態をニアデスと言うゲーマーもいるとか)は完全に0となり、ポリゴン片へと還る。


 ドロップアイテムは『迷宮片鉄』が16個。オッケイ、個数の法則に変化はなし。

 経験値も割と多くなってきたから、大変良き。


 もっといないかな?


 ――歩法 迅雷

 走っていれば多分見つかるだろうし、サニーとの勝負という意味でも走り続けよう。


 コウモリ以外のモンスターだっているだろうしね。


「――あ、そうだ。サニーの配信見てる人いるだろうけど、最初の3日はあっちの進捗情報とかコメントしないでくれる嬉しいな。勝負とは言え、自分のペースでやりたいから」


 見ちゃったら色々考えちゃうじゃん?

 私のほうが進んでたらやる気減りそうだし、逆もまた然り。


『おk』

『まあ、気持ちは分かる』

『なお、サニー側も同じ感じになった』

『↑言った側から』

『いや、今のは別に大丈夫だろ』


「スコアとかの情報じゃ無ければ別に良いよ? 私が配信やってる原因だし。今見てくれてる人のかなりの割合がサニー起源だろうしね」


 と言うかWJOすらサニーに誘われたから始めたし。

 昔っから、色んな事に(半強制とは言え)誘ってくれたからね。本当に感謝してる。

 …………本人には口が裂けても言わないけど。


『顔赤いよ?』

『ちょっと照れてて草』

『こいつ表層に出にくいけど、周りへのクソデカ感情持ってるな…………』


 ――――ッッ!

 これだからVRは………………!!

 どうして感情を精密に読み取りやがるんだ……!


「――――あ! コウモリみっけ」


 誂われた憂さ晴らしだ。

 さっさと果てろ!


 迅雷で走ってはいるけど流石に本当に全力で加速を掛けている訳じゃない。

 でも、今回は全力で動く。


 一歩更に力を掛ける。

 そのまま急接近して――


「え」


 なんかめっちゃ視点が低い。

 これ、私が倒れてるんじゃない……!


 思い当たって、すぐに視線を下に向ける。


「いや、流石に怖いよ……!」


 思い切り床が無くなってて、すぐそこには大量の槍がこちらに穂先を向けている。


「――あっっぶなぁ…………!!」


 ギリギリで二本の槍の柄を片手ずつで掴んで、串刺しを回避する。

 これどうしようか?


「キュッ――」


 あ、やっべ。コウモリ忘れてた。

 刀抜けないし。しょうがない。


「――フゥッ……!!」


 ――撃法 廻墜かいつい

 腕のSTR(ちから)で、身体を宙に放って、向かってくるコウモリを両足で締め上げる。

 そのまま、身体を強引に廻して、コウモリを剣山ならぬ槍山にシュート。


 グサリと突き刺さるのを確認して間もなく、私は身体を回したエネルギーで空中を少し移動。

 ギリギリ抜けた床の縁に着地する。


「………………こっわぁ……! 床抜けて槍に刺されるトラップはダメでしょう!!」


『モンスターとは言え、躊躇無く投げ込んでたよね?』

『ダメも何もあなた刺さってないじゃん』

『普通にとんでもムーブが過ぎる』

『なお、初見で防げるやつの方が少ないのは言うまでも無い』

『エグいんよ。迎撃でコウモリ倒してるし』


 ……なんでさ。

お読み頂きありがとうございます。

今後も読んでくださると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ