蒼狗装束・碧兎
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《種別:防具・上半身》碧兎の羽織 レア度:エクストラ
要求筋力値:11
防御:25
AGI+20
耐久:256/256
特殊:『脱兎之勢』
打ち倒された巨角兎の魂は、討伐者に託された。形なき巨角兎は尚も、駆り立てる。疾く奔れ、と。
《碧兎の袴》と同時に装備した際、AGI+5%
巨角兎の根源が編み込まれた瑠璃色の少女の装束。
主に合わせて染め上げられた巨角兎の幻影は、主に己が速さを与える。
※この装備は破壊されない。
この装備は他者へ譲渡できない。
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《種別:防具・下半身》碧兎の袴 レア度:エクストラ
要求筋力値:10
防御:15
AGI+15
耐久:192/192
特殊:『決河之勢』
打ち倒された巨角兎の魂は、討伐者に託された。その者の歩みが止まることは、巨角兎自身が許さない。
《碧兎の羽織》と同時に装備した際、拘束抵抗+10%
巨角兎の根源が編み込まれた瑠璃色の少女の装束。
主に合わせて染め上げられた巨角兎の幻影は、主に止まらぬ力を与える。
※この装備は破壊されない。
この装備は他者へ譲渡できない。
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まずは、衣服の方から性能を確認してみる。
性能については文句無しだけど、気になることが一つ。
「ナフトールさん、私が手に入れた根源は一つでしたよね?」
「そうね、言いたいことは分かるわ」
分かってくれているみたい。と言うか、ナフトールさんも不思議に思ったからだろうけどね。
「何故、根源は一つだったのに、複数のアイテムに効果が及んでいるのか、でしょう?」
「はい。装備を作る時に何かあったんですか?」
考えられるとしたら、私にとっての未知の領域である生産の時くらい。それ以外の可能性を考え出すと、ゲームバランスが壊れそうだしね。
アイテム複製とかは出来ちゃダメだし。
「同一の素材、この場合は同じモンスターからの複数種類のドロップアイテムとかも含まれるけど、兎に角それを使って生産する時に、同時作成が出来るのよ」
ナフトールさん曰く、
例えば、今回のように上半身と下半身の装備を同時作成すると、デザインが揃った状態でのアイテム作成が可能らしい。
その際、同時作成するアイテムの装備部位を選択して、専用のアイテムスロットに任意でアイテムを入れて、生産を行うらしい。
それで、今回は『巨角兎の根源』が一つだけの状態で同時生成を行った結果、効果が二つのアイテムに載ったらしい。何かこれ、バグ感半端ないな…………。
「――まあ、でも、今回の羽織と袴みたいに併用しないと効果を発揮しない装備という話は初耳だから、バグでは無いと思うわ」
「……精神衛生上、そう思っておくのが良いかもですね」
取り敢えず、一旦保留で。
いくら考えても答えは出ないだろうしね。
ついで、籠手と脛当てに目を向ける。
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《種別:防具・腕》蒼狗の籠手 レア度:レア
要求筋力値:7
攻撃:5
防御:8
耐久:128/128
巨角兎の爪から作り上げられた籠手。軽さの割に強靭である。
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《種別:防具・脚》蒼狗の脛当て レア度:レア
要求筋力値:3
攻撃:4
防御:6
耐久:96/96
巨角兎の爪から作り上げられた脛当て。軽さの割に強靭である。
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粗方性能を確認して、私は思わず呟いた。
「これ落差酷いね」
『それ言っちゃ駄目なやつ』
『その素材から作ったにしてはかなり高めだから!』
『駄目だこの子、さっきので感覚がバグった』
『製作者御本人の前で言うなよ』
――あっ。
「いえ、大丈夫よ。エクストラのアイテムの凄さが分かったでしょう?」
若干、目が笑っていないぃ…………。
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「――小計205,000ベルグになります」
割とガッツリ持ってかれたね。
いや、うん、仕事内容的にも、私の失言的にも、適正価格ですね、はい。
「またのご利用をお待ちしております。……今から刀打つ?」
「いえ、今は大丈夫です」
メインの刀は、紺碧正近で足りてるし、金銭的に無理。
素材は無いわけじゃないんだけどね。ちょうど――
「角が余っているわよ?」
「ナチュラルに思考読むの止めてもらえますか? それにいくら何でもあの角の長さじゃ打刀は打てないはずですし」
話の流れ的なことであって、思考を読んだわけじゃないのかも知れない。
それはそうと、今回の装備の作成において、手付かずだった素材は返却されている。その中に、ジャイアントホーンラビットの角もあったんだけど、その長さは60〜70cm。流石に、打刀は作れない。
刀身だけなら足りないことは無いんだけど、中子の部分が作れなそうなんだよね。
そもそも、反りの分が無いし。今の思考だと。
……あれ? 反りって鉄の膨張とかでも変化するから、角で刀作るの違和感凄いな。
「頼むとしたら、小太刀とかになるでしょうけど、今は遠慮しておきます」
言葉を残して、鍛冶場を後にする。さあ、蒼狗装束・碧兎での実戦をしよう。そうしよう。
私は、意気揚々と町の外へと走っていく。
ラピス Lv.19
STR:29
VIT:19
AGI:102(58)
DEX:31(29)
INT:19
MND:19
スキルポイント:30
『刀』Lv.15
『敏捷強化』Lv.18
『識別』Lv.10
『格闘』Lv.14
『雷魔法』Lv.7
『走破』Lv.6
ジョブ:《侍》熟練度:9
称号:『戦陣を切る者』
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お読み頂きありがとうございます。
今後も読んでくださると幸いです。
()内に基礎数値+スキルの数値的補正が並んでいると考えてください。
そこに、ジョブの補正や装備の補正などを加えた数値が()の左側に表示されています。
こう見ると、差が凄いですね。5倍って……。




