クエストを受けよう
なんか50話になってました。
いや、早かったですね。
約4ヶ月。
8話/月のハズなのに、ボス戦とかで連投しているせいで、投稿ペースが早いのなんの。
「――さてと、何をやろうね?」
クエストの用紙――この場合依頼書で良いのかな?――が所狭しと張り出された木製のボードの前で、私は依頼書たちをざっと見渡していた。
第三の街周辺にいるモンスターの討伐や、アイテムの採集、果ては届け物まである。
届け物とかは、クエストの枠で良いのかな? また別な気がするよ。
『ジャイアントフロッグを10体討伐』や『ウェットリザードの革を15枚』とかね。
まあ、いいや。
「視聴者さんたちは、何が見たい? 私的には狩りはしたいから、町の外だと有り難いんだけど」
流石に、いくらリクエストでも、街の中で猫探しとかだったら、拒否したいけど。別に普通のやつなら、なんでもいいかな。
…………あ、いや、難易度が悍ましいのは勘弁で。
『カエル討伐』
『カエル』
『両生類を根絶やしにしろ!』
『湿地帯で濡れて?』
『逆に街中で』
『カエル派多くね?』
――あ、はい。そんなに湿地帯でカエルの虐殺をしろとな?
まあ、取り敢えずそれをやるとして、
「これ、一度に何個まで受けられるの?」
その数によっては、かなり変わるんだよね。
特に、経験値と資金集めが。
クエストのクリアで、ボーナス経験値が入ったりするみたい。その量は難易度とかに大きく左右されるらしい。これで、レベル上げがちょっと楽になりそうだね。
でも、レベルを1上げるのに必要な経験値量もかなり増えているから、あんまり変わらないかも。
『最初は3つ』
『3』
『制限あるんだ』
『最終的には10だっけ?』
『予想ではマックス10』
「やっぱりあるんだ。……まあ、流石に無制限は無理だよね」
残念だ。カエルのいる湿地帯でのクエスト片っ端から受けてボロ儲けしたかったのに。
しょうがない。冷静に吟味して、絞らないとね。
さてと、どれが良いのかな?
「――湿地帯だったら、リザード系統の依頼がお勧めだよ」
突然、声を掛けられる。でも、私はそこまで驚くことは無かった。
先程から、何度か私の方へ意識を向けているのは分かっていたから。
「はじめまして、で大丈夫ですか?」
「ああ、勿論。突然ですまないね。でも、君のようなタイプは斬撃への耐性が低いリザード系が良いと思ってね。まあ、知らない人間の戯言として聞き流してくれ」
芝居がかった口調で話すその人は、ボードを見た時に視界に入った大剣を背負った軽装の男性。私としては、何かしら特有の気配を感じる人だ。
それにしても――
「どうして、私が湿地帯に行くと分かったんですか?」
「この街の周辺で、刀のような斬撃武器で戦うとすると、南側の湿地帯が最も適しているというのが一つ。それと、君の周りにある配信用のカメラ。そこから考えた結果だよ」
「武器は兎も角、なぜカメラで…………?」
「そこは、ほら。あれだよ、女性配信者を水辺などに行かせたがる人がいるからね」
……うん、一度コメ欄を確認する。
一個も言い逃れ出来てないよ、視聴者さんたち。
あと、この人も言いにくそうにするくらいなら、態々言わなくても良いのに。
まあ、良いや。
「アドバイスはありがたく活用させていただきます」
「ああ、そうしてくれると嬉しい。では、またいずれ何処かで」
そう言葉を残して、男性は去っていった。
突然だけど、中々参考になる情報を貰った。嘘かもしれないけど、個人的には本当だと思う。
私の勘と、いくつかの動作的判断がそう言っている。
「何だったんだろうね。さっきの人。名前聞きそびれたし」
何気なく、疑問を投げかける。
すると、思いもよらない答えが返ってきた。
『多分カレジだ』
カレジ……? 彼のプレイヤーネームなんだろうけど、少し不思議な響きだね。
もっと情報無いかな?
『現状の最強プレイヤー』
「……えっと、マジ?」
私のつぶやきに対する『マジ』という答えで、コメ欄が埋まり尽くしたのは言うまでもない。
お読み頂きありがとうございます。
今後も読んでくださると幸いです。
タイトル詐欺? 知らんな(目を逸らして)




