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Wisdom Joker Online 〜瑠璃色少女の配信録〜  作者: 月 位相
堕ちた巨塔

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幕開け

 現在は1月1日午前6時27分。


 今はお雑煮の準備中。

 とは言え、別にそれ以外やることは無いので、半分くらいお母さんとのおしゃべりの時間となっている。


 今日はお父さんも普通にお休みで、道場も4日からだから家族全員が完全に休みな地味に珍しい日だ。

 …………まぁ、午後にゲームするから関係ないかも。


 とは言え、お父さんとお母さんは一緒に出掛けるとかなんとか。

 お母さんもWJOはやっているけど、ゆったりやっているみたいで流石に第十の街には着いてないから今回のイベントは参加できないっぽいし。


「そう言えば、花園の三人とは最近どうなの?」

「どうと言われてもねぇ、あの子達とは随分前から別々。偶にあったらパーティ組んで遊ぶくらいよ」

「あ、マジ?」


 聴いたところ、私との初遭遇の後2週間位でパーティ自体は解消してて、イベントの時は適宜組みなおしているんだとか。

 なんか一緒な気がしてた。

 まぁ、流石に門下生でも無い子には出来る指導の範囲は然程でもないだろうし、生活時間の違いもあるし、自然な事ではあるんだけどね。


「ああいう活きのいい子は好きだけれど、流石に娘と変わらない年齢の子達に混じって遊ぶのは、ねぇ?」

「太刀二刀流してる人の台詞じゃないね」

「リミッターぶち抜く娘に言われたくはないわ」


 私のは別に危機が迫ったら誰でも出来るだろうし、それよりは両手持ち前提の大物を片手で軽々振り回す方が常識の外な気がするんだけどなぁ。普通は筋力的な限界があるんだよ。


「瑠璃だって出来たでしょうに」

「身長的に厳しかったんじゃない?」


 勿論私のちょい可笑しかった身体能力なら重量とかは問題無かっただろう。

 でも、私は身長は極々平均的なんだ。流石に太刀を両手に振り回すのには足りない。


 お母さんとの身長差20cm位あるからね。

 そこを考慮して欲しい。


 今更だけど、お母さんの身長174cmってかなり凄いな。

 バレー選手とかなれそう。球技得意って話は聞いたことないけど。


「おはよう、二人とも」

「お父さん、あけましておめでとうございます」

「うん、おめでとうございます」


 厚手のスウェット姿で現れたのはお父さん。

 …………ちょっぴり隈ある? なんでだろう?


「そんなに楽しみだったの?」

「そうだよ、悪いかい?……………………琥珀は、まだ寝てるよね」


 ああ、そういう。

 お母さんの口角の上がり方がしっかりと琥珀に遺伝してるの分かりやすいな。


 そう考えると、琥珀ってお母さんを小さくして活発にした感じになるんだよね。

 何故か私だけ似てないんだけど。


 なんなの、突然変異なのかな?

 男の趣味も三人で私だけ違うし、割とその可能性が高い。


 お婆ちゃんは、どうだろう?

 お爺ちゃんの若い頃の話とかもっとちゃんと聞いてればよかったかも。


 まぁ、今度会った時でいいか。

 3日に会いに行くし。


 お母さんとお父さんは9時すぎには出かけるらしいし、7時頃には琥珀も起こさなきゃ…………なんだけど、私は2階には登れないし、お母さんにでも行ってもらおう。


 流石にあの子も年頃だし、お父さんが部屋に来るの嫌がるかもだしね。

 そんなことになったら、お父さん心折れちゃうかもしれない。



 _________________________



 午後1時50分、諸々の準備を終えてからWJOにて配信を開始する。


 2時からレイドイベントが始まるのだけど、まずは塔には挑んだけど半分も到達できなかったプレイヤー達対2体の名持ちの悪魔との戦い。

 一応折を見て塔の中には入るけど、一旦は外で観戦するつもりだ。


「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」


『あけおめことよろ』

『よろ』

『廃墟の傍で言われるの違和感凄いわ』


 崩壊した街の中の廃墟の傍で武装した状態で新年の挨拶するって去年の私に言っても多分信じないだろうね。


 …………あ、こら。お年玉と称してスーパーチャット贈るな。それも高額な。

 私何もできないんだよ。どこで受け取れ無いように設定できるんだろ…………?


「……………………一応レイド戦は1時間毎に始まるらしいから最初の2時間は一緒に観戦しようかなって。サニーとかは2時位にログインするって」


 琥珀――アンバーとハーフェン君もそれ位にはログインするって話だから、4人で観戦する感じになるかな。

 サニーは言うまでも無くアンバーとハーフェン君も試練の塔登り切ったらしいし、

 久々にこの4人で集まるなぁ。


 そういえば、まだ二人付き合ってないっぽいんだよね。

 マジかよ。

 お姉ちゃん、かなり焦れったいよ。

 はよくっつかないかな。


「――んじゃ、まぁみんな暫くはゆるーく行こうか。真面目に戦力予想とか悪魔達の共通能力とか探る人は、まぁ一緒に頑張ろうか」


 今のところ全ての名持ちの悪魔に対面している身としてはここでサンプルケースを増やして経験則からの予想をより確実にしたいんだよね。

 ――例えば、悪魔は死者に関連する力を持つ、とかね。

お読み頂きありがとうございます。

今後も読んでくださると幸いです。

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