今更なことと新スキル
ブクマが200件を超えました。
私の処女作の10倍ですね。(泣いたら良いのか、喜んだら良いのか)
「そう言えばさぁ、お姉のチャンネルの登録者って今何人ぐらいいるの?」
アンバーに群がるモンスターたちを蹴散らしてから暫くして、アンバーが思い出したように切り出してきた。
私のチャンネルは、当然配信用に作ったは良いけど、それ以降ノータッチなんだよね。
……正直、いじり方が良く分からないし。
登録者数とか今まで気にしたことなかったや。
「チャンネル登録者ねぇ、…………今3000人位みたい」
システムウインドウの配信用の欄から確認できたけど、ぶっちゃけ人数多いのか少ないのか分からない。
開始2日目だから余計に他とは比較しにくいし。
というか、私が配信を始めた理由は、配信がしたいからじゃないし。
「2日目だし、多いほうでしょ。……多分だけど。あ、いや、サニーちゃんの力使ってそれだと考えると少ないのかな?」
サニーは割と人気の配信者だから、傍から見た私は人気者に取り入った奴になる。
あれ? 私の印象ってかなり悪くない?
どうしよ……?
「そもそもお姉は登録者とか気にしてないよね。聞いたの私だけど! どうせ、サニーちゃんとゲームしたかっただけだろうし」
「……否定しないけどさ、本当になんで聞いたの?」
「好奇心!」
酷い……。
ちらりとコメ欄に目を向ける。
姉妹としての普段のノリのままで会話してるから、視聴者さんの反応がちょっと気になった。
『なにこれ? 姉妹漫才?』
『というかラピスのチャンネル設定初期設定のそれなんだけど』
『やる気ぇ』
『ラピス機械音痴説』
そんな夫婦漫才みたいに言われても……。
あと、やる気はあるよ。……ある程度は。
「お姉は機械苦手だよ。というか設定は変えよ?」
「否定できないけどさ。設定の変え方が分からないし、逆に新鮮じゃない?」
「それ新鮮と違うよ」
いいじゃん、そのままでも困らないし。変えるの面ど……大変だし。
今はそれよりも考えるべきことがあるし。
開きっぱなしのウインドウをステータスの欄に移動させる。
――――
ラピス Lv.11
HP:605
MP:132
ステータスポイント:0
STR:17
VIT:11
AGI:33
DEX:17
INT:11
MND:11
スキル スキルポイント:18
『刀』Lv.8
『敏捷強化』Lv.9
『識別』Lv.5
『格闘』LV.5
『』
称号:『戦陣を切る者』
――――
スキルが新たに一個使えるようになったは良いんだけど、何を取るかが凄い迷う。
遠距離攻撃用に魔法か、『投擲』とかか、紺碧正近がMP吸うからMP増強系か、回復速度を上げるようなのか、ステータス強化系か。
選択肢が多くて、全然分からない。
取り敢えず、アンバーに相談しておく。
「スキル? お姉『投擲』は要らないでしょ。もう物理スキル2個持ってるし、これ以上増やすのもね」
との事。確かに物理に偏ってるからね、現状でさえ。
でも、魔法の必要性をあんまり感じないんだよなぁ。
いや、今のところ遠距離攻撃してくるモンスターがいないからだけどさ。
「その刀って、MPいくつで耐久値回復するの?」
「MP:耐久=2:1だね。一応今の私だと連続で耐久値を66回復出来ることになるね」
そもそもの紺碧正近の耐久値が426あるから、割と破損の心配はないよね。
というか、426って、何か関係あったけな。
まあ、いいや。
「MP関係のスキルも今はいらないよね、これ」
「1レベごとにMP12上がるから、そりゃあね。……もうお姉、魔法取れば?」
魔法か、遠距離攻撃手段はおいおい必要になるんだろうけどさぁ。
いや、でも、魔法って、対近接型への攻撃やら牽制やらで便利。
うん、それは間違いない。(食らった当事者の意見)
……魔法取るか。
「アンバー、魔法何がお勧め?」
「火とか水とか、それぞれ特性あるから調べれば?」
説明メンドイ……って、
お姉ちゃん、妹が反抗期に近づいてきて悲しいです。
このゲームには外部検索機能が付いている。
流石に、度を超えた感じの事を検索しようとすると、最悪アカウントがBANするらしい。
まあ、兎も角、調べてみると割とすぐに情報が見つかった。
初期から取得できる魔法は、『火魔法』『水魔法』『風魔法』『土魔法』『雷魔法』『氷魔法』『光魔法』『闇魔法』『回復魔法』『強化魔法』『付与魔法』の11種類。
その内、攻撃用の魔法は『火魔法』から『闇魔法』まで。
更に『光魔法』と『闇魔法』はちょっと特殊。
特性はそれぞれ、
『火魔法』
威力重視。水中だと殆ど効果を発揮しない。
『水魔法』
妨害重視。威力がない代わりに、搦手が得意。
『風魔法』
着弾重視。威力は低いが、視認性が悪く、効果範囲が広い。
『土魔法』
防御重視。威力もそこそこだが、速度が遅く、搦手などないに等しい。
『雷魔法』
速度重視。威力そこそこ、効果範囲狭い。防御性能皆無。
『氷魔法』
防御・妨害重視。防御性能は土よりは無いけどある。妨害も同様。威力は土と水の間。
威力は上から、火>土>雷>氷>風>水の順。
防御面は、土>氷>水>風>火>雷の順。
速度は、雷>風>火>水>氷>土。
細かい数値は、色々あるけど、だいたいこんな感じ。
『光魔法』と『闇魔法』は重視している点とかは一概に表せないみたいで、
『光魔法』
威力は、雷と氷の間くらい。でも、闇属性に対する特攻性能はある。(他属性も相性による威力の増減はあるけど、光と闇は威力上昇の倍率が他属性よりも高い)
戦闘には直接的には関係ないけど、周囲を明るくする光源を作れる。
速度はそこそこ(最速ではないらしい。何故?)雷>光>風くらい。
『闇魔法』
威力は、火と土の間。光属性への特効あり。速度は氷と土の間。
光とは逆に周囲を暗く出来る。
「これ覚えるの大変だね」
真っ先に出る感想として、如何なものか。
いや、自分の発言なんだけど。
そして、アンバー、ごめんよ。反抗期とか言って。
これは面倒だわ。
『感想www』
『ラピス、もの覚え悪い?』
『確かに多いが』
『感覚で覚えられる』
『妹ちゃんが面倒くさがるのも分かるわ』
視聴者さんも軒並み同じような感想なのが救いか。
あと、残念だったね。
「私、自分で言うもの何だけど記憶力良いほうよ」
一ヶ月分の記憶が飛んでるという事実からは目を逸らそう。
人に聞かせる話ではないし。
「厳密には勉強関連は、ね。お姉、他は記憶力ダメダメじゃん」
「ええ……、例えば?」
アンバーにダメダメって言われたんだけど、非常に納得いかない。
「家の中で、携帯すぐに無くしたりとか」
「……ぐぅ」
言い返せないっ……!
「――んん、魔法は『雷魔法』で」
『話し逸した』
『ぐうの音は出た』
『言い返せなくて、若干悔しそうなの草』
『ホントこの人弱点多いな』
「お姉の人柄をだいたい把握されてて、妹は嬉しいです」
君たち、そこに直れ。
いじりすぎなのよ!!
お読み頂きありがとうございます。
今後も読んでくださると幸いです。
ラピスの弱点リスト
・上目遣い
・恋愛面
・歌唱力皆無
・中二の気あり(?)
・刀に思考力吸われる
・記憶力(勉強以外)
いや、本当に多いな!(親の発言)
称号の話はまた次回以降に。




