表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Wisdom Joker Online 〜瑠璃色少女の配信録〜  作者: 月 位相
Hello World

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/375

邂逅のゴブリン

 イノシシを3人で虐さ……殲滅しながら、フィールドをどんどん進んでいくと、他のモンスター、しかも、小柄だけど人型のモンスターに遭遇した。


「あれは……」


『ゴブリン  Lv.8

 属性:物理・打撃  』


『識別』の結果は、ゴブリン。

 洞穴やらに住む醜い妖精とかだっけ? 

 眼前のそれは、不格好な棍棒を片手に、腰に薄汚れたボロ布を付けただけの、言い方は悪いけど半裸の奴。

 目が血走って見える所がまた……。

 身長は1mから1.2m位。

 だいぶ小柄だけど、群れてる時に組み伏せられたら、一貫の終わり。


「おお、ゴブリンだ! 久しぶりっ!」


 ズバンッ。

 元気に挨拶しながら、一撃で屠ったよ。

 首に戦斧叩きつけて、撃破。

 アンバー、将来が心配だよ。本当に。


「いや、酷いな」

「経験値的には割と美味しいし、アンバーにとっては人型だからやりやすいんでしょ」


 ラピスもそうだろ?

 みたいな目で見てくるけど、サニー、そこが問題じゃんだよ。


「お姉、そろそろチェンジ! 前衛代わって、私もステいじりたい」


 更にもう一体の首を強引にはねてから、アンバーは戻ってきた。

 ステータス弄るって事は、レベルアップしたのかな。


「今何レベになったの?」

「さっきので8! 午前からお姉と分散しちゃって、経験値の入り悪いね」


 ソロだと向かってくる敵をすべて自分で倒すから、適正レベル帯なら複数人よりも経験値の入りがいい。

 午前の分と今までで漸く8レベルか。先は長いね。


「レベル5でのスキル何にしたの?」


 確かもともとのアンバーのスキルは『斧』『筋力強化』『重心制御』だったはず。

『斧』は私の『刀』の斧バージョン。

『筋力強化』はステータス強化。STRを上げると同時に持ち運べるアイテムの限界重量にボーナスが入るんだとか。このゲームのアイテム欄は重量依存だから、筋力で決まるというのも納得だね。

『重心制御』は、言葉の通り、重心制御に補助が入るんだとか。


「『走破』っていう足場が悪いところでも平坦なとこみたいに動けるようにするスキルだよ」

「そんなのもあるんだ。私も次はそれにしようかな……」


 私の今のレベルは午前中に一つ上がって12。

 あと3レベル上がれば、次のスキルを使えるようになる。

 その時の候補だね。


 まあ、いいや。スキルはあとでじっくり考えよう。


 視界の先に、ゴブリンが2体いた。

 早速群れてきた。


「ちょっと行ってくるね」


 ――歩法 迅雷

 重心を限界まで落として、一気に地を駆ける。

 ゴブリンは未だ私に気がついていない。


 〈称号スキル『戦陣を切る者』が発動しました〉

 〈パーティーメンバーにAGI+5、恐怖耐性+10%を付与します〉


 上がったAGIに任せて、私は更に加速する。


 称号スキルとは、普通のスキルとは違い、ゲーム内で特定の行動をすることで得られる称号に付随する特殊効果のことだ。とは言え、称号は複数同時に使用できないけどね。

 スキルみたいにレベルごとに使える数が増えるなんてこともない。

 最初から最後まで、枠は一つ。


『戦陣を切る者』は、パーティーなどを組んでいる時に私が味方の中で最速で行動を開始した時に発動して、自分含む味方全員にAGI+5と恐怖耐性(恐怖は状態異常の一種ね)+10%を付与できる。




 それはそれとして、ゴブリンとの距離が10mより短くなって、漸くゴブリン2体は私に反応を示した。


 でも、遅すぎる。


 棍棒が振るわれるよりも速く白刃を首元に滑り込ませる。


「――グギャッ」


 何とも気味の悪い断末魔を残して、一体がポリゴン片に変わる。

 もう一体は、至近距離なのに棍棒を振り上げている。


「論外だね」


 至近距離において、隙の大きい攻撃法などナンセンスだ。

 それよりもコンパクトな技のほうがいいに決まっている。


「疾風」


 左手で放った最短距離を駆ける一撃が棍棒を握りしめる手を強かに打ち据える。

 まだ力が乗り切っていないから、そんなに威力のない攻撃で容易に対処できる。

 そのまま体勢の崩れた所に首筋を切り裂いて、消滅。


『レベルが上がりました。Lv.12ー>Lv.13』

『『刀』のスキルレベルが上がりました』

『『敏捷強化』のスキルレベルが上がりました』

『『格闘』のスキルレベルが上がりました』


 もともと午前の狩りで溜まっていたのはあるけど、それを差し引いてもゴブリンたちは経験値が多いね。

 しかも、動物よりも戦いやすいね。

 太刀上流はあくまでも対人の剣術だから、割と動物とかには無理やり技を使っている面があるしね。

 慣れの面もあるし。


「ねえ、二人共。ここからはゴブリンが出てくるモンスターのメインなんだよね?」

「そうそう、因みにアンバーは兎も角、防御捨ててる私達は一撃貰ったらHPが4割位飛ぶので気をつけたほうがいいぞ」


 何でも、今私達が向かっている場所であり、フィールドボスがある場所でもある『ゴブリンの森』はポップ(出現)するモンスターがゴブリンに偏っていて、加えて足場や視界も悪いから、初心者には割と辛いエリアなんだとか。


 因みに、私が着流しと袴に装備を変えたように、サニーもローブみたいなのに変わっているけど、布系装備は軒並み打撃への防御力がかなり低いみたいで、防御捨ててるのもあって、一撃貰っただけで、危ないみたいね。


 アンバーは初期装備だけど、ステ振り以前にそもそも熊の獣人の成長がSTR・VITに偏っているから、下手したら私よりも既に防御力があるので、問題はない。


 重量武器使っているけど、あの子も太刀上流を納めているから、回避ぐらいは出来るしね。

 全体的に攻撃能力に偏っているけど……。


 まあ、良いや。

 攻撃など当たらなければどうということはないのだよ。

お読み頂きありがとうございます。

今後も読んでくださると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ