再開と更新
話進まねぇ…………。
ブクマ1000件を超えました。
ありがとうございます。
テストが終わって普段より早く帰れたので、午後3時にWJOを起動、ついでに配信を始める。
元々今日は配信する気満々だったので、午後3時からやるのは予定通り。
テストの自己採点の結果もまぁ、悪くは無かったので特に問題なし。
「みんな、久しぶり。元気だった?」
暫く、というか軽く一月近く配信してないのになんかめちゃくちゃ人が来ている。
既に同時接続者数っていうの?が個人配信でのピーク時を超えているんだけど、なにこれ?
『お久』
『ミイラ戦から来ました』
『イベントの情報目当てで見ました』
『切り抜きから来ました』
『初リアタイ』
『アーカイブ勢です』
………………うぅんと、どゆこと?
まず人数が多い。
次にコメントが多い。(人数の増加に伴っていると予想)
最後に、私の配信のアーカイブや切り抜きから来た人が多い。
今回のイベント名である『殺戮のサウィン』。
サウィンというのは、アイルランド系のお祭りで死者が現世に戻ってくる日というハロウィンの起源とも言われているもの。
で、多分だけどこの間行ったカタコンベの壁画由来の出来事が起こっている。
てなわけで、私の配信に人が集まったって事?
――ん? でも、待って。
「配信観に来てくれたのはうれしいんだけどさ、一月あれば色んな人がカタコンベやらなにやら調べてるのでは?」
サニーは勉強漬けにしたから、ここ二週間は大して配信活動とか出来てないはずだけど、別にWJOをやってる有名だったり実力のある配信者さんってサニーだけじゃないし。
というか、配信者で無くとも、カレジさん含め強いプレイヤーが調べた結果とかの情報あるんじゃないの?
カレジさん、ギルド単位で割と前もって行動してるよ?
私には、時間があったら調査に協力してほしいっていう感じのメール来てたよ?
学生なの知ってるみたいで、本当に空きがあったらで――みたいな感じだったけど。
『第七の街に行けるプレイヤーが少ないの』
『イベントの発表から3週間以上経ったけど、到達出来てるプレイヤーがね、まだ全体の2割いかないの』
ああ、そういうことね。
サニーの言葉を借りるなら、MMORPGに於ける戦力の格差は基本的に広がり続けるってところか。
まぁ、サニーの持論であって絶対ではないそうだけど。
スタートダッシュ出来たプレイヤーやごく一部の後からのし上がれたプレイヤーは他のプレイヤー達よりも強いモンスターとの戦闘回数やらボスへの初挑戦などの強力なアイテムの入手手段が豊富なのだとか。
まぁ、これは良いや。
色々と視聴者さんに聞いたところ、私とサニーが殺した悪魔 ダンタリオン無き今、第六と第七の街を隔てるボスは私たちがボス部屋に入った瞬間に殺されたあのでっかいチーターで、第六の街の周辺で余裕で戦えるプレイヤーも基本的には一度はボッコボコにされるのだとか。
圧倒的なスピードとそれに見合わぬ細やかな軌道。
更には爪などでの高い攻撃性能の合わせ技。
要するにクソ強いらしい。
勝利して第七の街に至ったプレイヤー曰く、鍛えにくい動体視力や空間把握能力を求められるチーターよりも、タンク、ヒーラー、アタッカーとしっかりとパーティー組めばギリギリなんとかなりそうなダンタリオンの方がまだ戦いやすそう、とのこと。
そんなこんなで、現状カレジさんのギルド『ブレイバー』含む複数ギルドが第六の街で停滞しているプレイヤー達を手伝っており、その成果でイベントに参加できるプレイヤーは日に日に増えているとか。
一応、予測としては、10/31までに3割は到達できるとか。
閑話休題。
新規の視聴者さん達は大量、というか元々の母数より多いけど、私は今日個人的な目的を果たすために配信を始めたのだ。
なお、配信外でやらない理由は一回目を配信でやったから、ただそれだけだ。
渡り鳥の羽でナフトールさんがお店を構えた『始まりの街』へと転移する。
渡り鳥の羽という便利アイテムがあるので、誰でも利用できる『始まりの街』にお店を出したとか。
お店ってたしかめちゃくちゃ高いんだけど、どれだけ依頼来てるんだろうね?
先んじてアポを取った予定時刻は15:30。
後、三分だから早歩きで道を歩きながら、装備の強化やらの話を済ませる。
ナフトールさんが示してくれた完成予定の日は急用が入っちゃって受け取りに行けず、そのままズルズルと半月以上経っちゃった。
――あ。お詫びの品とか準備すれば良かったかな?
そんなことを考えている間に、お店に着いた。
カウンターの奥が作業場になっているようで、竈やら机やら作業用のあれこれが見える。
こういうの、工場見学と似た感覚を覚える。
小学校の頃、何回か学校主導でいったな、懐かしい。
ナフトールさんが私に気が付いたようでカウンターまで来る。
「ナフトールさん、お久しぶりです。遅くなってしまってすみません」
「お待ちしておりました。予定が合わなかったのですから、謝ることではありませんよ。それに、お貸しした装備の感想も沢山かいてもらいましたから」
ナフトールさんに借りたあの真っ黒装備は既にNPCの人がやっている装備系のお店で耐久値を最大にしてもらって、すぐにでも手渡せる状態。
装備の受け取り&支払いの時に一緒に返そうと思っている。
感想はメールで送信済み。
頑張って見た目に触れずに性能や着心地についての言及で1200字ほどかいた。
喜んでいてくれているようで良かった。
なお、この会話中にコメント欄では私の黒歴史ともなりうる真っ黒装備についての話が元々の視聴者さんからなされていた。
黒歴史部分はいらないんだよ。
「まずは、強化した装備をお見せします。こちらへどうぞ」
ナフトールさんのお店に入らせてもらって、部屋全体を視界に収める。
『こういう職人の作業場ってワクワクする』
『机に置かれた皮とか金属とかめっちゃ気になる』
だよね。
私もその辺見るの好き。
偶に動画サイトで鍛冶場の動画とか見る。
それについては後で話を再度するとして、ナフトールさんのお店兼工房の奥に1.4m程の高さで布に覆われた物体を発見した。
多分この中に新たな碧兎が隠されているのだろう。
「見てもいいですか?」
「勿論。その子はラピスさんの為の装備なのですから」
始めて碧兎を受け取った時ほどではないけれども、緊張と共に布を一気に取り払った。
お読み頂きありがとうございます。
今後も読んでくださると幸いです。




