トラウマ克服前哨編
今日のお昼は…………、
カツ丼(卵を添えて)! 添え物の大量キャベツ(千切り)! 沢庵! お味噌汁に追加でキュウリの漬け物!
それらをバババと準備して――
「――フッ、完璧……!」
「……………………お姉…………」
お昼ご飯の用意をし終えた私に向けられた凍てつくような視線。実の妹からの攻撃、お姉ちゃん悲しい。
「何でそんなにヤバい奴見る目で見てるの?」
「お姉、冷静に考えて、誰に見せるでも無く、ただ自分の料理に向かってドヤ顔決め込みながら、フッ……って言ってる人がヤバく無いとでも?」
あっはっは、何にも言い返せねぇ。
私だったら話しかけるかも怪しいな。
箸を進めつつ、話も進めていく。
「カツ丼食べるの久しぶりな気がする。なんか理由でもあるの?ーーうわ、卵半熟だ」
「聞く気があるんだか無いんだか…………」
「正直半々」
まったく……。
まぁカツ丼好評のようだから良いけどさ。
後から食べるお母さんの分は卵を半熟には出来ないのが、ちょっと残念。
お母さん半熟卵好きなんだけどな。
「そろそろ、さ。殺ろうと思って」
「――あ、マジ? いってらぁ」
いや、かっる。
私も私であんまり気負いはしてないから、人の事とやかく言えないけどね。
ある程度は鍛えた。
技も見直した。
戦略も多少は練った。まだ行動パターン分からないから、凄いざっくりとだけど。
問題は奴が強くて戦った人も少ないせいで、情報らしい情報がない事なんだよな。
少なくとも、大きいイノシシである事は確かだろうけど。
イノシシの肉体が巨大化とか悪夢も良いところなのは置いておく。
兎も角、多少の対策はあるし、精神的にも大丈夫……なはず。
だからまあ、あんまり引っ張ってもあれだし、今日の午後、殺る。
「――あ、晩御飯期待してます!」
「自分の事、自分で祝うの? なんか嫌だなぁ…………」
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「今日はリベンジしに行こうと思います」
配信を始めて、概要欄(?)にざっと内容を書き込んでおく。
私の配信を見てくれている人たち以外には、ボスを知っていると自殺しにいく変態にしか見えないからね。
『始めった』
『恥また……?』
『↑止めてやれよ』
『レベルは?』
『自○志願者1名まいりまーす』
「皆んな、どうも。言いたい事あるが今日は許す。ちょっと余裕無いし。……ただねぇ」
一度言葉を切る。
私的にはこれだけは訂正せねばならない。
「死ぬのは私じゃない。奴だよ」
殺意はここでは見せないけど、それでもちょっとは視聴者さん達にも伝わるものがあったらしい。
『うーん、この自信』
『実力は確かなんだが、動物にどう対処するのか気になるところ』
『とりまレベルとかスキルとかは?』
――あ、レベルとか見せてなかったね。
ここ数日は結構配信外でもレベリングとかしてたから、多分知ってる人いないだろうし。
項目が多いから、口頭は面倒だけど。
「……まあ、見せれば良っか」
『ラピス Lv.41
HP:2310
MP:492
ステータスポイント:0
STR:62
VIT:41
AGI:182(121)
DEX:69(62)
INT:41
MND:41
スキル スキルポイント:28
『刀術』Lv.5
『敏捷大強化』Lv.7
『格闘』Lv.27
『雷魔法』Lv.18
『走破』Lv.24
『対魔斬』Lv.15
『電光石火』Lv.15
『纏魔斬』Lv.9
サブスキル:『識別』Lv.20
『隠蔽』Lv.12
ジョブ:《侍》熟練度:31
『称号』:『戦陣を切る者』 』
まあ、うん。
色々変わったね。
まず『刀』のスキルが進化して『刀術』になった。攻撃威力上昇効果が上がって、武器の耐久の消耗も少し減るようになった。地味だけどかなり嬉しい強化だね。
あとスキル枠が足りなくて、『識別』がお払い箱になった。
まあ『纏魔斬』の方が良いからね。しょうが無いね。
『レベルたっか』
『雷魔法の使用頻度が伺える』
『偏りがドンドン酷くなるな』
「オッケイ? 確認は出来たね? 早速行こうかなと思います。一応回復アイテムとかも持ったし」
――さあ、行こう。
先にイノシシ狩りしなければなんだけどね。
お読み頂きありがとうございます。
今後も読んでくださると幸いです。




