表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Wisdom Joker Online 〜瑠璃色少女の配信録〜  作者: 月 位相
Hello World

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/375

三人が征く

 新スキルとして、『雷魔法』を取得して、暫く二人揃って大暴れした後に、配信を一度中断した。

 まずはお昼ごはんを食べないとね。


 今日は日曜日で、お母さんは門下生のお稽古があって忙しいこともあり、毎週土日はお昼は私だけで作ることになっている。

 まあ、そのために11時前に配信を止めてきたんだけどね。


 今日は、……メンドイ。そうめんで。


 二階の自室から降りてきた琥珀と一緒に適当にすする。


「お姉、午後は日向ちゃんと一緒にやるのは良いけど、何するん?」

「日向曰く、半分くらいPSのゴリ押しでボス倒して次のエリアに行きたいらしい」


 PS、プレイヤースキル。要はプレイヤーのテクニックでレベルが多少足りなくとも、ボスを倒したいらしい。

 自信過剰では無いけどね。レベル的にも少なくとも私は適正レベル超えてそうだし。

 北側のフィールドにいるフィールドボスを倒すと、次の街に行けるようになる。


 何でも、次の街では、ジョブの選択ができるらしい。

 ジョブ、いろんなゲームでよく見られるシステムだけど、WJO(ゲームの略称ね)では、選んだジョブによって、ステータスに補正が入ったり、スキルの効果が()()したりする。

 ただ上がるだけじゃないのがミソだね。

 プレイスタイルと合わない、なんてこともありそうだけど。


 でも、ステータスの補正やスキル効果の上昇の恩恵があるのと無いのじゃぜんぜん違うみたいなので、個人的にも楽しみだね。

 その前にボスを()らないとなんだけど。


 まあ、うん。昨日よりは楽に倒せるでしょう。



 ________________




「ほーい、じゃ午後の部やりましょ。サニーチャンネルのサニーです」

「サニーは午前中ゲームしてないでしょうに……。ラピスチャンネル、ラピスです。初見さんはどーも」

「ラピスの妹、アンバーだよ。サニーちゃんはゲーム禁止にされても、携帯でこっそりやってそうだと思う」


 何とも開始からわちゃわちゃしてるけど、午後の配信が始まった。

 今日はサニーのチャンネルだけで配信する。

 同じ光景映してもね。

 あと、アンバー、それは言わなくても良い。事実そうだろうけど、言わんでいいわ。


『サニーとアンバーの色かぶり感』

『基本ボッチのサニーの配信に珍しく客ががが……』

『初期装備でボスにソロ凸した音痴がいる』

『何その変態』

『そこの着物の娘』

『幼馴染や妹に肘打ち叩き込む人』

『サニーには当たっとらんかったがな』

『どれも否定出来ないなぁ……』


「サニーは配信はボッチだけど、ちゃんと友達いるよ? あと誰が変態だ誰が」


 カメラかち割んぞ、こら。


「お姉のこと」

「ラピス」


 おいこら、反応までに何で0.3秒切ってんのよ。

 一般的な人の知覚から次の行動までタイムラグが約0.3秒だと言われているのに。

 そんなにか、私は変態……なのか?


「はいはい、うちの子が打ち拉がれてはいるけど、北のフィールドボス殺りに行きましょ」

「お姉はあげません。私のなんで」


 駄弁りながら、フィールドを進んでいく。

 それにしても、二人は何を話してるのかな。

 そう言えば、昔はよく二人に片腕ずつ掴まれて、引っ張られてたなぁ。

 二人共自分に被害が出ないからか、力加減が全然されて無くて、幼いながらに腕ちぎれるとか思ってたな。


「私は誰のものでもありませんよ。そんな事言ってると、今度の御飯二人のだけ雑草にするよ?」

「雑草は食べ物じゃありませんが?!」


 アンバーよ、そんな焦ってどうしたの?(確信犯)

 普通は食べないけど、食べられないわけじゃないんだよね。一応、毒性については調べるけど……。


『これは酷い』

『雑草さん?!』

『ラピス家、除草剤撒いてたら危なくね?』

『サニーも食べに行く前提なの何か草』


「私は、料理からっきしだし、ラピスの御飯が美味しいのが悪い」


 しょうがないよね。

 みたいな顔してるけど、サニーはやろうと思えば基本的に何でも出来るんだから、やればいいのに。


「……サニーは一応出来るように練習ぐらいしときなよ、教えてあげるから」

「食べる専じゃ……」

「簡単なのぐらいはやっとこうよ」


 露骨に嫌そうな顔するの止めてもらっていい?

 社会に出るとしたら、必要だよ?


『これは、オフコラボで料理教室開催のフラグ?』

『それだ』

『サニー、火力間違えそう』

『今まで様々なものを燃やしてきたからな』


 サニー、今まで何してきたの? 

 大方ゲームで火力厨のノリで敵を殲滅してきたとかだろうけど。


「オフコラボはない。そもそもアンバーがいる時点でラピスはしてくれない、確実に」

「サニーちゃん、酷くない?」


 サニーは、ガッ、と音がするほど強く、アンバーの方を掴んだ。


「我が家まで、爆砕音が響いたんだよ――」

「あ、はい。すみません」


 アンバーがガクブルしてるけど、あの時は本当に驚いた。

 アンバーが、琥珀が料理したいとか言ってたから、一緒にやっていたら、目を逸した1分に満たない時間で電子レンジを破壊したんだよね。

 金属ボウルのままで入れて。


 私、それやっちゃ駄目って伝えてたのに……。

 しょうがないから、電子レンジが絡まない料理に路線変更したんだけど、

 琥珀の味覚は、バグってる。

 味付けという拘らなければ、ちょっとずつ調節すれば良い簡単な作業でやりよった。


「アンバーはお願いだから、料理は止めて」

「私が作った御飯速攻吐いたじゃん」


 アンバーが悲しそうに言った。

 視聴者さんの反応は、顕著だった。


『うわ、酷え』

『それは……』

『無いわ』

『姉としてどうなん?』

『人として、だろ』

『ラピスが酷いのか、それとも味か』

『どっちも定期』


 うん、字面だけなら私が悪い。

 けどね、


「名状出来ないレベルで、不味かったし。匂い嗅いだだけで、鳥肌出たんだけど。頑張って食べたお父さんが卒倒したんだけど?」


 あれは何だろう。

 材料はこの世のものなのに、味はそれから乖離していた。

 学生時代、幾度となく暴走族とかを一人でフルボッコにしたとかいう伝説をも残している百戦錬磨のお母さん(街で未だに噂というか戒めというかになってる)ですら、恐怖でスプーンカタカタ震えてたし。


 家族のトラウマなんだからね。

 アンバーは早く料理できる人か、料理の必要がないほど稼げる人と結婚してもらわないと。


 門下生で琥珀(アンバー)といい感じになっている子は家庭的な感じだから、このまま行けば良いなぁ。


「ほら、もう行くよっ。何でも良いから早く潰したい!」


 話を逸したかったのね。

 でも、その表現はどうかと思うよ。

お読み頂きありがとうございます。

今後も読んでくださると幸いです。


千景さんは、他にも不良の成敗とか、色々やってました。

私が書いてる小説の主人公のお母さん、どうしていちいち物騒なんですかね……?


琥珀さん、要はジャ◯アン。(瑠璃さんもだけど)

多分あれより酷いけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ